当院のこの欄でも、何度も取り上げている
ハイヒールが引き起こす足の変形問題。
本来この大きさの足を

ヒールに押し込んでるんです。

シワができるくらい

当然、痛いし、爪の周りに出血したりします。

それが長年になると、指も爪も変形します。
陥入爪や巻き爪、外反母趾などの疾患へと発展するのです。

『それって、酷くない?』と呟いた女性の発言が
SNS上で多くの共感を呼びました。
テレビでは連日、この問題を報道しています。
ハリウッドで始まった「#Me Too」というムーブメントと
重ね合わせて、今やこの問題は
「#Ku Too」という、靴と苦痛を重ねたハッシュタグで拡散されています。
就活が始まって、
「これを履きこなさねば、ちゃんとした社会人になれない」
とセミナーやスーツ店でアドバイスを受けた人の話、
「パンプスを履いていないと無礼」と、実際に査定してしまう企業の話
などなどが取り上げられています。
私が実際に見てきた多くの女性患者さんたちも、
ブランドの旗艦店勤務、CAなど
「憧れの仕事」ほど、重症患者さんが多かったものです。
そんな中、積極的に時代を変えようという企業もあります。
日本航空が設立した国際線中長距離LCC
「ZIPAIR Tokyo」は
制靴をスニーカーにするそうです。
すごいのは、
足元をスニーカーにしても、
きちんと感が出せるような制服にデザインの見直しもしている点です。
前述の、面接官がパンプスを勧める理由である
「(パンプスでないと)だらしない、きちんとしていない」という点を
制服を変えることで、根底から逆転させたのです。
なんとかっこいい姿でしょう。
ぜひ、画像検索で見てください。
ペタンコ靴をはきながらもきちんとした女性らしく見せたいならば
ひざ下丈のややフレアなスカートです。
この鉄則を守り、襟元にはシルクのスカーフでフォーマル感を出す。
スニーカーの軽やかさと対応するようにインナーはTシャツ風。
完璧です。
女子が憧れる企業から、動きは始まりました。
令和元年は、#Ku Too が、女性の衣服革命を巻き起こすかも
しれません。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 18:34|
足・爪・靴に関する疾患