2020年03月10日

デュピクセントの続報。顔面の病変が強い方には特におすすめです。


アトピー性皮膚炎の画期的な治療薬剤であるデュピクセント。
当院では取り扱いがないので、適合する患者さんを大学病院や公立病院へご紹介させていただいております。


今まで多くの患者さんをご紹介し、実際にデュピクセントを導入した患者さんも増えてきました。
その方々の経過がいいので、重症のアトピー性皮膚炎の方々にデュピクセントを勧めてご紹介をしています。


これはデュピクセントのパンフレットに掲載されている図です。

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デュピクセントの治験の結果で、
皮膚の状態がグラフの下に行くほど改善されている様子を表しています。


緑の線が「デュピクセントとステロイド外用のミックス治療」
点線は「プラセボ(偽薬)とステロイド外用のミックス治療」


最初の8週間で急速に症状が改善していくのがわかります。

スクリーンショット 2020-03-10 15.56.36.png



このグラフでは
「ステロイドの外用をしっかりすると、デュピクセントなしでもそれなりに効く」ということも示されています。
 ステロイド外用剤は、治験という管理下で真面目に塗ってもらうとこんなに効くのだ、と改めて思います。しかし、実際はそんなに丁寧に毎日しっかり塗れないものです。また顔面などは毛細血管拡張などの副作用も出やすく、限界があります。ステロイド酒さなどが生じていると尚更ステロイドは使えません。


私が今までデュピクセントを強く勧めた患者さんは、顔面病変が著しい患者さんです。ステロイドを塗り続けることに限界がある人に特に、デュピクセントをお勧めしています。

この図のように「デュピクセントとステロイド外用のミックス」は、ステロイド単独よりも赤みやかゆみを止める効果が強く早く出ます。そうするとステロイドを素早く(1〜2週間で)中止し、保湿剤だけの外用にシフトできるのです。



デュピクセント登場以前は発赤も炎症も鎮まった状態になっても、すぐ再燃してまたステロイドが必要でした。
デュピクセントの登場で、ステロイドを重要視しなくても、もっと言うと塗らなくても良い生活になれるのです。
実際に当院の紹介でデュピクセントに踏み切った方の中には、顔面が真っ赤なのにステロイドを塗れない状態でデュピクセントを導入し、ステロイドを塗らないまま発赤をなくしていった患者さんもいます。



過去のデュピクセントの記事はこちらをご覧ください。





posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 16:21| アトピー性皮膚炎