2020年03月12日

すりむけ傷は重傷ならキズパワーパッドは無理かもしれません。湿潤環境治療は閉鎖療法と混同しないように。


「ケガをしたら、どうも湿潤環境治療がいいらしい」

という知識が広まってきているように思います。
しかし、本来自宅で治すには無理があるような重傷のものを治そうとして、手に負えないほど悪化して来院する方が年々増えています。



失敗の原因は
1)キズパワーパッドの使い方の間違い
2)そもそもキズパワーパッドの適応を超えた重傷

の2つがあるようです。


キズパワーパッドの公式サイトには詳細な使い方や、適応になる疾患、ならない疾患が記載されています。
(それらを十分に読んでご利用されることをお勧めします。)





受診の多くは、以下のような症例です。

キズパワーパッドの適応になる「軽いすりキズ」という深さを超えた重症の擦過傷を、キズパワーパッドで止血目的も兼ねて封鎖してしまっている。



hizakegakizupawa-pad.jpg




キズパワーパッドを外すと浸出液と血が流れ出します。


kegakizupawa-.jpg




膿も流れ出ることも多く、閉鎖した状況下で細菌感染を生じてしまっているようです。





この場合は、軟膏による湿潤環境治療が適しています。



抗生物質入り軟膏を大量に外用し、患部にこびりつかないシリコン製のガーゼで覆う。
夜はシャワーで洗う。


この方法に切り替えると速やかに治っていきます。












posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 11:24| 湿潤治療・ケガ、やけど