当院でも大変ご相談の多い顔面の粉瘤の手術方法について
一般の方にわかるように描いてみました。
粉瘤は私たち皮膚外科医にとっては一番身近で一番手術件数の多い疾患です。
常に学会でも新しい手術方法について模索がされています。
私は、幸いにも真皮縫合に難がないので、以下のような方法が自分では一番美しく仕上がると思っています。

ドーム状に隆起し、中央に穴があることが多いです。

施術の時にはまず皮膚割線を意識します。
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皮膚部分も少し除去します。
この皮膚は健常皮膚ですが、この量がとても後で生きてきます。

ドームの中央をとってあげることで

腫瘍本体が引き出しやすくなり、周囲の皮膚も傷付けにくくなります。

また埋め戻して縫合するときに、余剰皮膚がないことで平らに作れます。

仕上がりの傷は、
アテロームの直径よりも小さくなり、皮膚割線にそっているので
数ヶ月で皮膚になじみ目立たなくなります。

費用は、
「皮膚腫瘍除去術」という国で決められた金額でいたします。
術後の投薬などを含めて3割負担で1万円前後がかかります。
水曜日の午前中に手術を行ない、その週の週末に一度受診していただきます。
抜糸は翌週の週末になります。
事前に手術計画書を作成し、術前の採血もありますので、
まずはご自身の予定表を持って、当院にお越しください。(診察は完全予約制です)
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posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 17:02|
ホクロや皮膚癌など皮膚腫瘍全般