緊急事態宣言発令下の兵庫県。連休にも繁華街に出ることは憚られた私ですが
すごく楽しみにしていた展覧会が西脇で始まったので、夫と行って参りました。
(想像通り、人はまばらで安全この上ない状況だったことを、まずご報告いたします。)
「堀尾昭子の現在」展
堀尾昭子先生は、1937 生まれ。
兵庫県が産んだ芸術集団「具体」のメンバーで、現在も定期的な発表を熱狂的なファンが待ち望んでいる作家です。
現代アートの分野の一つに「ミニマリズム」という分野があります。
「完成度を追求するために、装飾的趣向を凝らすのではなく、むしろそれらを必要最小限まで省略する表現スタイル」
と説明されています。
そのミニマリズム芸術において現代で最高峰に位置しているのが、堀尾昭子先生です。
人の考えはいつも右往左往します。
ある一つの悩み事をいろいろ脚色したり膨らませたり転がして肥大化させてしまいがちです。
私は、堀尾先生のミニマルの作品を見ると、その肥大した無駄な贅肉が
頭の中でスカッと削ぎ落とされる爽快感を覚えます。
先生の作品作りの工程を伺っていると、納得します。
ずっと眺めていて、削ぎ落として作品が小さくなることも多いそうです。
悩み事を時間をかけて転がして肥大化させる凡人の私には、
先生のこの爽快な生き方に、本当に憧れます。先生みたいになりたい、と
作品を見るたびに思います。
美術館にはたまたま昭子先生もおられましたので、ご挨拶。
お姿が拝見できて感激。
来年には、きっと世界に衝撃を与えるだろうと思われる展覧会が東京の某美術館で開催されるとのこと。
今のうちに、まだ兵庫の私たちの身近におられるうちに、ぜひ、ご覧いただきたい展示でした。
西脇市岡之山美術館「堀尾昭子の現在」展
【開催期間】 2021年9月19日(日)〜12月5日(日)
【休 館 日】 月曜日(祝日の場合は翌日)と祝日の翌日
【開館時間】 10:00〜17:00(入館16:30まで)
【入 館 料】 大人300円(250円)
シルバー250円(200円)
高大生200円(150円)
小中生100円(70円)
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:23|
医療以外のつぶやき