2023年02月07日

面疱圧出が跡を残さない理由



ニキビを掻き潰すと跡に残ってしまうので、
当院では面疱圧出を勧めています。




面疱とはなんでしょうか






人は皮脂腺から



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脂を出します。





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それがうまくいかずに貯留することがあり




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それが面疱。そして面疱が化膿した場合は膿疱になります。




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自分で潰すと、全体像を掻き潰し除去することになるので




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広い面積の跡になります。





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当院ではピンポイントにホールを開けて内容物を出します。






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傷跡は最小限にとどまり、跡を残しません。




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保険診療で、例えば再診の場合は、スーパーライザーを照射して面疱圧出が500円です(3割負担)。
公費のある学生さんの場合は無料だったりします。











posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 17:48| にきび治療

2023年02月06日

窓と国立国際美術館。




国立国際美術館の「ピカソとその時代」展に行ってきました。




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展覧会の詳細は公式サイトなどに任せて、今回は「室内」について感じること多く、書いてみます。
現代の展覧会らしく、ほぼ全ての作品が撮影可能、ネット拡散推奨ですので、遠慮なくそうします。






ニースのアトリエ(アンリ・マティス)・・国立国際美術館で公開中


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マティスは室内と窓とそこからの風景を好んで描いた作家です。


室内の光景は、とてもプライベートなもののことが多く

上の絵の様に自分のアトリエの風景や



下の絵はパリのポンピドゥー・センター国立近代美術館所有の絵ですが
モデルと自分自身を描いたり



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下は今回の展示作品ですが、娘がベッドに横たわっていたり


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いずれも従来のアカデミックな芸術作品ではあり得なかったやや下世話な画面で

プライバシーをチラリと覗かせることで見るものの興味を引きつけます。






このお嬢さんはマルグリット。
眠るでもなく目を開けて体を丸め、やや憂鬱な表情で何かを想っている風情です。



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マティスが
自分に似て多感な娘を心配しながらも愛しんでいることが画面から感じられ

マティスの内面そのものが絵の魅力となっている作品です。









そういえばこの絵も




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マティスのモデルも左にいるマティスに無関心で、姿よく見せようという気もなく
ややだらしなく座っています。

この絵を描くマティス自身も、その開けっぴろげな楽屋のような風景を面白がって
絵にしたのではないかと思います。





プライベートな室内の向こうには窓と風景。





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窓の向こうは「世間」「現実」なのか、





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そう考えると沈鬱なお嬢さんに世間は冷ややかな天候のようなものなのか
空想が広がります。






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「窓」といえば、同じく国立国際美術館で開催された伝説の展覧会を思い出します。



絵画の庭─ゼロ年代日本の地平から(2010年)









そこで見た栗田咲子さんのこの絵






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室内には動物やベビーカラーの毛布。


部屋の主の少女は扉の向こうへ出て目から上だけ出して外を眺めています。



室内は彼女の心の中そのもの。
この少女に必要なものはふわふわの動物たちと包んでくれる毛布。


そしてそこを出て外を見つめる背中には、好奇心と尻込みする気持ちの両方が浮かんでいます。




この絵を見た時に、「マティスの解釈を現代に落とし込んだ作家」と思いました。






今でも大好きで、絵葉書を壁に飾っています。


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長ーい前振りでしたが


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当院で、最も来院された方がお尋ねになることの多い、この作品の作者が
栗田咲子先生です。



菖蒲の花
座る人を待つ椅子
遠くに見える松


空想の世界をいくらでも広げてくれる名作です。




















posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 16:07| 医療以外のつぶやき

2023年02月03日

梅とゴッホ




ゴッホは日本の梅の木を実際に見たことはなかったと思います。

しかし、当時日本から輸入された歌川広重の浮世絵「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」には
本当に心惹かれたようで
1887年に「日本趣味:梅の開花」という模写というかオマージュというか
作品を描いています。


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左広重 右ゴッホ










そして1890年には、広重にとても影響を受けた構図でアーモンドの花を描いています。



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『花咲くアーモンドの木の枝』







当院のプライバシースペースの壁紙は、このゴッホのアーモンドの絵をモチーフとしたオランダからの輸入品です。



日本から輸入された浮世絵の影響を受けたゴッホが、それをモチーフに絵を描いた。

その絵をモチーフにした壁紙を、私たちが輸入して飾る。


130年の時を経て、ゴッホと私たち日本人の美意識は世界を循環しています。








という背景もあって、この壁紙には、梅の枝がとても似合います。





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枝の影が壁紙に写って、とても美しい場面を作っています。
今の季節だけの楽しみです。




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posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 10:04| 医療以外のつぶやき

2023年02月02日

なんとなく地肌がくすんでいる悩みにはアクシダーム!



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地肌がくすんでいて、ファンデーションの色も濃い色を勧められてしまう。
頬部に肝斑が目立つ



そんな時に、私のクリニックで結果を出せているのは

「アクシダーム」+「ピンクヒートマスク導入」


アクシダームでは、クリニックでしか処方できないトラネキサム酸の導入を行い

ピンクヒートマスクでは、ビタミン各種の導入を行います。





コロナ感染の拡大中はお休みしていたアクシダームを最近再開したのですが
お待ちいただいた方々で、早速ご予約たくさんいただいています。


そしてみなさんが必ずリピートされる、それがアクシダームです

施術にかかる時間80分ほど
費用 24200円(税込)です。
予約のお電話0797-34-0400











posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 11:54| アクシダーム治療
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