かつての「「具体(具体美術協会)」の所属作家でもあった、そして今なお現役の
堀尾昭子先生から
ご案内をいただき、
先生の作品が展示されている
「吹けば風」展@豊田市美術館
へ行ってきました。

かつては「挙母(ころも)城」があった高台に築かれており

設計は谷口吉生先生。
初めての訪問です。

訪れて驚くのは、若い来館者が大変多い!
というのも、写真撮影が可能なので、
楽しそうにかっこいい作品や場所を探しては
しきりに携帯でお互いを撮影していました。
これからの美術館はこうでなくては時代に取り残されそうですね。
というわけで私も堀尾先生作品を撮ります。

鏡や色の配置でその場の空気を整えるような作品や

このケースには

身近な紙箱などから
自由に想起される世界で遊ぶことができるような作品群

自分の想い出を辿ったり、
こんがらがった頭の中を整理する基準線にしたり

先生の作品の優しいクールさが私は大好きです。
若い人たちの反応もすごく良かった!
兵庫県が誇る「具体」は、これからも愛されそうで安心しました。
初めて行ったので
所蔵作品展も見ます。
有名どころが並ぶ中、秀逸なものを見つけました。
カール・グリュンヴァルトの肖像 [1917年]
学生時代に高校の同級生たちと奈良県立美術館に
エゴン・シーレとウィーン世紀末展(会期:1986年5月17日〜6月29日)
を見に行ったときに、私はシーレを初めて知りました。
今思うと、日本への初の紹介だったのではないでしょうか、
その時にはかなり素晴らしい作品がたくさん来日していました。
しかし
若くしてスペイン風邪で亡くなったことで作品数が少なく
年々価格が高騰しているので
それほど良質な作でなくても立派な価格になってしまい
近年は日本でこれぞという作品を見る機会は少なくなっています。
その環境を考えると、「日本で所蔵しているのが奇跡」
と言ってもいいほど良質なシーレです。
見る価値あり、間違いないですよ。
外にはいくつかの茶室もあります。
そのうちの1つ
「童子苑」
本館と同じ、谷口吉生先生の設計だそうです。

中で立礼の立て出しでお呈茶がいただけます。

温かいお茶を義山(ギヤマン=ガラス)のお茶碗でいただきました。
お饅頭も大変美味しかったです。
この美術館の建つ高台にかつてあった挙母城は、
「三河国」「尾張国」「美濃国」「信濃国」「伊賀国」「伊勢国」「近江国」
の7つの国が見える高台にあることから、「七州城」と言われていたとこのと
その眺めの良さが、美術館の回廊から見ることができる・・・・・
ん?

あれに見えるは「豊田スタジアム」!

球技専用スタジアムとしては日本で2番目の大きさを誇る
名古屋グランパスの本拠地です。
いつかは行ってみたいスタジアム。
よし、地理はわかった。
いつか必ず!と思いを強くして、帰途に着きました。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 17:16|
医療以外のつぶやき