当院を飾るいけばなは、春日町に移転してきた6年前から始め、
毎日3カ所にお花をいけています。
今日はこんな感じ



元々花づくりは好きだったので
この際
1年中の花を自分で育てたいと思うようになりました
その中で一番頼りにしているのはアジサイです。
↓去年の写真

20年ほど前に購入した淡いピンクのアジサイは
目にも優しく
当院の内装にも映え、
何より1ヶ月以上は花を咲かせ続けてくれます。
苗が古くなると花の勢いも落ちるのでは、と思い
ある時から挿木で増やすことも始めました。
↓これは挿木が成功した苗の花です。

挿木歴は6年目になります。
成功率は5割くらいですが、とても楽しい作業です。
挿木に適している枝は
勢いのある芽を吹いている枝
このように土に埋める部分を長くとって、
上の方に綺麗な葉がある、というバランスがいいです。

根っこの負担を軽くするために
葉は先の方を落とします。

こんな感じです。

挿木作りに一番適しているのは、梅雨時期です。
でも私は思い立ったら真冬以外はトライしています。
この前の日曜日も、トライ。

この時期はまだ葉が茂っていなくて
新芽が出てきている状態。それを活かして根出ししようと思います。

ルートンという薬剤は、絶対に必要です。

まず、土を用意します。
挿木用の土も売っていますが、
フワフワに軽いので、水をやると土が浮いてしまい
せっかく植えた苗が安定しないので
私は山野草用の土が好きです。
苗をさす前に、十分に水で濡らして、刺す場所に割り箸などで
深めの穴を開けておきましょう。

ルートンは白いパウダー状なので、切り口をつけます。
感染症を考えるプロの方は、ちゃんとルートンを外に出して
つけています。
私のは、医学用語で言うところの不潔操作。

苗はあらかじめ切り口を水につけておくほうがいいという
解説もあるのですが
面倒なので、すぐに植えてしまう私。
それが成功率5割の原因でしょうか、
水あげをするともっと高率に成功するのかも。

下の写真は、2ヶ月前の1月中旬に挿木したものです。

挿木した後もしっかり葉が出てきているので、大成功。
そして次は去年の6月に挿木したもの

かなり根もしっかりしてそうで、もう枯れる心配はないようです。

でも、どうでしょうか、今年は花がつかないかも、です。
この1年しっかり根を育てて、来年なら花が咲くかもしれません。
そう考えると、挿木も気の長い趣味です。
私の工夫ですが、水捌けと風通しを良くするためにこんな風に
明るい日陰に置きます。

今では
数年前に挿木で増やした株たちのうち、4株が大きな花を咲かせて
くれるようになりました。
今年もあじさいの時期が本当に楽しみです

種苗法という法律がありますので、私個人の楽しみとして留め、
他の人にはお譲りしないようにしています。
皆様も、もし挿木をされる場合は気をつけてくださいね。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 11:37|
医療以外のつぶやき