2015年04月21日

湿潤環境治療の仕組み。







昨日に引き続き、
「湿潤治療」のお話です。





私がこの理論に出会って20年が経ちます。

その間に、湿潤治療をしてきた患者さんは、多分600人以上はいます。
もっとかも。





さて、


ケガをして、表面の皮膚が損傷をうけたところから
お話を始めます。



ブリジッタケガ.jpg
(アルベロベッロ出身のブリジッタちゃんです。)













昨日お話ししたように、まずは、内部に土砂、砂利などがないように
しっかり洗浄します。


洗浄された創面.jpg











その創面(傷口)なのですが、
人間の体の仕組みはすごいですね。
たちまち、傷を修復しようとというシステムが開始されます。








湿潤治療は、その人間の治癒能力を利用して高める治療です。







治癒能力には、色んな細胞や免疫機構が働くのですが、
ここでは、血管の働きに注目しましょう。












創面への血管増生.jpg





ケガをすると、どばっと、血が出てしまうので、
血管は悪者に見えがちですが、



実は、傷を治すための栄養や酸素を供給する、
最も大切な運搬路です。





もし、血管による運搬が途絶えてしまうと、その場所は壊死するので、
本当に血流は大切。
私も、いつも、やや出血があるくらいのほうが安心します。












さて、創面です。

創面への血管増生.jpg




ケガの部分には、血管が新生され、まず運搬路はが確保されます。












この血管新生を、さらに強めるのが、湿潤環境治療です。







湿潤環境.jpg











ハイドロコロイド剤や、軟膏などで、ケガを被覆し、
空気に触れさせない環境を作ります。












プロ用のハイドロコロイド剤です。
市販のものよりも、あらゆる点で秀でています。

image.jpgimage.jpg















湿潤環境にしてあげると・・・・・・・・・









湿潤すると血管は.jpg













その結果


湿潤血管増生.jpg












湿潤環境治療は、ハイドロコロイド剤を使うこと、とは違います。






私の経験では、状況に合わせて、
軟膏を使う方がよりよい場面も多いと思います。





その場合も患者さんがびっくりするくらい軟膏を大量に塗ります。






ちょうど、下のような環境を軟膏で作らねばならないからです。
ブルーのところが全て軟膏です。

湿潤環境.jpg

















image.jpg


え?ブリジッタちゃん、アルベロベッロからお姉ちゃんが訪ねてきたの?
お見舞い・・・?(次回に続く)











ドリアニメ原本小.gif











posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:32| 湿潤治療・ケガ、やけど