2015年04月23日

やけどでも湿潤治療。その1







今日からは、やけど、についてのお話です。




















通常、日常生活の中で、生じる熱傷は
1度から3度の深さの熱傷です。
普通は2度までなので、そのお話をしましょう。







1度、2度って何かというと




皮膚の深さに関係しています。




皮膚の深さの模式図です。

皮膚の層.jpg






表皮の下に、真皮、その下は脂肪などの皮下組織です。











やけどをしたときに、どの深さまで熱が到達しているのか、で
やけどの深さが分類されます。






熱傷3層.jpg











さて、ブリジッタの右手の甲で再現してみましょう。













1度熱傷。

1度熱傷.jpg





一瞬、お湯がかかったくらい、
ヒリヒリ痛いやけどです。















2度熱傷



2度熱傷.jpg




水疱や、それの破けたびらんができて、浸出液が出ています。













さて、この分類なのですが、
本当にどの深さまで熱が到達しているかは、
ひらめき2日目くらいにならないとわかりません









やけど直後、1度だと見えても安心できません。
2日目に水疱になることも、よくあるからです。



これは、実は熱の到達が真皮まで入っていた、ということです。








患者さんには、初診時に、2日目に水疱になるかもしれないことをしっかり説明します。










同じく、2度だと思っていても、
2週間くらいすると、炭みたいに真っ黒になってくることがあります。






実は熱が皮下組織まで到達していた3度熱傷だったわけです。









熱傷3層.jpg








このように、たった一瞬の熱が、どの深さまで実は到達していたか、
それは、その後の処置では、どうしようもない、という側面があります。
一生懸命冷やしてください。そして、丁寧な処置もしましょう。

しかし、
タンパク質の変性の深さは、不幸にもやけどの一瞬で決まっているのです。













さて、患者さんに、よく質問されるのが




「跡が残りますか?」




私の答えは

「最善をつくしましょうね」



と、なります。




明日は、その最善の治療についてお話しします。
















ドリアニメ原本小.gif





















posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 13:58| 湿潤治療・ケガ、やけど