2015年07月27日

縫合すべき裂傷をどうするか。




ある程度の深さで、すっぱりと切れた傷の場合、
最も早く傷を治すには縫合が最適です。




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しかし、稀に

「縫合は絶対にイヤ」

という患者さんや、

「縫合すると目的通りのスポーツができない」

という患者さんもおられます。





例えば、このミラノから来たケイ君。
日本でサッカーの親善試合があるので来日中。
試合前なのに、ひざ下にケガをしてしまいました。


裂傷1.jpg




ざっくり、ぱっくり開いた深い傷です。

裂傷2.jpg




本来なら、縫合してあげると、治りが早いのですが、


裂傷3.jpg



縫合後は、
傷が開かないように
2週間はサッカーはできません。



しかし、ケイ君は、ミラノからそのために来たのに、
それでは困ると言い、


縫合はしないで、湿潤治療で治すことにしました。



縫うよりは治りが遅いですし、
傷跡も大きくなります。




縫合した場合の傷跡がこんな感じなのに対し

裂傷6.jpg




縫わずに盛り上げた場合は瘢痕化しますから
こんな感じ。

裂傷4.jpg




しかしながら縫合しない場合、
処置を続けながら、その日からサッカーも可能です。
最悪、創部にボールが当たっても
多少治りは遅くなるくらいです。


もし、縫合した場合だと、
糸が切れて再縫合が必要になる場合もあるのです。





そういえば、プロのサッカー選手の足って、
そんな瘢痕がいっぱい。
歴戦の勲章のようなものかもしれません。











posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 12:42| 湿潤治療・ケガ、やけど