2016年03月24日

原稿執筆のお仕事。「幼少期の紫外線について」







兵庫県保険医協会さんからの依頼で、健康情報テレホンサービスの
原稿を書かせていただきました。









テーマは自由でしたので、
近年感じている「子供の頃の日焼けが後年になって・・・」というテーマで
書かせていただきました。













この原稿を書くきっかけとなったのは、
実際に当院で経験した患者さん方のエピソードを
現場の皮膚科医としてどう捉えるべきか、という思いからでした。









日本では、「日焼けは健康の象徴」と考えられ、
健康な子供は真っ黒になるまで日焼けをすることが好ましく考えられがちです。












しかし、あまりにも急激な日焼けをすると、
メラニンの産生が追いつかずに、一部白斑のような白抜けを
生じることがあります。

この「はたけ」とよく呼ばれる疾患は、冬になって日焼けが冷め
メラニンの量が白い部位に揃うまで続きます。

メラニンの産生が、追いつかないほど急激に紫外線暴露を
してしまったようです。






また、当院では、顔中、時には頭皮にまで、シミやイボが多発した男性が
しばしば受診されます。



その方々に、子供の頃から青年期に、日焼けをしていたかを伺うと

「前と後ろがわからなくなるほど、海や山で焼いた」と
決まっておっしゃいます。





アジアの南国へ何年も仕事で赴任していて、週末ずっとゴルフをしていた
などというエピソードもしばしばうかがいます。





また、その中の何名かは紫外線による日光角化症という前癌状態になっていることを
当院で発見しています。







世界でも皮膚ガンの発生が多いオーストラリアでは、
幼少期の紫外線が、成長期で分裂の早い細胞の遺伝子を傷つけ、
それが壮年期以降の皮膚ガンにつながるといういう理論から

子供の日焼けを抑制する運動が始まっています。









高齢化社会なので、もしかしたら5歳くらいの過度の日焼けが
その人の後年の皮膚ガンの可能性になるを強めるかもしれません。
(そう断言する医師もいます。)





これから5月6月が最も紫外線量が多いシーズン。






真っ黒に焼くレジャーばかりで、ないほうが、いいかも、
しれませんね。



帽子も忘れずに。






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posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:50| メディア掲載