2017年03月14日

当院での傷の洗浄は熟練技のガーゼで。




春らしい日差しが強まってくると
外での運動の時に、ウェアは軽くなってきます。


そのため、転倒すると、地面でずるっとスリ傷になりがち。


そうすると、傷口には砂利がめり込んでしまうので、
まずは洗浄をまず行なってほしいものです。





当院で創傷の洗浄を行う場合は、清潔なガーゼに生理食塩水を使います。







ガーゼは、当院で勤務歴の長いスタッフの手作りです。





まず、こんな反物のようなガーゼを購入します。
大きさは幅30センチ、長さは10メートルです。




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それを小さく切りっぱなしにしてしまうと





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断端部から、細かい木綿糸がポロポロ出てくるので



この断端が出血部に絡んでしまうと洗浄する時に、とても困ります。







そのため、カットして





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断端部を内側に折って




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折って、使用時に断端の糸くずが出ないように作ります。



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簡単そうに見えますが、これほど厚みや大きさを均一に作るには
かなりの熟練を要する作業です。







これを、滅菌器で高圧滅菌処理してから使用します。





洗浄するときは生理食塩水を使います。
血液と同じ塩分濃度で、点滴液にも使うものです。






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特製ガーゼに生理食塩水を染み込ませ、傷を撫でて砂利を掻き出します。







この最初の処置が、とても大切です。






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posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 15:38| 湿潤治療・ケガ、やけど