2017年04月14日

ある日のマラソン大会にて。





少し前の話なのですが、


あるマラソン大会に、外傷に対応する救護班として参加しました。

その企画をしている会社によると、
毎回数名、転倒による外傷患者がでるということでした。




救護班は、各ポイントごとに配置されますが、
そのポイントは給水所の役割も兼ねてテントが設営されています。



よくマラソンのテレビを見る方ならご存知でしょうが
テーブルの上に水の入ったコップを並べ、
ランナーは走りながらそれを取るのです。



外傷の方々を待っていても手持ち無沙汰なので
私もこの給水のお世話も手伝っていました。
業務規定の白衣を着て、ですよ、恥ずかしかったなあ。





私の協力したマラソンは、市民マラソンも兼ねていたので
タイムレースをしている人は先頭の数名だけ。
後の数千人は「完走」が目的の方々です。




その、先頭のランナーさんたちは、
恐ろしく早いスピードで給水ポイントを駆け抜けていきます。
テーブルの一番端にある水入りのカップを

まるでハヤブサが水面の小魚を射止めるように
私の眼の前でかっさらっていきます。

あまりのスピードに、中の水も跳ね上がり、きっと
カップの中には半分も水が残っていないでしょう。



次の、順位は狙わないけどマラソンに慣れたグループは、少し違った行動にでます。
テーブルの一番手前のカップをとり、走りながらテーブルの最後のコップを取ります。


一つを頭にかけ、一つを飲みます。


このへんくらいから、あえて水を取らずに、
水をとっている人を横からダッシュして抜いていく人が出始めます。
順位が大切なグループなんですね。




そして、その後は、ゆったりと、
歩いてでもいいから完走したい人たちがやってきます。


やっと給水ポイントまで無事来れた、という安心で、
一休みしていく人も多く、
中には一息入れがてら看護師さんと世間話をする人も(笑)




白衣の私が
「まだまだ先がありますから、お水と塩分もとってくださいね」
と、呼びかけると、ちょっと危機意識が高まるみたいで

「そうやった」

と少し戻ってくださる方もいて


気温の高いお天気のいい中のマラソンで、脱水の予防には
少なからず寄与できたかもしれません。




そんなレースも中盤を過ぎると、コスプレのランナーたちも
やってきます。

女子高生のスタイルの人、ポケモンやドラえもん、
かぶり物もたくさん見ました。




あとは、私がどうしても気になってしまうのはJリーグのユニフォームで
走っている人たち。ついつい応援してしまうんですよね。



一番先に走り抜けていったのは、Jリーグの現在の順位さながら
ヴィッセル神戸のユニフォームの人。
今年は優勝か?!という勢いの走りでした。



その後は、大阪勢が続きます。

 ガンバ大阪とセレッソ大阪が交互に走り抜けます。
 どちらも私が確認できた人数は4名ずつ。


明日、ヤンマースタジアムで開かれる両チームによる大阪ダービーは
あの巨大スタジアムのチケットが完売だそうです。


前哨戦ともいうべきマラソンで、両者とも相手チームのサポーターには
負けられないと思っていたかもしれませんね。



そして、なんとサンフレッチェ広島のユニフォームの人も1名!
思わずちっちゃな声で
「サンフレッチェ、頑張れ!」と

その日の時点で今シーズン勝ち星なしだったチームを
心を込めて応援してしまいました。

  ちなみに、その後、サンフレッチェは連勝中です (^ ^)v


心配された外傷の患者さんはおられず、
ペアを組んでいた循環器担当の夫と
最後の完走者に拍手を送ってから帰宅の途につきました。


最も感動したのは、皆さんの走りに対する思い。
その多様性です。

スピード重視の方がおられるのはもちろんですが、
日頃のトレーニングの成果を披露しようと励む人、
イベントへの参加で一体感を楽しみたい人、

いろんな方々が何千人も集ってゴールを目指します。


そんな何千人もの思いのつまった走りに声援を送っていると

「まだまだ、努力不足だなあ」、と自分自身を振り返り反省しました。






医院を離れたお仕事も、
私が元気なうちは、お役に立てることをたくさんしていきたい、
いやそうすべきだなあ、と思いました。



どこかで見かけたら、どうぞお声をお掛けくださいね。



















posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 11:10| その他のいろんな皮膚科疾患の治療