2017年04月22日

ナイロンタオル皮膚炎と疥癬






特に70歳前後の男性に多いように感じますが


ナイロンタオルでの皮膚炎をよく見かけます。






カサカサの肌に、点々とした発赤。


「ダニだと思うんですよ」



という、ご心配の言葉がしばしば添えられます。







水分量を測定すると、かなりの減少。中には数値0という人もおられます。







乾燥した肌をナイロンタオルでこすると、
本来自然脱落するはずの皮膚の表面を、まだその時期ではないのに
剥ぎ取ってしまっていくことになります。



多くの場合、ナイロンタオルを中止し、保湿を中心とした
外用剤治療を行うことで改善します。








しかし、ダニも否定はできず、

疥癬(ヒゼンダニ)は、入居施設などでしばしば流行する
ダニですが、近年も芦屋市内の施設で少しの流行を見ました。




太閤殿下の時代(16世紀)には、疥癬に対して治療効果の高い
硫黄泉が流行し、有馬温泉が栄えた、という歴史もありますが、

今の時代は内服薬で治ります。
しかも、1日だけの内服です。




顕微鏡検査でダニの虫体や虫卵を確認して処方しています。




そして、ナイロンタオルの話題に戻りますが、
ナイロンタオルでいくらこすっても疥癬は撲滅できません。



ですので、「ダニかと思ってゴシゴシ洗った」としても
肌を痛めるだけですので、お控えくださいね。

















posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:32| アトピー性皮膚炎