2017年07月11日

爪白癬治療は第3段階に入っています。




足の爪や、稀に手の爪の白癬。


白くなるのが主な特徴ですが、
それだけでは確定診断できません。



爪を少し削って出た粉を苛性カリで溶かして顕微鏡で確認する真菌検査で、
初めて確定します。




よく似た疾患に、ジェルネイルや除光液による変色や
外反母趾に伴う爪変形、爪甲鉤彎症などもあり


そんな場合は、早まって市販の水虫外用剤を使うのは
薬剤が高いだけに、ちょっと勿体無いと思います。






爪は、皮膚と違って、水虫にとっては絶好の住処(すみか)である角質の塊です。
いわば、のびのびと繁殖できる天国のような場所。


それだけに増殖した真菌を撲滅させるのは
大変なことで





爪白癬の治療は、人類と真菌との戦いの歴史でもあります。










第一段階「皮膚用の水虫治療剤」
  
 真菌の治療剤として、真菌の細胞膜を破壊する確かな効き目の外用剤が発明され
 病院での処方が始まってから20数年が経ちます。

 耐性菌ができるに従って新薬が開発されていますので
 現在も皮膚に対してはこれで治る時代が続いています。

 しかしながら、厚みのある爪の内部まで浸透させるのは大変です。
 でも、相当な努力をしてこれで治した患者さんもおられます。





第二段階「内服薬剤の開発」


  飲んで治る水虫治療薬剤が登場したのは
  やはり外用剤では治しきれない重症の患者さんがおられたことも
  理由の一つです。

  分厚い爪の中にいる真菌に効果が高く、当院も多くの患者さんに使用してきました。
  高価な薬でしたが、今はジェネリックが出ていて、同等の効果があります。

  しかしながら、一緒に飲んではいけない内科の薬があること、
  肝臓の数値が高い人には勧められないことなどを理由に
  全ての方に処方できるわけではありません。






第三段階「爪への浸透の強い外用剤の開発」



  数年前、爪白癬向けの外用剤が開発されました。
  爪への浸透が強く、第一段階の外用剤よりは、治験データーもよく
  内服と違って使用できる人に制限もありません。

  しかしながら、新薬なので、ジェネリックの登場はまだなく
  薬価は高く設定されています。

  そして、乱用を防ぐ目的もあるのでしょうが、
  真菌検査をしてからしか処方が認められません。
  (そのため、その設備がある医院でしか処方が困難です)


  


当院での現状ですが、
上記のようなお話を各患者さんにして、どの薬剤にするかを
一緒に決めています。


処方している感触では、
第三段階の外用剤は、内服の方が確実な効果があるものの
体調によって内服できない人には、お勧めしやすい外用剤です。


ただ、費用的な理由で第一段階の外用剤を希望する場合も多いのが実情です。




まずは、真菌検査から。
それから治療方針を決めるのが良いのではないでしょうか。





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posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:33| 足・爪・靴に関する疾患