
暑い夏が終わって、素足主義だった女性もストッキングやタイツが必要になる季節がやってきました。
このシーズンになると、
「ストッキングを履くと痒い」
という患者さんが増加します。
なぜ、痒くなるのでしょう。
その理由と対策を図を使って説明します。
(いつもながら私の作った図なので、稚拙でごめんなさい。)
通常の、理想の肌は
水分を含んでしっとりしています。

しかし、秋が来ると知らない間に皮膚は乾燥を始めます。
乾燥する理由は様々で、
加齢、食事制限のしすぎ、ナイロンタオル愛好者、アトピー性皮膚炎
などが主な理由です。
乾燥すると、皮膚の表面は水気を失って干からびて反り返ります。
拡大すると下図のような状態で、隙間があき、傷だらけです。

この状態だけでも、かなり痒い状態です。
さて、ストッキングですが、
ナイロンなどが複雑な網目構造を作っている繊維からできています。

これが、干からびた傷だらけの肌に密着します。
そして、体の動きに合わせて、その傷だらけの表面をこすります。

その結果、皮膚の剥がれ現象は、ますます悪化します。

ここまで来ると、血が滲んで、かゆ痛い状態です。
治療にもステロイドが必要なレベルの重症度です。
対策として、以下のことに注意してください。
対策1
乾燥して干からびた皮膚のままストッキングを履かないこと。


保湿を十分に十分にしてから履くと、かゆみも軽減します。

当院では、良質な保湿剤を種類豊富に揃えて、症状に合わせて保険で処方しています。
たくさん塗って欲しいので、たくさん処方しています。

対策2
ストッキングの素材にも気を配りましょう。
綿(コットン)を含有した素材(綿混)は、かゆみを随分防げます。
引き締め効果の強いストッキングはかゆみが強くなるので注意しましょう。
太ももまでが一番重症化しやすいので、膝近くまである綿の長下着を履いてからタイツ類を履くものいいでしょう。
さて、これから春まで、冷え性女子の皆さん、
かゆみに注意してお過ごし下さい。
そして「保湿剤欲しい」という受診、どうぞお待ちしています。
お気軽にどうぞ
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