低温やけどは、
カイロや湯たんぽなどで
約44度で6〜10時間、同じ部位が触れていることで
生じるヤケドです。
接している時間が長いほど、熱は皮膚深部まで
浸透します。
6時間以上の接触では脂肪層まで達することがあります。

3時間ほどで気がついた場合では真皮層くらいでとどまります。

深く達してしまった熱は皮膚を変性させますが
一気にそれが起こるのではなく、
約2週間ほどかけて症状が露わになります。
脂肪層まで達するような重症の低温やけどの場合、
4日目までの症状としては
プリッと光沢のある水疱のことが多いです。

浅いヤケドの水疱は手で突くらいで破けますが、
低温やけどの重症の場合の水疱は硬く、
突いたくらいでは破けません。
このような水疱で来院された時には
かなり深いやけどの可能性が高く、治療に時間がかかることを
お伝えします。
その後、水疱部は時間の経過とともに様子が変わってゆき
3〜4週間で黒変します。

壊死が生じた部位です。
逆に、変色していない部位は無事だったところなので
患部の重症度が分析できて
治療の方針が立ちやすくなります。
これからの季節、寒さと深い眠りが一番の原因となります。
ぐっすり眠ってしまいそうな、
飲酒後や睡眠剤内服時は
カイロや湯たんぽの使用は控えた方がいいかもしれません。