掌蹠膿疱症の診断と治療の中で、避けられないのが水虫との関係です。
掌蹠膿疱症は、今でも原因がはっきりしない疾患の一つで、
まるで膿んでいるような水疱が生じる疾患です。
掌蹠膿疱症
多くの患者さんが治療に何年も通院した経験があり
その間に皮膚科を転院していく方も多いのですが
よく問診時におっしゃるのが
「最初の皮膚科では掌蹠膿疱症と言われたのに、2番目の皮膚科では水虫と言われた。」
というエピソード。
皆さん、同じようなエピソードがあり、混乱や不信の原因になっているようです。
その原因は、掌蹠膿疱症の治療剤にあると思います。
よくあるケースですが以下のような流れを踏んでしまう患者さんが多いのです。
掌蹠膿疱症と水虫のループ
掌蹠膿疱症の治療のために、
最も多く用いられるのはステロイド外用剤です。
その他にはビタミンD製剤もありますが、
実質、効果が強いのはステロイドの方なので、
初診時には、まずステロイドを処方されることが多く、
患者さんも数日外用していると症状が軽快するので
次の受診時もステロイドをもっと多く処方して欲しいとおっしゃるケースが多いようです。
塗っていて治りそうなら、
通院の手間を省くために大量に処方して欲しいと思うのは当然かもしれません。
しかし、ステロイドには、
靴の中のように高温多湿の部位に塗った場合は
水虫菌を増殖させる強い力があるのです。
そのため、治療中も真菌検査は行い、水虫が出たら早めに対応することが大切です。
また、ステロイドに頼り切らない治療をすることも大切で、
保険で照射できるセラビームはとても効果のある治療法です。
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