ホクロの治療図解(小さいホクロ編)
ホクロの治療図解(大きめのホクロ編)
の続編です。
最も大切なミッションである
「大きな母斑細胞の集塊を取り残しなく取り出すこと」で、
母斑細胞から発生する恐れのある悪性腫瘍の危険はなくなります。
また、皮膚癌が疑われる時も、腫瘍細胞を完全除去する方が
後に拡大手術を考える時も優位になります。

しかし、そこでできた穴をどう治すか、次のミッションになります。

そこで考えないといけないのが、ホクロの場所と患者さんの年齢です。
皮膚に余裕のある場所か否か、
ハリのある肌かたるみのある場所か


例えば、皮膚に余裕のある場所の場合、
(余裕がある理由は主に加齢によるたるみですが)
メスで切り出して

縫合します。

この紡錘形の切開線ですが、ホクロの直系の3倍くらいの長さが
最も綺麗に仕上がるとされています。
数ヶ月で切開線は皮膚やシワに紛れてほぼわからなくなります。



上記の方法を、ハリのあるシワのない肌に施すこともあります。
なんせ、最も大切なミッションは、腫瘍細胞の完全除去ですから
跡を残さない方法よりも、そのミッションが優先されます。
メスで切開し

縫合します。

ハリがあるところなので、少し時間が経過しても
薄い傷跡は残ります。


そこで編み出された手術方法が「巾着縫合」です。
腫瘍(ホクロ)は周囲を1〜2ミリ離して丸く切除します。

摘出し終わると、皮膚に大きな穴ができます。

その穴に、巾着の糸のように縫合糸をかけます。

断面図ではこんな感じ

そして、キューっと縫合糸を両側から引っ張ると

巾着の口がしまったような状態になります。

この方法の何よりもいい点は、
病変部以外の場所に傷をつけないですむという点です。
いずれも保険診療で3割負担の方で、お薬代などを含めて
1万円までくらいの予算です。
(保険制度は使用した薬剤の量で価格が変わります)
どの方法で行うかは、診察時に確定し、お話ししています。
まずは診察にお越しください。
診察のご予約は
医療法人社団双樹会
皮膚科 芦屋柿本クリニック http://ashiya-kakimotoclinic.com
住所: 〒659-0025 兵庫県芦屋市浜町3−7
電話: 0797340400
無料駐車場8台あります。お電話でご確認ください。
初診予約サービスサイトもご利用下さい。https://www.489map.com/helios/A5054113/reserve
