2018年07月17日

アトピー新薬「デュピクセント皮下注」の研究発表の会に行ってきました。



7月14日に神戸ホテルオークラで開催された
アトピー新薬「デュピクセント皮下注」の研究発表の会に行ってきました。



大学病院での治験も完了し、やっと発売となった「デュピクセント皮下注」。
アトピー発症に関与していることがわかっているサイトカインの
働きをブロックする効果があります。





当日発表された、患者さんサイドから見た
「優れた点」と「理解していただきたい点」を
私なりにまとめてみました。





「優れた点」


1躊躇なく社会参加ができる

 皮膚症状が大幅に改善するので「人目を気にせず」温泉に行ったりお化粧をしたり、営業に回れる。

デュピクセント皮下注
デュピクセント皮下注患者さん向け診療サポート資材より





2痒みに悩まされることがない

  痒みをほぼ消失でき、快適な1日を送れるようになる。





3通院回数を減らせる

  同等の効果を発現させるためには、
  例えば当院のセラビーム紫外線治療などは通院回数が1ヶ月に何回も必要。
  それが2週に1度程度の通院でコントロールが可能になる可能性が高い







「理解していただきたい点」


1バックアップのある病院での治療となる
  皮下注射です。
  一番多い副作用は結膜炎で、眼科との連携治療が必要です。
  また、発売以来報告はありませんが、アナフィラキシーショックを起こす可能性もあるため
  その対策の取れる施設でのみ治療ができます。

  以上のことから、当院での施術は、現時点では困難で、
  積極的に治療を進めておられる神戸大か兵庫医大へのご紹介となります。
  土曜日しか通院が不可能な方は、兵庫医大なら治療できます。
  今までの治療をまとめた診療情報提供書(紹介状)を当院で発行します。



2既存治療を行なっている人に向けての治療です。


  効果が確実で副作用の点でも最も推奨されるステロイド外用治療を
  既存治療として行なっている人に向けた治療、と明記されています。
  相当な重症なのにステロイドを使いたくない、という方には導入が困難です。



3薬価が高い

   ▽デュピクセント皮下注300mgシリンジ(デュピルマブ(遺伝子組換え)、サノフィ)
    薬価:300mg2mL1筒 8万1640円


   3割負担の方で、薬価だけで24492円、そこに再診料や施術料などが加算されます。
   2週に1度の治療になるので、治療費は膨らむかもしれません。

   医療費控除を活用することも考慮されるでしょう。


   スクリーンショット 2018-07-17 9.47.37.png









まとめ

デュピクセントによる治療のイメージをまとめてみましょう
各大学病院での、現在治療中の患者さん、治験で数年経過を追っている患者さんの
データーから考えると、以下のことが可能なのではないでしょうか
(まだ全員がそうなるとは、症例数が少ないので断言できません)





今まで露出することなんて考えられなかった肌を出すことも
目標として実現可能です。
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人前でも物怖じすることなく対応したい、その実現が可能になるかも。
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従来治療で週に何度も通院するような重症の方だと、
デュピクセントで通院の回数は減らせると思います。
治療にかかる時間的な拘束は少なくなります。
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ただ、医療費はかかります。
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もし、デュピクセントにご興味のある方は、診察室でご相談ください。










   
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 13:59| アトピー性皮膚炎