足の指の間が腫れ上がり、浸出液で靴下がぐっしょり濡れて
来院する方は、毎週のようにおられます。
この場合、いくつかの疾患が考えられます。
1)水虫の悪化
2)水虫に、別の化膿菌が感染したもの
3)なんらかのかぶれ(多くは水虫薬)
4)過剰な洗浄で皮膚を痛めた
まずは真菌検査を行って、
水虫菌がいるかどうかを見て、
そこからは患者さん本人から事情を聴取し、
原因を推測し治療方針を決めます。
治療方針は、
1)水虫の悪化
水虫薬を塗っていたかどうかでも判断が変わります。
塗っていたのであれば、その外用薬が効いておらず、
しかも、もしかしたらその薬で悪化したかもしれないとも
考えられるので、別の系統の薬を処方します。
2)水虫に、別の化膿菌が感染したもの
水虫薬ではなく、化膿菌の対策の抗生物質の内服も
必要になります。
3)なんらかのかぶれ(多くは水虫薬)
通常、水虫の時には使わない、ステロイドの外用剤を使います。
4)過剰な洗浄で皮膚を痛めた
状況は、外傷(けが)と同じなので、
けがの治療を要します。
診療歴が来年30年となる私ですが、
上記の分類をして治療をしても
時には途中で治療方針を変更しないといけない時もあります。
案外、難しい疾患です。

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