2019年11月18日

アトピー性皮膚炎の治療薬 デュピクセントの手応え



アトピー性皮膚炎の新しい治療薬として登場したデュピクセント。
2週間に一度の注射で、過去になかったほどの炎症を鎮める効果を
発揮しています。


(治療詳細は公式サイトをご覧ください。
 https://www.support-allergy.com/atopy/



今年から、2週間に一度の通院をしなくても
自宅で自己注射をすることも保険適応になりました。



その変化を受けて、当院の役割もはっきりしてきたように感じます。




1)重症の患者様へのデュピクセントの紹介
  案外、まだ存在を知らない方も多いように感じます。


2)入院体制のバックアップのある病院へご紹介
 診療所レベルでも治療はできるのですが、念の為、デュピクセントに対応している病院の皮膚科へご紹介しています。
 最もご紹介をして連携をしているのは、兵庫医大病院皮膚科です。


3)デュピクセント治療中の連携
 兵庫医大病院の場合、先方の主治医の先生の意向もあり、デュピクセントを開始した患者さんの皮膚の状態の管理と外用剤の塗り方指導などは当院が引き続き行なっています。注射治療中の不安をお聞きしたり、セラビーム紫外線治療を当院で行なったり、最初はステロイドの処方もすぐに中止せずに続けます。



4)デュピクセントの効果を目撃する
 デュピクセントが効果を発揮するまでに、数回の注射が必要です。しかし、初回で効果の手応えがわかることもあります。暗紫色だった肌が明るい赤色になるのですが、これは炎症の深さが浅くなった時の変化です。

 兵庫医大の主治医の先生もご信頼してくださっているご様子なので、当院の方で外用剤の強さを減弱させたり、セラビーム紫外線の出力を下げていき、寛解状態へソフトランディングしてもらえるように加減します。



5)自己注射が始まって、さらにバックアップ
 デュピクセントで、今までに経験したことのない良好な肌の状態に驚かれる患者様もおられます。
「普通の人って、こんなに痒みがない生活なんですね」という意見や
「何も塗ってないのにべたつくように感じるくらい本来の肌の保湿力ってこんなにあるものなんですね」
 などのご意見を実際にいただいております。



6)デュピクセントの評価
 デュピクセント治療は、現在のところ根治治療ではないと考えられています。何回か注射したら、一生アトピーが出なくなるわけではないかもしれません。しかし、今現在アトピーがあるためにできないこと、例えば就職や旅行やおしゃれ等を
これからも諦めるのか、それとも今という若さの時間をもったいないと考えるのか、それは患者様のお考えに委ねられています。



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当院は、これからもバックアップの役目を続けて行くつもりです。
ご興味のある方は、どうぞご相談ください。













posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 10:44| アトピー性皮膚炎
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