2020年06月26日

デュピクセントについて診療現場でお話しすること。


「県をまたいだ移動の自粛」が解除されて、
当院にも再び県外の方々が来院されるようになりました。


わざわざ当院までお越しになる方ですから、
重症で、治療法に難渋している方、そしてネット検索で当院を見つけた方、
そして、デュピクセントの話が聞きたい、という方が多いように思います。




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実際に、デュピクセントを使用した方がいい患者さんとは、どんな患者さんでしょうか。

まず
自覚症状の評価指標(POEMスコアなど)が高い

これは重要で、重症度が高くもないのにデュピクセントは適応にはなりません。








あとは、私の考えも入りますが、以下のような方に向いていると思います。

忙しい人


色々、諦めている人






上記について、サノフィ社の素晴らしいパンフレットを交えてお話しします。



サノフィ社の公式サイトから、ダウンロードができる情報誌です。
https://www.dupixent.jp/support/



スクリーンショット 2020-06-26 15.38.40.png



その中の2ページ目に、以下のような図があります。

スクリーンショット 2020-06-26 10.19.07.png

皮膚科医にとって、本当に説明しやすい素晴らしいイラストです。


というのも、この図の中央の部分、

「見た目は綺麗に見える皮膚も、触ると表面がザラザラしている」というところが
重要なポイントなのです。



この状態、診察室でよく見かける症状で

「皮下では炎症が拡大している形跡があり、表面もよく見ると粉がふくような乾燥がある」

ここを、私たち年季の入った皮膚科医は見落とさないのですが


患者さんの多くは

「皮膚はなんともないのに痒い」と表現されます。


「なんともない」と思っているので、スキンケアもサボりがちなのです。



この悪化の兆候をいち早く見つけて治療することが増悪の抑制になります。
当然、通院回数を多めにし、主治医との連携もこまめになります。





それができないのが、「忙しい事情の人」です。


忙しくてストレスが溜まるから増悪する。

忙しいのだから当然、悪化の兆候は見逃しがち。また、時間をかけた外用剤治療はできない。
右斜め下本気で外用治療で治そうとしたら1日3回、出勤前と昼休みと帰宅後に丁寧に外用をしなくてはなりません。
 時間は全身なら20~30分くらいかかります。
それなのに皮膚科に行くと、医師から「もっとちゃんと塗らないと」と言われる。


その結果、「諦める」という方向へ行きます。

人からわかるほど増悪していても諦める。
人目を気にしないようにメンタルを鍛える。
あるいは人目を避けて行動する。

抑制された生活を強いられるので、弾けて友人と遊ぶことも難しく、
クラブ活動も就職時も、人目につかない生活を選ぶ。


今まで何百人ものそんな患者さんを診察してきました。



そんな人に、デュピクセントが向いていると思うのです。
そんなお話をして、デュピクセントを紹介しています。





















posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 15:44| アトピー性皮膚炎