2020年09月15日

「天目」


大阪市立東洋陶磁美術館へ混雑を避けた時間帯に行ってきました。
現在の展示は
特別展「天目―中国黒釉の美」


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「天目茶碗」について、大した知識もないのですが、少し誌面を割きます。
幸い館内は撮影可能でしたので掲載します。
(全部お見せするのは控え、チラ見せで)




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(木葉天目/重要文化財)



キャプションにあるように天目茶碗が多く作られたのは12~13世紀の中国です。
日本に伝わり、抹茶を出す茶碗として使われるようになりました。



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私の属する茶道の流派では、この茶碗を扱うお点前を学ぶには(触るには)条件があり、
かなり上位の免許がないと許されません。
何故ならば、この茶碗を使ってお茶をお出しする相手は、本来は三位(さんみ)以上だった名残だそうです。
茶道の盛んだった戦国桃山時代で三位とは織田信長の有力な家臣など。近代だと大臣以上でしょうか。




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そんな方々にお出しする茶を点てるための茶碗なので、
これを扱えるくらいに長年の修練で作法や約束事を身につけないといけない、と茶道の流儀では決められたのでしょうか。




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それなので、お友達に気楽にお出しする茶碗ではないので、
所有者は元大名家や近代数寄者ゆかりの美術館になってしまいます。




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ただ名品中の名品ともなると、実際は使用せずに、宝物として大切に保管していたようです。

現代においても鑑賞するのにこれほど美しい茶碗はないとも言われていて、
重要文化財や国宝に指定されている天目茶碗も多いのです。





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(これ、個人蔵のすごいものでした)






そして、あまりにも形状が美しいので、再現したいと挑まれる現代陶芸家も多く、
その苦心の様子たるや、数々のNHKの特集番組ができるほどなのです。




ということで今回は同時開催で
特集展「現代の天目―伝統と創造」も開催。

近代、現代の作家が天目茶碗、主に曜変天目に挑んだ作品が展示されています。


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(2代にわたって挑まれている作家)








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(フランスの人間国宝も挑戦しています)









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(なんとこれは漆器=木製の漆塗りです)










会期も延長されています。
歴史好きの方にはロマンティックな展示だと思いますので、おすすめです。














posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 16:21| 医療以外のつぶやき