2020年10月24日

同じニキビでも、みんな事情も治療も変わってくる。





同じニキビでもみんな治療は違ってくる


同じ年齢、同じ学校に通っていても、事情も違うし治療も違います。
何よりも、治るまでの速度も一人一人違います。

今回は4人のパターンで、ニキビ治療の現場のお話をしてみましょう。











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A くんは
 部活でヒーロー。練習が忙しくて、初診の時から

 「今日は部活が休みなので、たまたま来れたけど、今度いつ来られるかわからない」
  



私の心の声「本当に忙しそうですね。今日渡した薬で治ったらいいんだけど・・・・」




そうです。多くの方が、「初診時にもらった薬を塗りさえしていれば治っていく」と思っているようです。



こんなイメージのようです。

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それなので、
「大量に薬を欲しい」と言います。


私の心の声
「本当にそうだったら、いいね。祈ってるよ。」










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Bくんは、
進学もAOで決まり、受験勉強から解放され、大学入学まで数ヶ月ある。
その間に集中してニキビを治したい。



私の心の声
「そう、よく分かってらっしゃる。
 最初の薬だけで治る人はそんなに多くはない。
 細かく軌道修正してその人の肌に合った薬に変更することが大事」


つまり

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最初の薬の効きが悪いケースもある。
その時には軌道修正が必要だし、なぜ効かないかを探ることも大事。




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効かない原因として考えられることは以下の3つに絞り込まれます。


1)塗る量が少ない
2)薬の効きを邪魔するような生活習慣がある
3)薬の効き目が弱すぎる




それらを探りだすのにも何度も受診が必要なこともあります。

それでやっと、軌道修正に成功すると

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ここまで2ヶ月以上かかることもありますし、
その間は毎週来てもらうこともあります。

時間があるBくんだからできたことですね。











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Cさんは、
中学生の頃からメイクに凝り始め、休日は必ずメイクをしていました。
高校に入ってからは毎日ファンデーションを塗って登校しています。



当院への受診の時も厚くメイクをしていて、肌の状態が把握できません。


説得してメイクを取ってもらうと、色々問題が明らかになります。
10代にしては極端に肌が乾燥しているのです。(10代ってプリプリしているものです)

この、乾燥してパリパリめくれるような肌は、弾力もなく硬い肌です。
このような肌はコメドができやすく、ニキビの大きな原因となります。


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なぜそんなことになったのでしょうか。

それはティーン向けのファンデの成分にも一因があります。

多くのティーン向けのファンデーションには、
価格を低くしないといけない事情から、値段の高い保湿成分を入れることは
難しいようです。





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私の心の声
「いつの間にか、オシャレのためのファンデーションではなく、ニキビを隠すファンデーションになったんだね。
 今はラッキーなことにマスクで学校に行けるから、この機会にファンデで蓋するのはやめて治しちゃおう」











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Dさんは、
お兄ちゃんが当院でニキビ治療をしていたので、
当院の治療についてとても詳しいお嬢さんです。



来られた時から
「面疱圧出して欲しい」
とのご要望でした。


うん、よくわかってらっしゃる!

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圧出には、もう一つ意味があって
処置の時に左手で肌をつまみながら右手で圧出するので




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理想のもちもち肌に近づいているのか、まだまだなのかがすぐわかります。
そこで、また軌道修正を行うのです。



例えば、
「もう1週間だけ、この部位だけディフェリンを塗ってみて」

とか

「もうべピオはやめ時。あとは保湿剤多めで」


とか、


毎週違っている肌に対して即対応します。


Bくんが当院で行なっていたのも、こんな治療です。
また、ここまで読んだみなさんは、
Aくんが1回だけ来て「多めに薬欲しい」と持ち帰ったとしても漫然と塗るだけで効果があるかどうか
私が心配した気持ちもわかってくださるでしょう。





さて、いろんなパターンのニキビ治療をご披露しました。
上記の治療は全て保険診療です。
それぞれの事情に応じてニキビ治療は違ってくること、ご理解いただけたでしょうか。
みなさん全員がきれいに治ってほしい。そう思って熱意を持って治療に当たっています。
一緒に頑張りましょう。



***設定は全てフィクションです。実際の患者さんのことではなく、よくあるパターンをまとめたものです。





posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 13:01| にきび治療