昨年に引き続き、今年の自己研修課題も「鹿」になった私。
今年初めての奈良の鹿さん取材に行ってきました。
鹿さんの角は、
樹木のように何年もかけて大きくなるのではない!
毎年生え変わるのです!!
せっかく奈良に行くのなら、どの時期の鹿さんに会いたいか
調べていくのもいいかも、です。
初夏
柔らかい袋のような角が生えます


夏
角の成長期、であると共に、夏毛になると背中に白い斑点が出て、
とても美しい時期です。

写真は奈良公園の主と言われたロクさん。
(昨年末に惜しまれながら天に召されました)

秋
角を覆っていた艶やかな袋皮が剥がれ始めます。

秋深まると
袋は取れて、立派な硬い角が完成します。
そうなると繁殖シーズンに入るので、オス鹿さんは少し気が荒くなりますので
お煎餅は焦らさずに。

10月
10月に入ると、繁殖シーズン特有のオス同士の角での相撲があちこちで起こります。
そのため1672(寛文12)年に鹿の角による事故を防止する目的で、
奈良奉行の溝口信勝の命によって鹿の角きりが始められました。
現在では、
毎年10月に伝統行事として鹿の角きりが行われます。
見学席もあるアリーナのような場所で行われる一大イベントです。
ここで角きりされる子は一部で、他の子たちは奈良公園内で安全に捕獲されて麻酔された状態で角を切られます。

私が行った1月初頭の角の様子はこんな感じ

根本から角がなくなっていますね。


迫力はないけど、安全なので、小さいお子さんには人気でしたよ。
春
角が自然落下します。
奈良公園の鹿さんも、短く切られた角の根元がポロッと落ちます。

そして初夏にまた袋角が生えていきます。
鹿年齢と角サイズ
角は、年齢も表します。
夏にぐんと大きくなる角ですが、鹿さんの年齢によってどこまで大きくなるかが違います。
以下の写真は「奈良の鹿愛護会」の鹿苑 【ろくえん】にある掲示物からご紹介します。ちなみにここでは切った角の販売もされています。現地で吟味して買うこともできますし、ネットでも少し紹介されています。

小さいオス鹿でも角はあります。

壮年期の鹿は、堂々たる角ですね。

高齢になると、角も曲がっていたり不揃いだったりします。

魅力が尽きない鹿さんたち。
奈良へのお出かけの時に、角の形を意識していただくことで
少しでも親近感が増してくれると嬉しいです。
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