2023年03月29日

ケガの跡が残るかどうかは時間と深さと広さと体質に関わっています。




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「ケガの跡、残りますか?」


 ケガで来院された患者さんが一番気にかけることが、これだと思います。





ケガをきれいに治せるかどうかには4つの要素があります。





1)時間
  治療開始までの時間です。




2)深さ
  皮膚科の当院にご相談いただくほどの傷ですから骨折するほど深くはないでしょう。
  傷は深いほどダメージは強いのですが、治療開始が早いとかなり違います。




3)広さ
  傷は広いほどダメージは強いのですが、これも治療開始が早いとかなり違います。





4)体質
  ケロイド体質があるか、は傷の治りに関与します。









一番大切なのは治療開始までの時間


上記で書いたように、傷が深くても広くても受傷から治療開始までの時間が早い方が

一刻も早く受診して治療を開始した方が、傷の治りは格段に良くなります。







まずは乾かさないこと

顔などの傷は、あっという間に乾いてかさぶたになってしまいがちです。
キレイに治すためには湿潤環境に保って、医院に来てください。


ワセリンを塗ってラップで覆う、市販のキズパワーパッドなどを貼る
なんでも結構です。






乾ききった傷を修復するのは大変

 流血も液も出ない、乾ききった傷の状態からの修復は本当に大変です。
 フレッシュな、血や液で湿った傷は、傷口の細胞が生きていて分裂して直してくれますが
 乾いた傷では、その働きはかなり弱まります。

 塗り薬や傷の修復剤を貼って、年月をかけて自己修復能力でキレイに戻ることを祈るような。。。。
 
 ・・・それほど時間は大切です。







 






posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 10:21| 湿潤治療・ケガ、やけど
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