
「乾燥肌なので、痒くて・・・・。保湿剤ください」
そんなことが増える冬の皮膚科クリニックですが
私たちの目から見ると、ただの乾燥肌ではない、
大変重症の湿疹になっている場合もあります。

通常、乾燥肌とはどんな状態でしょうか
皮膚表面の角質層が干からびてそりかえって剥がれそうになり
粉吹き芋のようになっている状態です。

その人にアレルギー体質があった場合は
その干からびて傷だらけの皮膚表面から
アレルギーの原因のアレルゲンが侵入し

皮膚炎を生じます。
「そういえば、アレルギー性鼻炎と言われたことがある」
「私は花粉症です」
という人は、アレルギーを生じる体質がある、ということなので
普通の乾燥肌ではなく、アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎の
可能性が高くなります。
市販や、医院処方の保湿剤だけでは全然治らない、という場合は
診断をつけて、アトピーの最新の治療を受けた方がいいかもしれません。