診察室で、この季節皆様からのお問い合わせの多いことについて
1)どうしてかさつくの?
アトピーなどの病気を除いてのお話をします。
皮膚です。

皮膚表面のしっとりとした潤いは、水分だけでは出ません。
油分(脂分)も必要で、両方が十分同じだけ出ていないと
ガサガサします。

水分のもとは、汗腺で作られます。

汗です。
子供や学齢期は、冬でも汗ばむような動きがありますね。
中高年は寒いので動きませんから、汗が少なく、
つまり水分は低下します。

油分(脂分)については、毛穴の奥の皮脂腺で作られます。

この油分は、悪者扱いされることが多く、嫌われがちですが
繰り返しになりますが油分がないと、肌は硬く乾燥した状態になります。
この油分は若年期にたっぷりに分泌されます。
しかし年齢が上になると分泌が減ります。

まとめますと
冬で年齢が上の方だと水気も油気もなく、かさつきます。
解決しようとする時には、
水分と油分の両方を外から塗ってあげるといいのですが
ここでみなさんからのお尋ね第2弾です。
2)いい保湿剤処方してもらえませんか?
多くの方がご存知ないのですが、
医院で処方されている薬は
「有効成分」 プラス 「ワセリン」
または
「有効成分」 プラス 「水」
です。
それが保険証で処方できる薬価の仕組みです。
テクスチャー(肌触り)のいい成分を薬に入れても
それは薬価として計上できないのです。
それなので、処方薬は、最低限の費用で解決しておく薬
と思ってください。
これらものをよく処方します。
左が水の役目。右が油の役目で、
水、油の順に外用します。
乳児の方のアトピーなどにも大活躍の
非ステロイドのセットです。

もっと感触のいいものを、
もっとヒアルロン酸などの保湿成分を含んだものを、と思われる場合は
薬局薬店などで
大手のメーカーさんの全身用の保湿剤をお求めになる方がいいです。
自費になりますが、保湿力は実はグッと上だったりします。
ちなみにですが、
お顔に関しては、ぜひ当院のコスメをどうぞ

右から高水分、油分、もっと油分 です。
(宣伝失礼しました)