2024年01月05日

乾燥する理由と保湿剤のお話






診察室で、この季節皆様からのお問い合わせの多いことについて






1)どうしてかさつくの?







アトピーなどの病気を除いてのお話をします。






皮膚です。




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皮膚表面のしっとりとした潤いは、水分だけでは出ません。
油分(脂分)も必要で、両方が十分同じだけ出ていないと
ガサガサします。







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水分のもとは、汗腺で作られます。





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汗です。
子供や学齢期は、冬でも汗ばむような動きがありますね。
中高年は寒いので動きませんから、汗が少なく、
つまり水分は低下します。





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油分(脂分)については、毛穴の奥の皮脂腺で作られます。






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この油分は、悪者扱いされることが多く、嫌われがちですが
繰り返しになりますが油分がないと、肌は硬く乾燥した状態になります。




この油分は若年期にたっぷりに分泌されます。
しかし年齢が上になると分泌が減ります。









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まとめますと
冬で年齢が上の方だと水気も油気もなく、かさつきます。













解決しようとする時には、
水分と油分の両方を外から塗ってあげるといいのですが














ここでみなさんからのお尋ね第2弾です。







2)いい保湿剤処方してもらえませんか?











多くの方がご存知ないのですが、





医院で処方されている薬は






「有効成分」 プラス 「ワセリン」







または





「有効成分」 プラス 「水」






です。





それが保険証で処方できる薬価の仕組みです。










テクスチャー(肌触り)のいい成分を薬に入れても
それは薬価として計上できないのです。











それなので、処方薬は、最低限の費用で解決しておく薬
と思ってください。










これらものをよく処方します。







左が水の役目。右が油の役目で、
水、油の順に外用します。
乳児の方のアトピーなどにも大活躍の
非ステロイドのセットです。







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もっと感触のいいものを、
もっとヒアルロン酸などの保湿成分を含んだものを、と思われる場合は
薬局薬店などで







大手のメーカーさんの全身用の保湿剤をお求めになる方がいいです。
自費になりますが、保湿力は実はグッと上だったりします。














ちなみにですが、
お顔に関しては、ぜひ当院のコスメをどうぞ






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右から高水分、油分、もっと油分 です。
(宣伝失礼しました)




















posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 13:18| その他のいろんな皮膚科疾患の治療
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