2024年07月01日
水虫 インフォメーション2024
梅雨時期に入って水虫の患者さんが増えています。
私たち皮膚科医は水虫や真菌にとても慣れてしまっているので
「水虫なんてうつる時はうつるし、治療すれば治るし」
と考えてしまいますが
ご本人や、特に同居している方には
「顕微鏡で調べた結果、水虫菌が見つかりました」
と言われることは、大変なショックになることもあります。
多くの場合が
「うつりませんか」
「お風呂は別にしたほうがいいですよね」
「小さい孫は来ないほうがいいですか」
などなど、「コロナ」ばりの警戒をなさいます。
いえいえ、大丈夫ですよ
外用剤を丁寧に塗っていれば、すぐ菌は死んで治ります。
菌を撒き散らしてしまうことが心配な場合は
以下のことを参考にしてください。
1)入浴後の足マットは共用を避け、キッチンペーパーなどで拭き使い捨てる
(タオル地マットは洗濯しても菌は死にません)
2)歩き回って菌を散らさないように、抗菌タイプの、前開きのスリッパの上で過ごす
(前が閉じたものは熱がこもり菌が繁殖しやすくなります。)
パンジー公式より
上記のパンジーさんのものは本当におすすめです。
私も使っていますが、くたびれたものを使い続けるのは良くなくて
傷んできたら買い替えをお勧めします。
3)前開き、で思い出しましたが、冷え性の方もご注意です。
足先の開いたレッグウォーマーを利用しましょう
関連記事「暑い夏の冷える足元。水虫にご注意を。」
そして、最後にご注意!
水虫菌は、ゴシゴシ洗っても死にません。
別の疾患(摩擦によるケガと感染症)を増やすだけですので、ご注意ください。
関連記事「タオルでしごき洗いはNG!」
また、よく似た疾患で掌蹠膿疱症のこともありますので、
顕微鏡による検査は大切です。
関連記事「掌蹠膿疱症と水虫。」
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:27| 足・爪・靴に関する疾患