2024年07月22日
全身のアトピーが重症の時には、熱中症に注意してください。
これだけ暑いと、体の中に熱が生じて体温が上がります。
それを平熱に保つために、人は汗をかきます。
仕組みを説明しましょう
皮膚です。
皮膚表面には汗孔という汗の出口がたくさんあります。
皮膚の奥の汗腺という場所で汗が作られて
汗は外に排出されます(発汗)
この発汗の時に、気化熱で体の体温を下げるのです。
暑いと一生懸命汗をかいて体温を下げます。
しかし重症のアトピー性皮膚炎の人は
湿疹のために皮膚表面の機能が下がっていますから
汗の穴も塞がってしまっています。
(夏なのにカサついて、粉だらけの方はまずこの状態です)
そうなると、汗で体温を下げることもできないので、
体温が上昇し、熱中症になります。
いつも患者さんを拝見していて思うのは
アトピー性皮膚炎の方は、肌以外が元気なので
ご自身が重症で危険な状況にあることを気づいていない例が多いように思います。
アトピーの方はご自身の肌をチェックしてください。
夏なのにカサカサ
↓
汗の出口塞がってる
↓
真夏の運動や外出は大変危険
早めに正く治療して、まず汗が出るようなレベルまで肌を治しましょう。
以上、真夏の警報でした。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 11:32| アトピー性皮膚炎