2年ぶりに重野克明先生の個展が大阪なんばの高島屋で開催されていて行ってまいりました。
先生とは2年ぶり。あっという間の2年でした。
「はぐれ画家印象派」
はい、皆さんお分かりですね。
元ネタは関西が誇る名優、藤田まことさん主演の
『はぐれ刑事純情派』
ですね、きっと。
画廊に行く前にネットで産経新聞による個展の取材記事を見つけました。
後で重野先生にうかがうと、「野球のことで話が弾んだ」ということからか
産経新聞記事の中では先生を「元高校球児」という表現で、
滅多にないライトの当て方で、関東の画廊周辺にも読んでいただきたい記事に
仕上がっています。
ミスタータイガースに抱いた憧れ、野球愛をアートに 大阪で元高校球児の銅版画家が個展
クリックしてお読みください。産経新聞公式より
今や、漫画や映画でもスポットの当たる名門、
東大以上の難関だと表現される
「東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻」を卒業された先生を
先生の大好きな野球から迫ってくださって
面白く、楽しい記事でした。
ちなみに藝大野球部では無双状態だったとの(そりゃそうですわ)
エピソードも添えておきます。
それを読んでから画廊を訪れたので
「今回は野球特集だろう」と思っていたら・・・・・
目についたのは、わんこたち。
それも、この酷暑をこの部屋で一緒に過ごしているような絵。
なんて気持ちよさそうな表情でしょう。
そうかそうか、暑いの?
でも扇風機があってよかったね。
嬉しいね。一緒でよかったね。
犬を飼う人なら、誰でも引き込まれる絵です。
もふもふの犬との夏
暑苦しいはずなのに、一緒にいると楽しくて癒されて
扇風機でブオーンと耳は揺れて
重野先生の描く絵には
「大切な時間」がそこに生きています。
とても優しい、決して忘れたくない、あの笑顔の瞬間が
表情豊かに表現されています。
だから見る人は、
懐かしいあの日、楽しかったあの時間に
瞬時に帰ることができる。
このように濃厚な愛情で描いた絵は、見る人に伝わります。
トイプードルを亡くされた方なら、泣いちゃうかも、というほど
エモーショナルな(エモい)絵たちでした。
確かにこれは印象派なのです。
人の記憶の断片の映像の、
そのインプレッションの中の
一番感情の濃いエッセンスを描写した絵なのですから。
今回も、この椅子とジャケットは、先生と一緒に来阪しています。
ご友人が描いてくださったジャケットは先生の勝負服。
お首の蝶ネクタイも先生の作品でした。
赤い椅子は高島屋を表現しているそうです。
確かに重厚で濃厚な赤が、高島屋な感じがします。
「絵画って・・・・、アートって・・・・・」と
メディア作品などで興味を持ち始めたけど、
なかなか東京までは見学に行けなし・・・・
なんて方にも
「これが藝大油画専攻だ!」という作家作品が、ここにありますので、
軽妙さに隠された高い技術を見届けに
どうぞお出かけください。
(先生は、昨日一旦帰られて、今週末にはまた画廊に来られるそうです。)
(陶芸家の奥様の工房で作陶した作品もありましたよ)
重野克明展
一はぐれ画家印象派一
7月24日(水)→8月5日(月)
島屋大阪店6階ギャラリーNEXT
AM10:00〜20:00
