2024年09月17日
侍タイムスリッパー
侍タイムスリッパー公式サイト
ここで、観る前に知っておいた方がより楽しい情報をいくつかご紹介します。
(ネタバレはしませんよ)
1 自主制作映画として3年かけて制作。
2 安田淳一監督(米農家)が愛車を売って制作資金を確保
3 今年8月にミニシアター1館から火がついて全国拡大中
4 東映京都撮影所、時代劇スタッフ陣、全面協力
5. この映画の衣装担当の古賀博隆さんは真田広之に頼まれてエミー賞受賞の「将軍」にも協力した人
(自主制作とエミー賞の振り幅が今の時代劇の置かれたミラクルを物語っていますね)
6 「主人公のいた会津藩がどうしてここまで苛烈に幕府を守ろうとしたか」豆知識
会津松平家の祖は保科正之。
徳川2代将軍秀忠の庶子として生まれましたが
その出生は秘密にされ養家で育てられます。
兄である家光が彼の存在を知ったのは2代将軍の父の死後、
家光自身が3代将軍になってからで、正之はすでに18歳になっていました。
正行の存在は徹底した秘密だったものですから
家光は鷹狩で偶然訪れた寺で聞いた話でその存在を知ったということです。
その背景には父・秀忠の正妻、おごうの方(織田信長の姪)への遠慮があったと
言われています。
徳川本家に知られぬように密やかに育てられていた身が
兄・家光将軍の、手を取るような歓待を受け、
徳川家の一員として華やかに迎えられ、さらには会津藩を与えられた正之が
「徳川家の異変には何をおいてもお助けする」という強い決意を持ったのは当然かもしれません。
そしてそれは会津藩のDNAとして幕末まで植え付けられることになったのでした。
幕末に、会津藩の命で幕府側として戦ったのが青い羽織の新選組で、
彼らは会津藩士ではなくて急遽京都に集められた浪人でした。
映画でも「みぶろ」(壬生寺に集められた浪人)と言われています。
エミー賞『将軍』の伴走ともいうべきこの作品。
ただこちらは予算がないのでカメラの数はとても少ないので、
役者さんの表情に合わせた細やかなカット割りがなく、
それがかえって朴訥とした味となり爽やかでした。
私と同じく時代劇大好きなあなた。ぜひ映画館でお楽しみください
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posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 11:59| 医療以外のつぶやき