ART OSAKA 2025
気になった作品を自分のためにも備忘録。

見応えがありました。

子供の頃から描く事が好きなお嬢さんが
文学からの影響や自分の価値観で内面を芳醇にさせながら育ったから
描く事ができる絵だろうなあ
そう思いながら見ていました。

榎本マリコ
AaP/roidworksgallery

最近はこの草花紋様の染め付けのような作品が
活躍中です。

中国の明時代のものとも、フランスのリモージュとも思える
不可思議な世界観。
「どうせそれらの様式を写すなら、造形は弾けてしまおうぜ」
そんな作品ですね。(私の想像)
抱いている猫は取り外せるそうです。ずるい。

高嶋英男
ギャラリーノマル

パトリシア•ピッチニーニ氏との二人展へむけて作成した作品。

バイオテクノロジーの進化がもたらす新たな生命の可能性を探り、
現代彫刻の最前線で活躍するピッチニーニ氏の作品と並列し、
北川は、人間のエゴや欲望が生み出す「理想のペット」を風刺的に表現した作品を出展します。
「人間が生み出した生命」の関係性を多角的に問い直し、
未来の生命は、人間の手によってどのように形づくられるのか?を考察する展示です。
Instagramより
ずーっと注目している作家さんです。
どこかフィギュアを思わせる、やや閉鎖的なフィールドの作家さんだったのですが
今回の展示は表現に開放感があり独自の世界へ踏み出してきた、
そう感じさせるものでした。
いいでしょ?
北川宏人
Yoshiaki Inoue Gallery

Michael Jackson Pollock
マイケル・ジャクソン・ポロック
という作品

お尋ねすると、やはり
マイケル・ジャクソンとジャクソン・ポロックを
ダジャレで引っ付けたネーミングだそうです。
でも、その題名にとても想像力をかき立てられます。
どちらもスーパースター。
でも二人とも晩年の混迷混乱という共通項もあります。
この絵には純度の高い、濁りない色が使われ
そのカラーブロックはストイックなほど規律に満ちた配列で
私には混迷のポロックより好ましかったです。
ああ、そうか、バリバリに若かった頃のマイケルのダンスみたいなんだ。
なるほどなあ・・・・・・。

池田孝友
gekilin.

私も漆塗りが大好きで、茶道具や食器に少しずつ手元に集めていますし
輪島塗の専門業者さんによくお話を伺う機会があるので
この素晴らしい技術をもっと外界に知ってもらえたらいいのに!
と、常々もどかしく思っていたところに、この作品に出会いました。

「あたら夜」
作家の経歴を見てみると
アメリカ ボストン生まれ
大阪府枚方市で育つ
2012 京都市立芸術大学美術学部工芸科漆工専攻卒業
2014 京都市立芸術大学大学院美術研究科修了
卒業後、栃木日光にて仏像修理の仕事に従事
修理プロジェクト完了ののち関西に戻り、漆の現場で培った技術をバックボーンに、宇宙や自然界の事象をモチーフにした作品を制作する。
ノートギャラリーサイトより
ああ、そうですか、仏像修復!
それで作品が仏像によく用いられる麻布を漆で固める技法(乾漆)なんですね
柔らかい雲の表現に月が浮かび
漆黒の黒が宇宙の黒を思わせて

よくぞ、漆で表現してくださった!と感動した作品です。
畑景子
ノートギャラリー
以上が中之島公会堂での作品群。
そして北加賀屋にあるクリエイティブセンター大阪での展示にも参りました。
お出迎えが、ラバー・ダック


「三つのはしご、ポストカードの指示書」

言わずと知れたビートルズのメンバー、ジョン・レノンの令夫人のアート表現です。
購入可能なようですよ

オノ・ヨーコ
小山登美夫ギャラリー

流木に彫りを加えることで作品作りをしている水田さんと
ガラス作家の米津さんが、二人展を介して共同制作をしたら

馬の顔の右半分(こちらからの目線では左側)は流木で水田作品
左半分はガラスで米津作品。

流木の朽ちていく様子に、ガラスを砕き銀箔を施すことで調子をそろえた
高度なテクニックの、耽美的な作品です
美しかった・・・・・・・
水田典寿Instagram
米津真理奈Instagram
川田画廊
各位様
いつもご招待ありがとうございます。
少しでもこのブログが恩返しになりますように・・・