2017年06月17日

ストレスなのかも、と立ち止まる事。



多くの皮膚疾患にストレスが関与していることは広く知られています。





ニキビやアトピー性皮膚炎、そして蕁麻疹や円形脱毛。




強烈なストレスにさらされる患者さんは
治療効果が薄いように、私も確かに感じます。






ストレスはアドレナリンの分泌を促し、
その結果、末梢の血流は低下しますが、発汗や皮脂分泌は亢進させます。



そんな混沌とした状況下では、当然、皮膚の状態は安定しません。









「急激に悪化した」と駆け込んで来られる方々の中には
 皮膚以外の問題を抱えているように見受けられることがあり




そんな時、


「多分、体が疲れているみたいに見えるんだけど・・・
 お仕事、忙しいの?」と、お聞きすると、


 (「学校が大変なの?」や 
   「おうちで何が疲れることがありますか?」
           という場合もあります。)


多くの場合、その問題が深刻である旨のお返事があります。





強いストレス、 そしてそのための皮膚疾患の悪化



となった時に、皮膚科医のできることはあまりにも少なく





ストレスのコントロールの専門家である、心療内科医
が、本来の解決の窓口になるのかもしれません。





しかしながら、その前に、まず試して欲しいことがあります。




ご自分の意識の中で




「ストレスを受けているから、悪化しているんだ」




と思っていただくことです。







そのあと、
そのストレスを排除できる人もいるでしょうし、
引き続き向き合わなくてはいけない人も、
少しはご自身をいたわってくださる(追い詰めない)方向に
むくきっかけになるかもしれません。




一度立ち止まって、
「ストレスが体を痛めている」ということを情報として頭に入れること。


それは、色々な整理の出発点になると思うのです。








そんな方々も、今日明日はお休みかもしれませんね。
ゆっくり休養できる時間が取れますように・・・・。








診察のご予約は
IMG_1459.jpg

医療法人社団双樹会
皮膚科 芦屋柿本クリニック http://ashiya-kakimotoclinic.com
住所: 〒659-0025 兵庫県芦屋市浜町3−7
電話: 0797340400
PC公式サイトのご挨拶
無料駐車場8台あります。お電話でご確認ください。
初診予約サービスサイトもご利用下さい。https://www.489map.com/helios/A5054113/reserve








posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 13:21| アトピー性皮膚炎

2017年05月27日

アトピー性皮膚炎の治療にビタミン配合静脈注射。



当院では、アトピー性皮膚炎や湿疹の治療に
静脈注射を行なっています。

その中身は

ビオチン    肌の代謝に必要なビタミンH
グリチルリチン 生薬の甘草エキス由来の成分で炎症を鎮めかゆみを抑える働きがあります。
Lシステイン  色素沈着を改善する働きがあるので、治った後の黒ずみを予防します。



この3つの成分をカクテルにした静脈注射は、保険でも使用が認められています。
保険点数は55点。
3割負担の人で165円です。(初診料や再診料は別途)
アトピーだけでなく、手荒れや他の湿疹の患者さんにも保険が適応されます。





よく、巷で、にんにく注射と言われるのは、
この内容か、これにビタミンCを添付したものです。

しかし、かなりきつい臭いが体臭にも影響しますので
当院はビタミンCは注射には加えていません。
(内服で処方しています。)



通常、注射担当の看護師さんの勤務日は、彼女たちが注射してくれます。
しかし、昨日の午後はいない日だったので、
私が10名ほどの患者さんに静脈注射をしました。


皆様の感想をダイレクトに聞ける、いい機会なのです。



その一部を披露しますと

・状態がひどいときに注射すると翌日の肌の状態が劇的に改善する
・かゆみがスーッと引く

・アトピーのコントロールの目的だが、肌がもちもちしてきた
・肌がに保湿力が高まり、しっとりして白くなった。
・顔のシミまで薄くなった
・風邪をひかなくなった



などなどで、ございます。


紫外線セラビームとの併用でステロイドの減量に役立ちます。

ただし、高血圧がある方には向きませんし、
静脈のでにく方も、おすすめできません。



また、診察室で私にご相談ください。




診察のご予約は


医療法人社団双樹会
皮膚科 芦屋柿本クリニック http://ashiya-kakimotoclinic.com
住所: 〒659-0025 兵庫県芦屋市浜町3−7
電話: 0797340400
PC公式サイトのご挨拶
無料駐車場8台あります。お電話でご確認ください。
初診予約サービスサイトもご利用下さい。https://www.489map.com/helios/A5054113/reserve







posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 12:45| アトピー性皮膚炎

2017年04月22日

ナイロンタオル皮膚炎と疥癬






特に70歳前後の男性に多いように感じますが


ナイロンタオルでの皮膚炎をよく見かけます。






カサカサの肌に、点々とした発赤。


「ダニだと思うんですよ」



という、ご心配の言葉がしばしば添えられます。







水分量を測定すると、かなりの減少。中には数値0という人もおられます。







乾燥した肌をナイロンタオルでこすると、
本来自然脱落するはずの皮膚の表面を、まだその時期ではないのに
剥ぎ取ってしまっていくことになります。



多くの場合、ナイロンタオルを中止し、保湿を中心とした
外用剤治療を行うことで改善します。








しかし、ダニも否定はできず、

疥癬(ヒゼンダニ)は、入居施設などでしばしば流行する
ダニですが、近年も芦屋市内の施設で少しの流行を見ました。




太閤殿下の時代(16世紀)には、疥癬に対して治療効果の高い
硫黄泉が流行し、有馬温泉が栄えた、という歴史もありますが、

今の時代は内服薬で治ります。
しかも、1日だけの内服です。




顕微鏡検査でダニの虫体や虫卵を確認して処方しています。




そして、ナイロンタオルの話題に戻りますが、
ナイロンタオルでいくらこすっても疥癬は撲滅できません。



ですので、「ダニかと思ってゴシゴシ洗った」としても
肌を痛めるだけですので、お控えくださいね。

















posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:32| アトピー性皮膚炎

2017年04月20日

アトピー性皮膚炎のこれからのお手入れ。




暖かい日が続いています。

今の季節、アトピー性皮膚炎の肌は、最後の増悪期に入ります。

季節の変化とともに秋から乾燥し始めた肌は
冬の間にカサカサからひび割れまでに進行します。


そこを掻きむしって浸出液や血液が出てしまうのです。




 その冬を越えて、気温は上昇し薄着になっては来ますが

実は大気の湿度は、そんなに上がってはいないので、
秋から続いている乾燥肌は、まだまだ辛い時期なのです。




ただ、薄着になった分、化学繊維との接触が減り、
刺激感からの痒みは減退しているはずです。




そこで、ステロイドは選択せず、しっかりと保湿剤を使うこと、
それがこの時期に大切なことです。




関連記事 「乾燥肌は、皮膚炎の出発点。」
     「保湿剤、いろいろ。」





たくさん塗って、もう少し頑張ってくださっていると、
ほら、そこまで夏は来ています。

夏になると、
大気の湿度も上がりましすし、
天然の保湿オイル=汗が、肌に潤いを与えてくれるように
なります。








posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 10:36| アトピー性皮膚炎

2017年03月24日

乾燥肌は、皮膚炎の出発点。





患者さんが
「肌には変化が何もできていないのですが、痒いのです」

と、患部をなかなか見せてくれないことがありますが




私たち皮膚科医の目は、変化を捉えることがあります。







じっくり観察すると



薄くベールがかかったような白っぽい肌質、
またはよく見るときな粉をまぶしたような粉を吹いた肌。





肌が潤いを失い、乾燥している時に起きる変化で







「ご本人は気づいていないけど、超乾燥している。」と見分けることができます。







プロの目の解像度は、どの業界でも違うものです。
例えば、ベテランの八百屋さんは食べごろの野菜が一目でわかります。





しかし、本人が気づいていないのを、
見ただけで「乾燥していますね」と伝えても、
まず、信じてもらえません。





そこで、測定器で数値として見てもらうことを行います。





IMG_0854.JPG






水分量の測定器です。







肌に押し当てるだけで測ることができます。




乾燥している肌は、表面の皮膚がささくれていますから



E4B9BEE787A5E79AAEE8869A.jpg





衣類などの些細な刺激に敏感で、かゆみを生じます。



weaving-1803874_1920-thumbnail2.jpg





関連記事「冬の首筋の湿疹にはツルッとしたスカーフを。」






乾燥対策の大切さを知っていただくスタートラインに、
ご自身の肌の水分量を知るのは、納得のいく治療の第一歩かもしれません。




関連記事「保湿剤、いろいろ」








診察のご予約は
医療法人社団双樹会
皮膚科 芦屋柿本クリニック http://ashiya-kakimotoclinic.com
住所: 〒659-0025 兵庫県芦屋市浜町3−7
電話: 0797340400
無料駐車場8台あります。お電話でご確認ください。
初診予約サービスサイトもご利用下さい。https://www.489map.com/helios/A5054113/reserve





posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:25| アトピー性皮膚炎

2017年02月23日

アトピーで漢方治療や民間療法の治療中の方にも紫外線治療は併用できます。





当院でアトピー性皮膚炎の方に照射しているセラビームmini。
国だ定められた保険点数340点で照射します。
(3割負担なら3倍の1020円が本人負担)
 但)国の規定の初診料再診料が別途かかります。





IMG_0404-163ca.jpg





ウシオ電機さんによる公式サイトはこちら<クリック>

関連記事「アトピー性皮膚炎、白斑、掌蹠膿疱症などの治療に新型セラビームを。」






当院で購入以来、
私の当初の予想を超える効果を発揮しています。





特にステロイドを使用したくない方々には、

 かゆみの軽減
 炎症の軽減


に大きな効果を発揮し、


ダウンタイム(外出できないほどの重症)をなくすことに
数々成功しています。





中には、

「医院からの処方薬は内服も外用も絶対に使いたくない」


という方もおられますので、


その方には、セラビームの照射だけをしています。





そんな治療方法も受け付けていますので
ご相談ください。





以前は私は

「脱ステロイドなんて、重症アトピーには無理」

と思っていましたが、



実際に重症患者さんに照射をすることで
手応えを感じ、
今は、「可能だ」と思うようになりました。





診察のご予約は

医療法人社団双樹会
皮膚科 芦屋柿本クリニック http://ashiya-kakimotoclinic.com
住所: 〒659-0025 兵庫県芦屋市浜町3−7
電話: 0797340400

無料駐車場8台あります。お電話でご確認ください。
初診予約サービスサイトもご利用下さい。https://www.489map.com/helios/A5054113/reserve














 
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 18:22| アトピー性皮膚炎

2017年02月20日

冬の首筋の湿疹にはツルッとしたスカーフを。



(今日は、画像がたくさん必要なので、
 フリー画像のサイトのものをたくさん使って説明します。)






皮膚科に来られる患者さんの肌は、標準以上に過敏肌なことが多いです。

皮膚にトラブルを生じやすい肌質なのですから、
普通の人がなんともないことが、苦痛に感じることもよくあります。






ぴったりした化学繊維の下着や、タイツが苦手だったり,



stockings-428602_1920.jpg


上の写真を見ただけで「痒い!」とい感じてしまう人もおられるんですよ。







ウールのチカチカも耐え難い場合も。




weaving-1803874_1920.jpg




化学繊維のフワフワは、見た目は暖かいのですが、
すれると湿疹ができる敏感肌の人もいるのです。




fleece-320589_1920.jpg





そんな敏感肌は、赤ちゃんの頃から始まっているので
何気ない厚着が、湿疹のきっかけになることもあります。






autumn-165184_1280.jpg





首筋の薄い薄い皮膚に、上記のような繊維がすれると
たまらない痒みが生じますし、

首の動きで、そんな繊維に皮膚がすり切れ現象を起こし
炎症の強い湿疹反応が生じます。




首湿疹.jpg







それでも、この寒さで、首筋を温めたい時は、
天然素材で、かつ表面のつるっとスムーズな巻物をしておくと
とても楽です。




かわいいおすすめ その1




silk-845134_640.jpg


外出時にオススメするのは、ツルッと光沢のあるシルクのスカーフ。
もちろん、絵柄のあるものでも大丈夫です。


コートの下に、またはタートルネックの下に巻いておくと
首筋のこすれを防いでくれます。




かわいいおすすめ その2



scarves-358005_640.jpg




洗っちゃえる気軽さのシルクのストール





お家での防寒や、外で汗をかくときにも最適です。



安価なものなら、小さく切って赤ちゃんの首回りにも気軽に使えます。
汚れたら洗えばいいので、気が楽です。








かわいいおすすめ その3





bandana-1520950_640.jpg





バンダナ!

時代を感じさせるアイテムですが、
シルクのスカーフの中には、実は化学繊維だったりするものも
あるかもしれませんので




100パーセント綿素材、しかも表面ツルツル。
そして洗うことができるバンダナは、首のこすれ予防には最適です。




また、この応用で、赤ちゃんなら、ハンカチもいいですね。







色々、工夫して、冬の寒さを乗り切りましょうね。










posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:56| アトピー性皮膚炎

2017年02月09日

唇あれの原因の一つ。「なめ、すい」







唇あれが、繰り返す、なかなか治らない、という患者さんが当院にも
たくさん来られます。


その方々の多くが

診察室に入って来てから、ずっと観察していると
喋りながら、または私の説明を聞きながら
繰り返しこの表情をします。




IMG_0695.JPG




唇を中に吸い込んで上下の歯で噛む


という表情です。





この表情は、多くは子供の頃からの癖で、本人は全く自覚しないうちに
行なっていることがほとんどです。



こういう表情の時は

上下の唇は色を失ってしまうほどの圧力をかけられており
繊細な唇の細胞はすり潰されています。





この表情を、一日に何十回も繰り返すと、当然、唇はバリバリに割れるのですが


同時に



引き伸ばされた鼻の穴の下は切れたような湿疹もできます。




本人は全く自覚なくしてしまっている表情ですから、

再発を繰り返しています。





女性では、色のある口紅をしない人に多く発症するように感じます。


しっかりした口紅をしてしまうと、こんな表情をすると
化粧が崩れるので、抑止になるからかなあ、と思います。




よく、口紅アレルギーではないか、と心配されますが、
パッチテストで調べても、そうではない人ばかりです。




下の写真はフリー画像の男性の写真ですが

face-1742057_1920.jpg


全体の表情に表れている通り、強い緊張があるときに
作りがちな表情です。




仕事柄、厳しい場面が多い人には、唇あれが多いのも
関連がありそうです。











posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 14:27| アトピー性皮膚炎

2017年02月07日

資格職業の人の「手荒れ」。



手荒れの患者さんが特に増えるのもこの季節です。


「進行性指掌角皮症」というのが正式な病名ですが
アトピー性皮膚炎の症状の一つとしても現れます。



乾燥したひび割れも増悪因子なので、空気の乾燥する冬は
特に悪化する疾患です。




指先のあたりには汗腺が外に汗を出せずに見える水疱も

水泡.jpg


水虫ではなく、よくある手荒れの症状の一つです。




こんな手荒れの生じる方々の多くが資格職業の方です。


美容師さん、
調理師さん、
看護師さん、


手先を酷使し、手洗いも多いので、
肌のバリア機能が落ちてしまうのです。





乾燥皮膚.jpg






でも、「職業病」と諦めないでください。


夜間や、休日に出来る限りの手当てをしてあげると
かなり楽になります。



「手当て」と書きましたが、
手荒れは、湿疹というよりケガと捉えていただいた方がいい疾患です。



いかに傷口を保護し、外部刺激から守る「手当て」をしてあげるか。

そこが大切です。







posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 11:45| アトピー性皮膚炎

2017年01月19日

「アトピー性皮膚炎のかゆみを止めたい。」




アトピー性皮膚炎の炎症が全身に及んでしまっているとき、
たまらない痒みに悩まされることになります。



そんな患者さんからは
「とにかく痒みを止める薬をください」
と、よく言われます。




痒みを止める力の強さを表にすると

止痒.jpg



この、少ない選択肢の中で治療を行なっていくのですが

例えば

ダウンタイム(外出困難な重症時)には
 外用も内服も注射もステロイド、という治療を数日行い、
 ダウンタイムを抜けた後は内服や注射は終了させる。


それほど症状の強さが認められない時は
 内服や注射にステロイドを使わずに、セラビームを勧める。

  保険診療のセラビームについての関連記事
   「アトピー性皮膚炎、白斑、掌蹠膿疱症などの治療に新型セラビームを。」
      

などを行なっています。




また、治療法を選択するときに、最も大切なのは
その人の生活状況です。


例えば、深夜に帰宅が続くような激務の時には
おそらく当院への通院は困難でしょう。

そういう人にまとめて長期間のステロイド内服薬を処方するのは危険です。


ステロイドの内服は症状を数日おきにみて、
量をコントロールする必要があるからです。



どういう治療計画を立てるかは、その人の現実的な生活の中で
考えてあげないと無理が来てしまう、と感じています。




診察のご予約は

医療法人社団双樹会
皮膚科 芦屋柿本クリニック http://ashiya-kakimotoclinic.com
住所: 〒659-0025 兵庫県芦屋市浜町3−7
電話: 0797340400
PC公式サイトのご挨拶
無料駐車場8台あります。お電話でご確認ください。
初診予約サービスサイトもご利用下さい。https://www.489map.com/helios/A5054113/reserve







posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:08| アトピー性皮膚炎