2023年10月03日

カサブタ傷を綺麗に治すには。

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カサブタになった傷のご相談を受ける機会はよくあります。



カサブタは、傷から滲み出た滲出液や血液が固まったものです。
時には剥がれた皮膚も一緒になっている場合があります。








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カサブタの下では、皮膚の再生が進みます。


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その再生する皮膚には湿度が必要だと思えておいてください。




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そのために


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posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:30| 湿潤治療・ケガ、やけど

2023年09月07日

術後のガーゼの大きさについて





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母斑細胞母斑(通称ほくろ)は、
「良性腫瘍除去術」という保険診療で除去でき、
さらには確かな確定診断のために「病理検査」に出すことも
保険診療で可能です。





皆様の一番の心配事は、術後のケアです。


そこで、3つのパターンについてお話しします。









鼻の横の母斑*****************************

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除去した後の創の大きさ

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小さな術創ですむ場所です。





抜糸(5〜10日後)までのガーゼの大きさ

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テープも小さめです。












目の横の母斑*****************************

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除去した後の創の大きさ

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笑い皺に馴染ませるような横向きの縫合線です。









抜糸(5〜10日後)までのガーゼの大きさ

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少し動くところなので外れにくくするために少し大きめのテープ固定です。











口の下の母斑*****************************

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除去した後の創の大きさ

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抜糸(5〜10日後)までのガーゼの大きさ

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体の中で最も複雑な動きをするお口元。
そのため固定用テープも長めに外れにくいように貼付します。










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まずは診察でご相談ください。






















posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 16:10| 湿潤治療・ケガ、やけど

2023年07月27日

転倒けが、増えています。





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アウトドアでの転倒の顔のけがが増えています。



当院の治療方針は
毎日洗顔やシャワー、洗髪可能な治療です。
次の通院は重症例で3日後、通常は1週間後の診察です。
湿潤環境治療です。



きれいに治すためには
できるだけ早く受診して欲しいです。








posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 11:25| 湿潤治療・ケガ、やけど

2023年06月19日

感染性粉瘤が増加なのですが、皆様、お疲れモードでしょうか。


このところほぼ連日、破裂寸前、または破裂した粉瘤の患者様が来院されます。


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粉瘤は、本来はおとなしく皮下に存在するものですが

ご本人の体力低下、免疫低下をきっかけに化膿して
膿が噴き出すことがあります。



コロナ禍が開けてきて、ご多忙な日々が戻ってきたこと
梅雨時期の夏バテで体力が落ちていること

などが原因かもれませんね。


破裂してしまったものは洗浄して軟膏処置をいたします。

まだ破裂前のものは、当院で切れるものは切開しますし、
近隣外科へご紹介する場合もあります。

感染していない、静かな粉瘤は、水曜日の外科手術の日に
落ち着いて切除術を行います。
あらかじめのご予約が必要です。









posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 18:47| 湿潤治療・ケガ、やけど

2023年06月09日

お顔のケガの来院が増えています。梅雨時期、お足元にお気をつけて!



雨で足元が滑ることの多い季節がやってきました。

どんなにご注意されていても、起きてしまう転倒。

お顔のけがに関してのご相談が増えています。


当院の顔のケガ治療の特徴は

1湿潤環境において美しく治す
2洗顔も可能(絶対してほしい)
3患部以外はメイクも可能
4縫合にも対応するが、特殊テープで縫合に等しい治療をすることもある
5骨折の確認はできないので、他医院へ依頼


できるだけフレッシュな傷であるほうが治りがいいです。





今朝の私の畑からの花。色々咲いてきたのでつめ込んで見ました。
花瓶は先日心斎橋で購入したものです。



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posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:49| 湿潤治療・ケガ、やけど

2023年03月29日

ケガの跡が残るかどうかは時間と深さと広さと体質に関わっています。




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「ケガの跡、残りますか?」


 ケガで来院された患者さんが一番気にかけることが、これだと思います。





ケガをきれいに治せるかどうかには4つの要素があります。





1)時間
  治療開始までの時間です。




2)深さ
  皮膚科の当院にご相談いただくほどの傷ですから骨折するほど深くはないでしょう。
  傷は深いほどダメージは強いのですが、治療開始が早いとかなり違います。




3)広さ
  傷は広いほどダメージは強いのですが、これも治療開始が早いとかなり違います。





4)体質
  ケロイド体質があるか、は傷の治りに関与します。









一番大切なのは治療開始までの時間


上記で書いたように、傷が深くても広くても受傷から治療開始までの時間が早い方が

一刻も早く受診して治療を開始した方が、傷の治りは格段に良くなります。







まずは乾かさないこと

顔などの傷は、あっという間に乾いてかさぶたになってしまいがちです。
キレイに治すためには湿潤環境に保って、医院に来てください。


ワセリンを塗ってラップで覆う、市販のキズパワーパッドなどを貼る
なんでも結構です。






乾ききった傷を修復するのは大変

 流血も液も出ない、乾ききった傷の状態からの修復は本当に大変です。
 フレッシュな、血や液で湿った傷は、傷口の細胞が生きていて分裂して直してくれますが
 乾いた傷では、その働きはかなり弱まります。

 塗り薬や傷の修復剤を貼って、年月をかけて自己修復能力でキレイに戻ることを祈るような。。。。
 
 ・・・それほど時間は大切です。







 






posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 10:21| 湿潤治療・ケガ、やけど

2022年07月04日

顔のけがとお化粧


お顔のけがをした場合、皆さんが心配されるのが


1)今日明日からメイクができるかどうか
2)跡が残るかどうか



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1)「今日明日からメイクができるかどうか」への回答

湿潤環境にして治癒力を高めるためには閉鎖した方がいいので
治療部位は薬を塗ってガーゼやテープで覆います。
しかしその部位以外はメイク可能です。
傷部分も含めて洗顔もその日から可能です。



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2)「跡が残るかどうか」への回答
できる限り、手厚い治療をしてあげても
ケガの瞬間の傷の深さや場所によっては、しばらく跡が残る方や
瘢痕となって長く残る方もおられます。


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傷が閉じた後、すなわちガーゼが必要なくなった後で
消え切らない傷跡が気になる場合はメイクで隠してください。
傷は何年も、その方が生きている限り治り続けます。
瘢痕だったところが何年もの間に目立たなくなる場合も多いのです。
(ケロイドを除く)


その間、メイクで隠してくださるのは、全く問題ありません。



また、通常のメイクで隠れない場合は、
傷やあざを隠すためのメイクを指導してくださる施設をご紹介
しております。ご紹介状もお作りしますのでご相談ください。

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メディカルメイクアップについて









posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 10:50| 湿潤治療・ケガ、やけど

2022年04月26日

虫刺されが腫れちゃうのは体質なので、防御が大切です。




お子さんの、ケガや虫刺されが急増してきました。
ゴールデンウィークを前に、少しご注意点をお伝えします。





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上の写真のように虫刺されが腫れ上がるお子さんがおられると思います。
山の中でレアな毒虫に刺された、とかではなく、
ただの蚊でも、こうなってしまうのは、その方の「体質」です。


そういう体質のお子さんは、野山に行くときには肌の露出を控えた方が無難です。

草原、川、などを裸足で走り回るのは、少し危険です。
虫は足首を狙いますから、ゴム長靴が一番確実。
難しければ靴下は履いておくようにしてください。


刺されたら、今は市販でステロイド外用剤が売ってますので
速やかにしっかり外用してください。


それでも炎症が強まる一方でしたら、帰宅後に皮膚科受診してください。
軟膏やガーゼで処置して自宅での処置方法もお伝えします。





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写真は今朝の畑から1枚。レモンの花が膨らみ始めました。蕾は薄紅色。

柑橘類が好きなので他には20年前に植えたスダチがあります。
スダチは毎年100個以上の実をつけてくれるのですが、
数年前に植えたばかりのレモンは去年1個だけ小さな実をつけました。
今年はもう少し実がなって欲しいです。








posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:29| 湿潤治療・ケガ、やけど

2021年10月12日

陥入爪などのご相談が多いので、手術日程を増やして対応しております。

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爪が周囲の肉に食い込んで腫れ上がるような症状の方が多く来院されています。
コロナ禍でウォーキングなどの野外の趣味の方が急増している背景があるのかも知れません。

水曜日の午前中に手術日を設定していますが、年内の予約枠が埋まりつつあるので
午後4時からも手術枠に充てて対応しています。


手術を恐れて受診が遅れる、重症化させるケースも多いように感じます。
できるだけ手術を回避するようにしたいので、重症化する前にご相談ください。






posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 07:18| 湿潤治療・ケガ、やけど

2017年12月07日

低温やけどの重症度の見分け方






低温やけどは、
カイロや湯たんぽなどで
約44度で6〜10時間、同じ部位が触れていることで
生じるヤケドです。


接している時間が長いほど、熱は皮膚深部まで
浸透します。



6時間以上の接触では脂肪層まで達することがあります。


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3時間ほどで気がついた場合では真皮層くらいでとどまります。



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深く達してしまった熱は皮膚を変性させますが
一気にそれが起こるのではなく、
約2週間ほどかけて症状が露わになります。




脂肪層まで達するような重症の低温やけどの場合、
4日目までの症状としては
プリッと光沢のある水疱のことが多いです。

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浅いヤケドの水疱は手で突くらいで破けますが、
低温やけどの重症の場合の水疱は硬く、
突いたくらいでは破けません。




このような水疱で来院された時には
かなり深いやけどの可能性が高く、治療に時間がかかることを
お伝えします。




その後、水疱部は時間の経過とともに様子が変わってゆき
3〜4週間で黒変します。


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壊死が生じた部位です。



逆に、変色していない部位は無事だったところなので
患部の重症度が分析できて
治療の方針が立ちやすくなります。




これからの季節、寒さと深い眠りが一番の原因となります。
ぐっすり眠ってしまいそうな、
飲酒後や睡眠剤内服時は

カイロや湯たんぽの使用は控えた方がいいかもしれません。





診察のご予約は

医療法人社団双樹会
皮膚科 芦屋柿本クリニック http://ashiya-kakimotoclinic.com
住所: 〒659-0025 兵庫県芦屋市浜町3−7
電話: 0797340400
無料駐車場8台あります。お電話でご確認ください。
初診予約サービスサイトもご利用下さい。https://www.489map.com/helios/A5054113/reserve

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posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 11:25| 湿潤治療・ケガ、やけど
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