2021年07月05日

皮膚腫瘍手術のスケジュールについて




ほくろ、粉瘤、その他、皮膚腫瘍のご相談は毎日お受けしております。



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1)診察時に手術の予約を行い、術前の血液検査をします。(何曜日でも可能です)

2)手術当日:水曜日の午前中に日帰りで行います。

3)同じ週の金曜日か土曜日に受診してください。それまでの間は自宅でご自分で処置をお願いしています。手術当日から入浴は可能です。

4)次の週の金曜日か土曜日に受診していただき、縫合部位がある場合は抜糸します。

5)後日、病理検査の結果報告や、傷の治りをフォローするために受診いただきます。





公式サイトの皮膚腫瘍ページもリニューアルしました。









posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 18:42| ホクロや皮膚癌など皮膚腫瘍全般

2021年07月02日

顔面の粉瘤(アテローム)の手術方法について


当院でも大変ご相談の多い顔面の粉瘤の手術方法について
一般の方にわかるように描いてみました。

粉瘤は私たち皮膚外科医にとっては一番身近で一番手術件数の多い疾患です。
常に学会でも新しい手術方法について模索がされています。

私は、幸いにも真皮縫合に難がないので、以下のような方法が自分では一番美しく仕上がると思っています。







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ドーム状に隆起し、中央に穴があることが多いです。


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施術の時にはまず皮膚割線を意識します。
関連記事「皮膚腫瘍除去術の時に考慮すべき皮膚割線について」










腫瘍をはみ出さないで切除線を決めます。

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皮膚部分も少し除去します。
この皮膚は健常皮膚ですが、この量がとても後で生きてきます。






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ドームの中央をとってあげることで







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腫瘍本体が引き出しやすくなり、周囲の皮膚も傷付けにくくなります。










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また埋め戻して縫合するときに、余剰皮膚がないことで平らに作れます。






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仕上がりの傷は、
アテロームの直径よりも小さくなり、皮膚割線にそっているので
数ヶ月で皮膚になじみ目立たなくなります。






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費用は、
「皮膚腫瘍除去術」という国で決められた金額でいたします。
術後の投薬などを含めて3割負担で1万円前後がかかります。

水曜日の午前中に手術を行ない、その週の週末に一度受診していただきます。
抜糸は翌週の週末になります。







事前に手術計画書を作成し、術前の採血もありますので、
まずはご自身の予定表を持って、当院にお越しください。(診察は完全予約制です)






関連記事「私の手術器具(ご興味のある方だけご覧ください)」









posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 17:02| ホクロや皮膚癌など皮膚腫瘍全般

2021年06月18日

日本皮膚外科学会総会


5月29日から2日に渡って鹿児島市の県民交流センターで開催されていた
「日本皮膚外科学会総会」。

皮膚科医の仕事の中でも、やや特殊な分野である皮膚外科に特化した研鑽の場です。
「メスをもつ 皮膚科医が学ぶ場の 必要性」から発会した、と記録されています。


全国のドクターが、「この皮膚腫瘍をこう治療した」と発表し、その素晴らしい技術について学習します。

皮膚外科は各ドクターの技術力がとても大切です。総会では、どんな道具を使っているか、どう切開線を入れるか、など、細かいレベルまで話題に上がります。その道のエキスパート同士の会話は、どんな道の方でも同じでしょうが、ミリ単位の話が本当に頷けて、ためになるのです。


私もこの1年は、例年以上に手術件数が多くなった1年でしたので、すごく励まされた気持ちになりました。



学会のテーマは


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匠の継承 創造する未来



なのです。




私は自宅からリモート参加でしたが、堪能しました。





すると昨日、鹿児島に行けなかった私の元にまで、こんな素敵なエコバックを送ってきてくださいました。


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鹿児島界隈でかなり話題のものだそうです。
すごく嬉しい!





皮膚科医のドクターでも入会している人は少ないかもしれません。
でも、伝説の手術の名手ドクター達が現役のうちに、是非入会をお勧めしますよ!




posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 15:01| ホクロや皮膚癌など皮膚腫瘍全般

2021年05月07日

皮膚腫瘍除去術の予約について



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当院のある芦屋市も、今日2021/05/7現在、緊急事態宣言が発令されていますが、

皮膚腫瘍のご相談は通常通り行なっております。マスクで患部が隠せるためか、ご相談が大変増えております。

除去手術も中断せずに取り行っております。

診察、術前の血液検査、除去手術、その後の通院、の流れになります。

全て国で定められた保険点数で治療が受けられます。

まずは診察にお越しになり、除去の方法などを相談します。

診察の予約は電話 0797340400 へ




現在の予約状況


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posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 18:36| ホクロや皮膚癌など皮膚腫瘍全般

2021年04月12日

2019年1月から2021年3月までの手術件数



2019年1月から2021年3月までに当院で行った局所麻酔下の手術件数です。
全て国で決められた保険診療点数で実施しております。




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母斑細胞母斑:色素性母斑ともいう。一般には、よく「ほくろ」と言われるもの。
脂漏性角化症:老人性疣贅ともいう。一般には、よく「いぼ」と言われるもの。



時々、「これは母斑細胞母斑です」と診断をつけると「ほくろだと思っていました」と言われるのですが
同じものを指していることもありますが
一般の方が思っている「ほくろ」は別の腫瘍を指すこともあるので、医学的に分類しています。





皮膚腫瘍についての詳細記事はこちら









posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 10:34| ホクロや皮膚癌など皮膚腫瘍全般

2021年04月08日

皮膚癌かそうでないか





皮膚癌の心配で来院される方が、今年に入って増加傾向です。

コロナウイルスが感染拡大していることで
健康への意識が高まっているからかもしれません。



皮膚腫瘍には悪性と良性があります。

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それぞれのグループに属する腫瘍を以下のように分類してみました。


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しかし、このようにはっきりと肉眼で分類できるものではなく
「皮膚癌が疑われるもの」も存在します。




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これにより
悪性よりのもの、良性よりのもの、2つのグループが加わります。


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これらを整理してお話し、治療を決めていきます。


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posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 17:25| ホクロや皮膚癌など皮膚腫瘍全般

2021年04月02日

皮膚腫瘍除去をする上で、ご自身の条件もお聞かせください。



皮膚腫瘍切除術のご相談は毎日お受けしています。

まず写真を撮って、「患者さんにとって最適な方法は何か」を
患者さんもご一緒に考えていただきます。


1)仕事上、通院できる曜日を調整したい
2)部活を休まねばならない期間を知りたい
3)こども医療費助成制度があるうちに手術したい

などなど、色々なご相談があります。

大切な条件ですので、全て申告してください。
手術は基本的に水曜日の午前中になります。
(緊急手術はその場で判断し、行っています。)



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皮膚腫瘍除去についての記事はこちら







posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 16:37| ホクロや皮膚癌など皮膚腫瘍全般

2021年03月13日

皮膚腫瘍除去術の時に考慮すべき皮膚割線について


皆さんの皮膚を摘んでいただくと、簡単につまめる方向と、
皮膚が伸びずにつまめない方向があることに気づくと思います。



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その理由は、人の皮膚両面には皮膚割線という皮膚の流れがあるからです。


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その皮膚割線に沿って縫合線ができるように腫瘍を取ると手術の傷の治りも早く
美しく治りやすいことが知られています。


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皮膚割線方向に長軸が向くように紡錘形に切除して

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縫合します。

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そうなると、皮膚割線方向に細長い皮膚腫瘍は紡錘形のデザインがしやすいことになります。

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対して、皮膚割線に直行する方向に長軸がある皮膚腫瘍の場合は
皮膚割線を意識すると、こんなに大きく切除しなくてはいけなくなります。

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縫合距離も長くなりますし
腫瘍そのものよりも、健康な皮膚の方がたくさん切除されてしまうことに気づかれると思います。


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同じ大きさの腫瘍なのに90度方向が違うだけで倍ほど縫う針数が多くなります。


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そんな場合は、無理をせずに時間を空けて2回に手術を分けて施術すると
大きな傷を残すことなく、また健康な皮膚を無駄に除去することもありません。




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一度に取ろうと思わないことも、場面によっては大切です。









posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 14:39| ホクロや皮膚癌など皮膚腫瘍全般

2021年03月08日

鼻の下のほくろの除去




鼻の下の母斑は、この写真のように大きくなることが多いのが特徴です。



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当院の患者さんの写真ではなく有料画像サイトの写真です。





これは母斑細胞母斑という良性腫瘍で、この大きくなるタイプのものは
真皮型というものに分類され、何十年に渡って成長を続けます。




真皮型はその名の通り皮膚の奥深い真皮に腫瘍細胞が増殖します。


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そのため、再発を防ぐには深くまで除去をしますが、その際、跡が残らないように
術後のケアも大切になります。


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腫瘍除去術は保険診療でおこないます。
この大きさならば「皮膚腫瘍除去術(露出部)2センチ未満」という分類の施術で
3割負担の方で8000円までくらいで病理検査も共に行えます。




現在、予約状況は4月中旬まで入っています。
まずは診察にお越しください。








posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 16:07| ホクロや皮膚癌など皮膚腫瘍全般

2021年02月05日

皮膚癌が疑われる場合の対応。



皮膚癌が疑われる場合について、当院の対応をお話しします。



この写真は海外の有料の画像提供サイトで入手したもので、
投稿した人(おそらくは医療関係者)が「扁平上皮癌」と題し
フリーに使用可能な画像として提供していた写真です。
欧米人の背中の画像と思われます。

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私が見ても、扁平上皮癌の特徴が示されていると思います。






こんな患者さんが来られた場合の対応をお話しします。



最終的に、皮膚癌であった場合の正しい処置は「拡大切除」、

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そして、どこかへの転移がないかの精密検査、となります。



私の場合、拡大手術も転移の精密検査も、大学病院クラスの医療機関に依頼するようにしています。





さて、「がんなら大病院へ紹介」が決まっているルールの場合、
当院が心がけることは

「引き継いでくださる大学病院の先生が治療しやすいこと」。

それが即ち患者さん自身にとっても、一番いいことです。





それを想定した場合は全摘出を行わずに、
「一部切除の病理検査」、いわゆる「生検」のみを当院は行います。
ダーマスコピーを使った非観血的検査が広がりつつありますが、
まだまだダーマスコピーのみで癌の確定診断を下すのは私には困難に思えます。


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生検の方法は以下の通りです。

1)局所麻酔の注射をしてからメスで一部を切り取り

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2)取り出した組織を病理検査へ出します。(当院の場合、信頼できるドクターに外部委託)



3)切り出した後をバイポーラで止血し
 
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4)縫合します。

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5)糸を抜くまでは安静にしていただいて、後日抜糸にきてもらいます。
場所や大きさにもよりますが、5〜14日かかります。
当院が依頼している病理のドクターから病理検査の結果が返ってくるのは
3~4週間先になります。




「ちょっとした検査のつもりだったのに、これでは手術と同じではないか」
「それならばいっそ全部取ってほしい」


そんなお声も聞こえそうですが、
もし、当院で全摘をする場合、できるだけ傷を小さくすることを念頭にぎりぎりの境界線で手術することになります。
癌の摘出の時は周囲に転移していないかを確認するためにかなり大きく取らねばなりませんが、
取った後の病理検査で癌でなかったときには、拡大手術は患者さんに大きな体の負担を無駄に負わしてしまうことになるからです。


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このよううに生検をせずに一気に全摘した場合のことをお話しします。

その病理検査が「癌でない」となった時は患者さんの利便性上もよかった、となるのですが、

病理検査の結果が「癌」だった時に、紹介先の病院の先生は拡大手術を検討するときに
「全摘の傷跡」と「私が撮った術前写真」を元に治療しなくてはなりません。

それでも、ドクターは診てくださいますが、やはり臨床像(見た目)を
ご覧になった方が、治療後のイメージも沸きやすいと思います。



そのため、皮膚癌が疑われるときは、そのまま手付かずで大学に紹介するか、
まず生検だけを行うようにしています。


この辺りは皮膚科医師の中では通常の流れですが、
一般の皆様にもご理解いただきたいので、今回お話ししました。









posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:33| ホクロや皮膚癌など皮膚腫瘍全般
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