2016年06月11日

皮膚癌の疑いのご相談が増えています。


「がん」のことが毎日報道されているからでしょうか。
皮膚がんのご相談が、増えています。


当院の皮膚癌の疑いの診察の流れは
「2016年05月20日の記事
 ほくろや皮膚ガンの疑いのある腫瘍は、ぜひ一度診察を。」






昨年の当院で行った皮膚腫瘍の切除術を
病理検査の結果別に分類すると


色素性母斑(俗称ほくろ) 21例
アテローム  12例
脂漏性角化症(俗称老人いぼ)11例
軟線維腫  2例
基底細胞上皮腫(悪性) 2例
日光角化症(悪性) 1例
毛細血管拡張性肉芽腫  1例
神経線維腫  1例
静脈湖  1例
ボーエン病(悪性)  1例  
色素沈着  1例
眼瞼黄色腫  1例

その他皮膚組織の線維化など 4例
以上




そして
今年5月末までの結果は


色素性母斑(俗称ほくろ) 4例
アテローム  4例
脂漏性角化症(俗称老人いぼ)9例
軟線維腫  2例
基底細胞上皮腫(悪性) 1例
日光角化症(悪性) 1例
ボーエン病(悪性)  1例  
色素沈着  1例
皮膚線維腫 1例


今年になって3名の皮膚がんを発見しました。
去年も今年も、皆さん早期発見でした。



身近ながんである皮膚がんに、皆様もご注意ください。







診察のご予約は
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医療法人社団双樹会
皮膚科 芦屋柿本クリニック http://ashiya-kakimotoclinic.com
住所: 〒659-0025 兵庫県芦屋市浜町3−7
電話: 0797340400
無料駐車場8台あります。お電話でご確認ください。
初診予約サービスサイトもご利用下さい。https://www.489map.com/helios/A5054113/reserve





posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 10:16| ホクロや皮膚癌

2016年06月09日

きれいに治すために作られた特殊な手術器具。




皮膚科、形成外科の手術は、特殊です。



例えば、消化器外科などの手術は
胃がんなどの患部を切除した後
一刻も早く開いたお腹を閉じなくてはいけないので、
最後の皮膚の縫合にはスピードが重視されます。



しかし、皮膚科や形成外科の手術は、
スピードも大切ですが、何よりも術後の仕上がりの美しさも
大切な要素として要求されます。



そのため、消化器外科や整形外科の先生たちとは、
使用する手術器具が違います。




特に違うのが、
針を持つ「持針器」
と、縫う皮膚をつまむ「鑷子(せっし)」。



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鑷子の先はフック状になっていますのでフック鑷子と言います。
フックの大きさにも大小あり、

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背中のような分厚い皮膚をつまむには大きなフックが、
顔のように薄い薄い皮膚には極小フックが適しています。





通常使う鑷子と比べると、どんなに先が繊細かわかります。



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手前が通常の鑷子。




使い方なのですが、



左手に持った持針器で皮膚をつまみ、


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右手で針をつかんだ鑷子を持ち、縫合します。


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新米医師の頃は、縫合に必死で、治った跡にまで思い至らないことがあります。
気がつけば、左手でつかんでいる皮膚が、
不注意な鑷子の持ち方のために握り潰されてしまっていることもありえるのです。





上手にフック鑷子を器用に持ち、皮膚の損傷を加えないこと。
これができるようになるまでには、経験が必要とされます。
鳥肉を使って練習をしたりするものです。


上手にフックでつかめることができれば、
皮膚への損傷は、針穴のような、軽微なものですみます。


IMG_0041.jpg
(中央の小さな針穴。)



このフック部分は繊細なので、無理な力が加わると
丸かったフックの部分が歪んでしまいます。

こんな感じ。

IMG_0033.jpg

右側が、歪んでいます。



こうなると、職人さんの元に送って、お直しです。








次に、持針器です。



持針器がつかむ針は、傷跡をきれいに仕上げようと思えば思うほど細くなります。


そのため、細い針をしっかりグリップできるように、
内側のはさむ部分はダイアモンドでできています。


IMG_0030.jpg




オールステンレスの物よりも
段違いにつかみがよく、サクサク縫えて、使いやすい構造です。




こんな道具に助けられて、美しく縫合できるのです。
職人さんに心から感謝しています。
本当にありがとうございます。
(和風総本家みたいな世界です。)





診察のご予約は
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医療法人社団双樹会
皮膚科 芦屋柿本クリニック http://ashiya-kakimotoclinic.com
住所: 〒659-0025 兵庫県芦屋市浜町3−7
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posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 12:38| ホクロや皮膚癌

2016年05月20日

ほくろや皮膚ガンの疑いのある腫瘍は、ぜひ一度診察を。



テレビで皮膚ガンの情報番組があった後は


当院も少なからず影響を受けて、検査や手術の件数がどっと増えます。


最近も、また、影響力のある番組で放送があったのか、
ご相談が増えました。



そんな方々への診察の流れは以下のように行います。

第一段階 視診(ししん)
      
   つまり「観察する」。
   
   突然ですが、皆さんのご職業はなんですか?
   例えば繊維会社の方なら、パッと見ただけでも繊維の素材がほぼ分かりますよね。
   ベテランの美容師さんなら、パッと見たらお客さんの頭蓋骨の大きさや形もわかるといいます。


   私たち皮膚科医も同じ。他の科のドクターは区別がつかない腫瘍の分類も
   ある程度目で見ただけで判断がつきます。

第二段階  ダーマスコピー

    拡大カメラを使っての診察です。
    表面の映像と、真皮層も見ることができるので、診断の助けになります。
    しかし、細胞の一粒までは見ることができません。


第3段階  組織検査(生検)

    実際の腫瘍を切り取って、HE染色し、パラフィンで固定して
    薄くスライスしたものをスライドグラスに定着させて標本を作成し
    細胞の一粒まで観察する方法です。

    まず、癌を見逃すことはない、確実な方法です。



上記、全て国で定められた金額の保険診療です。
また、ほとんどの患者さんが、組織検査を必要とせず、
視診やダーマスコピーで解決します。



もし、ずっと気になっていたものがあれば、この機会に受診下さい。




診察のご予約は 電話 0797340400 へ



posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:28| ホクロや皮膚癌

2016年05月11日

ほくろの保険手術は、夏でも取り扱っています。




小さな点状のほくろから、巨大母斑まで、
当院で除去や手術は行っています。

ただ、私一人では施術の困難な部位、
例えば
出血の多い頭皮内や、
施術の難しい部分(肛門周囲など)は大きな病院施設へご紹介しています。




みなさん、
「夏は膿やすいですよね」

と心配されるのですが、全くそんなことはありません。



開業以来、真夏の手術も多く行ってきましたが、
特に膿んだことはありません。



ご心配なく、ご相談ください。



本日水曜は手術の予約日ですから
今日も3件の手術を行います。


きれいに治って欲しいので、丁寧に施術します。晴れ






本日のいけばなの状況。




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下の写真はいけていただいた4/26のもの。


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ずいぶん立派に花開きました。






posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 10:25| ホクロや皮膚癌

2016年04月25日

「お尻に穴があいちゃってる」は、どういうことかと想像する。





ある、サッカーの情報番組で、J2のあるチームの社長さんが

「今、お尻に穴があいちゃってるんだよ」



と、お話ししていました。






ご本人の説明を聞いていると、どうも

「感染性アテローム」が破裂したので、排膿し解放のまま上皮化を待っている様子です。







アテロームは、皮下に袋状の腫瘍が発生する疾患で、臀部の柔らかいところや
背中に発生した場合では巨大化することもよくあります。



細菌感染が起こっていない時期であれば、局所麻酔をして袋を綺麗に取り出し、
縫合などで傷を速やかに治すことができるのですが




この社長さんのように、細菌感染が加わってしまうと、
袋状の構造物の中に膿が充満して、皮膚を突き破るような痛みが生じます。



その後は、局所麻酔して切開排膿するか、
その前に破裂して膿が溢れ出てくることもあります。




そうなってしまうと、感染と炎症で腫れ上がった病変部を縫合することは
危険ですので、
大きな落とし穴のような穴が空いた状態で、
穴が新しい組織で埋まってきて、皮膚の高さまで揃うの待つことになります。




それまでは、軟膏を塗り、厚いガーゼを当てて、出てくる浸出液を
抑えることになります。


上皮化が完了すると、ガーゼに何にも液がつかなくなります。


それまでに個人差がありますので、2〜4週間を要します。





ダンディで鳴らしている社長さん、お気の毒な状況に
心よりお見舞い申し上げます。










posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:34| ホクロや皮膚癌

2016年02月08日

2〜3月以降の手術の予約状況。




水曜日の午前中の手術のご予約状況。


2月は、現在のところキャンセル待ちです。

 ほくろ除去が3件
 悪性疑い生検が2件
 皮膚線維種疑いが2件
 軟線維切除が1件

 今の予約状況です。



3月は、学生さんの春休みになりますので、
早めにご予約下さいね。





ボトックス、ヒアルロン酸のご予約は、
まだ2月も3月も余裕がございますので、ご安心を。









写真は、去年見た彫刻のなかで、面白かったものです。
少女の像のようですが、なんだかおかしなものがひっついています。いい気分(温泉)
右腕にご注目ください。目





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exclamation







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exclamation&question









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exclamation×2





LA TOUPE (2015)
Jean-Luc Moulène
@Punto Della Dogana









posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 12:26| ホクロや皮膚癌

2016年01月26日

赤いできもの。







「NHKの放送で見て、心配で」車(セダン)車(セダン)車(セダン)






という患者さんが先週末から増加しています。










皮膚癌がテーマだったそうですね。カチンコ










「赤いしみは怖いと言ってました」とのこと。








ああ、いいテーマだったんだなあ、と思います。








赤いシミの場合、しばしば、日光角化症 actinic keratosisという
前癌状態の場合があります。





その名が示す通り、日光の暴露が多い人ほどなりやすい傾向があります。晴れ







当院でも取り扱いの多い疾患です。











それ以外に赤いものといえば





単純性血管腫

老人性血管腫


ケロイド


なども、赤くて消えないできものですので、
ご心配で受診されるケースが多いように感じます。






今日も極寒の芦屋市。

腫瘍のご相談には、こんな天気の日が、医院も混み合わずに適しているかもしれません。















posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:24| ホクロや皮膚癌

2015年12月25日

今年の皮膚腫瘍切除術の統計出してみました。









今朝はクリスマスのせいか、クリスマス時間がありましたので・・・








今年の手術の統計を出してみました。病院












1月7日から12月16日までに
腫瘍摘出手術を行い病理検査をしたものは59例です。
(外傷や陥入爪の手術は含まず)







病理検査の結果別に分類すると


色素性母斑(俗称ほくろ) 21例
アテローム  12例
脂漏性角化症(俗称老人いぼ)11例

軟線維腫  2例
基底細胞上皮腫(悪性) 2例
日光角化症(悪性) 1例
毛細血管拡張性肉芽腫  1例
神経線維腫  1例
静脈湖  1例
ボーエン病(悪性)  1例  
色素沈着  1例
眼瞼黄色腫  1例

その他皮膚組織の線維化など 4例









部位別分類は



顔     24例
背中    10例
手の甲や指  5例
首   5例
上肢  5例
下肢  3例
足指・足底  3例
腹部  3例
口唇 1例






こう見ると、顔の手術が多いのがわかりますね。目



皆さんの関心が一番寄せられる場所であるのが理由のひとつですが、
服に隠されていない露出部は日光にさらされる場所でもあり晴れ
腫瘍の発生率が高いのです。







来年も1月はそろそろ予約が埋まってきました。
ご相談はお早めにお越しくださいね。電話









posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 12:22| ホクロや皮膚癌

2015年11月24日

皮膚腫瘍の手術までの流れ。





当院では、皮膚の腫瘍の切除や、検査切除(生検)を、
毎週水曜日に、
通常の患者さんを制限して行っています。





「皮膚の腫瘍」なんていうと、


「え?ガンのこと?」

と思われるかもしれませんが、


「皮膚表面にまたは皮下に生じた、通常はそこに存在しないもの」



と思っていただくとわかりやすいかもしれません。





ですので、ホクロも、
ガンではありませんが皮膚腫瘍です。





診察から治療までの流れは、以下のようになっています。




1)まず、水曜日以外の診察日に、気になる腫瘍を診察に来ていただく。




2)私との診察で、おおよその絞り込みができます。
  腫瘍の種類によっては、はっきりと種類(病名)を特定できます。



3)私のほうからは
   「放置して良いもの」
   「検査が必要なもの」
    に分けられます。

  患者さんの立場からは
   「取って欲しいもの」
   「ガンかどうかが知りたいもの」
   「できればとりたくないもの」
   などに分かれると思います。




4)その両方の状況をすり合わせ、当院で手術するかどうかを決めます。
  手術方法、(縫合するか、上皮化を待つか)などを決め、
  詳細を書いた承諾書を交わし、術前の血液検査をして、
  水曜日に予約枠を設定します。









手術から後の流れは以下の通りです。


1)当日は、もちろん日帰り手術です。
  ご家族と一緒に来院する方も多くいらっしゃいます。




2)局所麻酔をして、患部を切除します。
  患部が大きい時は40分くらいかかることもあります。




3)術後は当日から患部を洗うことができます。(入浴可能です)いい気分(温泉)
  ただし、縫合している場合は、糸が弾け飛ぶような運動はしないでいただきます。




4)術後の通院は、患部の場所や大きさ、手術方法で変わります。





5)術後3日くらいで1度受診していただき、患部を観察し
  自宅でのケアが適切に行えているかを確認します。

  (全く洗わないでいて、浸出液などで患部が汚染されていることが
    よくあるので、ちゃんと洗浄するように指導します。)




6)状況をみて抜糸。あとは、傷の治り具合を後日チェックに
  来ていただきます。
  その頃に病理検査の結果がでているのでお知らせします。





7)病理検査の結果、その腫瘍が悪性であった場合は
  大学病院でさらなる治療や検査が必要にある場合があります。




さて、今年も残り僅かとなってきました。
年内の水曜日の手術枠も、少なくなりつつあります。







以上のような流れをご考慮頂き、水曜日以外にご相談にお越しください。










雪だるま小.gif










posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 17:45| ホクロや皮膚癌

2015年11月10日

当院の過去3年間の皮膚癌の発見例。





今年に入って、

「例年よりも皮膚癌を発見することが増えたんじゃないかなあ・・。」


と感じていたので、


過去の手術台帳を出してきて、調べてみました。
(とりあえず過去3年分。)









肉眼で、明らかに癌だとわかるものは、そのまま大学病院にご紹介しますので
台帳に記載があるのは、癌の疑いがあり当院で手術をしたもの、ということになります。












まず、一昨年。

平成25年  皮膚悪性腫瘍 1件 (皮膚腫瘍摘出術件数 61例中)




解説しますと、
「ほくろを取ってほしい」
「なんか、イボっぽいものできたから取りたい」
「粉瘤を取りたい」

などなど、局所麻酔をして切開して、縫合などを行った件数が61件。



そのうち、1件で、病理検査の結果 皮膚癌だった、というわけです。








もちろん、多くの場合が手術前から全く癌とは思えない皮膚腫瘍ですし、
癌の疑いがあるかも、と思っていたものも、この1件以外は癌でなかったということです。












では、統計の結果の続きです。再度一昨年から。






平成25年  皮膚悪性腫瘍 1件 (皮膚腫瘍摘出術件数 61例中)

平成26年  皮膚悪性腫瘍 3件 (手術件数 68例中) 

平成27年  皮膚悪性腫瘍 4件 (手術件数 46例中 *但し10月末現在) 







やはり、癌の発見が、当院では増えていることがわかります。










では、内訳を見てみましょう。






「当院の過去3年間の皮膚悪性腫瘍の内訳」



 平成25年 1)基底細胞上皮腫 69才


 平成26年 1)基底細胞上皮腫 71才
      2)ボーエン病   94才
      3)基底細胞上皮腫 94才


 平成27年 1)基底細胞上皮腫 55才
      2)ボーエン病   94才
      3)日光角化症   74才
      4)基底細胞上皮腫 72才








  今年は、10月末までで4件。
  肉眼で発見して、そのまま大学に紹介したものも3件あったので
  多い年に感じるのだと思います。



 当院のような、一人医師の開業医でこうなのですから、
 高齢化社会とともに皮膚癌は増加しているという実態を
 身近に実感します。











     
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 12:11| ホクロや皮膚癌