2015年09月14日

ホクロなのに、(皮膚癌じゃないのに)大きくなるので、とりたいホクロのご相談。



皆さんがホクロと呼んでおられるものの多くは
母斑細胞性母斑、または色素性母斑と言われる
良性腫瘍です。







良性ですが、成長することで知られています。




黒子.jpg







特に、顔に存在するIntradermal type のホクロは、
40歳を過ぎると、急に存在感が増すような膨らみを見せます。




若い頃から活躍している演歌歌手の女性も、
顎のホクロが年々大きくなっているのは、Intradermal type だからでしょう。







当院では、保険診療で除去を行っています。

除去の方法は、 RFを使った低侵襲の方法もありますが、
場所によっては紡錘形の切除や
巾着縫合の方が跡が目立たない場合もあり、

最善の方法をまずはご相談しております。




その手術の予約は、現在約1ヶ月待ちの状況です。


手術可能なお日にちのめどがたちましたら
お早めにご相談にお越しください。





posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:15| ホクロや皮膚癌

2015年08月13日

粉瘤・アテローマ・epidermoid cyst・・呼び名は色々、でも皆同じものです。


粉瘤、別名アテローマ。


当院の皮膚腫瘍の相談の中でも
色素性母斑(ほくろ)、脂漏性角化症(加齢イボ)と並んで
相談件数のトップ3に入る疾患です。



顔、首、耳の後ろ、背中、鼠径部に好発します。





粉瘤.jpg






よく見ると、中央に黒点があることが多いのと、

「皮膚に癒着し下床とは可動性がある腫瘤」
つまり、
はっきりとした塊がつまめ、
動かすと皮下ではなく皮膚にくっついて動くこと。


それが、特徴です。




中央の黒点は腫瘍本体と連絡しているので、
強く揉むと腫瘍内の内容物が絞り出てきます。
異臭がします。




粉瘤2.jpg





さらに、細菌感染を生じると、赤く腫れ上がります。





細菌感染を起こしていない粉瘤と
起こしてしまった粉瘤は、
治療法も異なります。


前者は、放置でもかまわないのですが、
ご希望があれば全摘手術をします。


後者は抗生剤の点滴や内服。
排膿の処置などが必要です。





毎週のように手術をしていますので、
いかに日本人の間に多い疾患か、わかります。





もし、感染していない状態の粉瘤をお持ちでしたら
決して、揉んだり絞ったりはしないでください。
感染しやすくなってしまいます。











posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:23| ホクロや皮膚癌

2015年06月06日

全摘出にするか、生検に留めるか。



昨日の続きです。


よく患者さんから、

「見ただけで癌かどうかがわかるんでしょ」、

と思われたり、


逆に、

「全く診断の絞り込みもできないから切るんだ」、

と思われたりしますが、



どちらも、微妙に違っていて、

例えば、シミなのか、日光角化症なのか、どちらかだ、

と絞り込めていても、癌かどうかの確定のためには
切って病理検査に出したほうが確実な場合が多いのです。


日光角化症は、非常に穏やかな進行の、いわば前癌状態
なので、今すぐ診断を下さないといけない、
ということもなく、
数ヶ月様子を見てから施術をしても間に合います。


ただ、メラノーマなどは別格で、
急いでの対応が必要です。


しかし、日光角化症とメラノーマを見間違えることは
ありません。
あまりにも見た目が違うからです。



日光角化症.jpg




潰瘍.jpg

な感じ。




さて、その病理検査のために施術をする場合に、
部分切除で検査だけを目的とするか、
もう腫瘍を取ってしまう治療も一緒にするか、


それも、考えられる腫瘍の種類によって違ってきます。



例えば

青色母斑。

ブルー.jpg

これは、初診から、青色母斑以外のものが考えにくく、
しかも全摘したほうがいい良性腫瘍とされていますから、

検査を兼ねて全摘をお勧めします。


ブルー切除せん.jpg


とって、


ブル縫合.jpg


縫合。


後日青色母斑と病理も診断され、治療も終了しますから、
患者さんも満足されます。




また、ケラトアカントーマ(良性)など、若干、扁平上皮癌の疑いも
残されるものでも、

阿寒トーマ.jpg


こんなびっくりするほど目立つものを一部だけとって残されても
患者さんも困るわけで、


全摘です。

けらと切除せん.jpg



そして縫合


けらと術後.jpg





しかし、ボーエン病(悪性)などは、腫瘍の大きさが巨大で
直径3センチ前後のものもありますし、腫瘍の多くが見立たない部位に
ありますから、


脂漏性.jpg



多くの場合、一部切除です。


ボーエン切除せん.jpg





縫合して
ボーエン縫合.jpg




このように、考えられる腫瘍の種類によっても
切除範囲は、細かく相談が必要になります。




また、セカンドオピニオンを聞く余裕も大切かもしれません。
当院で、私のお話しする方針だけでなく
他の医院でも意見を聞くこともいいのではないでしょうか。

ご本人の納得のいく治療をしていただくように
いつもおすすめしています。


また、私も自分の手に負えない腫瘍は、積極的に大学病院へ
ご紹介しています。

患者さんにとって、最適な医療が受けられるように
心がけています。


では、今日も診療開始です。



バラ回転アニメ.gif










posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:15| ホクロや皮膚癌

2015年06月05日

皮膚腫瘍の種類。




「皮膚腫瘍」


って、なんのことだかご存知ですか?


正常な皮膚の上にできた、正常皮膚ではない固体です。



大きく分けて
癌と、癌じゃないものの2種類に分類されます。



癌のことを「悪性腫瘍」
癌でないもののことを「良性腫瘍」
といいます。



ホクロ、と皆さんが呼んでいるものは
「色素性母斑」という良性腫瘍です。

イボ、と皆さんが呼んでいるものは、ちょっと複雑。
何でもかんでもふくれていたらイボと呼んでしまうので
いろいろなものを含んでいます。


今日は、大雑把に、皮膚腫瘍の特徴を図解します。




まず、これ

1番
黒子.jpg

黒く、光沢がある、隆起する腫瘍。



考えられるものは
1.色素性母斑(ホクロとよばれる良性腫瘍)
2.脂漏性角化症(老人イボとよばれる良性腫瘍)
3.基底細胞上皮腫(悪性腫瘍)







次、これ


2番
脂漏性かくか.jpg


隆起する茶色いもの
よく見ると穴がぽこぽこ開いています。
カサカサの渇いた表面。



考えられるものは

脂漏性角化症。

あれ、さっきの1番も脂漏性角化症ができてきましたよね。
そう、脂漏性角化症は多彩な臨床像(みため)なのです。




次、
3番
阿寒トーマ.jpg


噴火するように急激に隆起する腫瘍


1.ケラトアカントーマ(良性)
2.扁平上皮癌(悪性)




4番
脂漏性.jpg

薄いシミ状の色を取り囲むように飛び飛びに
茶色い隆起がある



考えられるものは

ボーエン病(悪性)




5番

ブルー.jpg


青い又はグレーに見える色素斑



考えられるものは

青色母斑(良性だが切除が望ましい)




6番

石灰化上皮腫.jpg


皮膚の奥に青っぽいしこりがある。
時に水疱状になる。



考えられるものは

石灰化上皮腫(良性)



7番

日光角化症.jpg


薄ピンク色のシミ状の色素斑


考えられるものは

日光角化症(悪性)




以上7つが、当院でも日常的に見かけ、
手術や生検を行っている皮膚腫瘍です。




もうひとつ番外編


潰瘍.jpg


黒色で、出血しているもの。



これに関しては、もう、その場で大学病院に紹介です。






その他、ここに載せきれないほど多様な皮膚腫瘍があります。



これ何?

と思われたら、受診下さいね。






ドリアニメ原本小.gif





posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 11:30| ホクロや皮膚癌

2015年05月02日

ほくろなの?ガンなの?そして、当院は動物病院ではありません。


今日はゴールデンウィークの初日ですが、
午前中だけ診療しています。



今日は、皮膚ガンのおはなし。


医療情報番組で皮膚ガンの特集をした翌日からしばらくは





これ、ガンではないですか



というご相談が、急増します。












20年以上皮膚科医をしていると、
明らかに進行したガンは初見でわかりますが、




進行がゆっくりの基底細胞癌などは、
初期のものは、良性のものと見分けがつきにくく、



やはり病理検査が決め手になります。








ここで、皆さんに質問。
「病理検査」って、なんだかおわかりですか?
細胞そのものを取り出しての検査です。





その時に、2つ方法があります。





例えば、これができて心配だとします。

いぼ1.jpg



ガンかどうかの確認をするのに2つ方法があって、


その1  一部だけ取り出す生検


いぼ2.jpg


病理検査の結果、ガンでなければ、
放置してもいいし、ゆっくり手術を考えてもいい。






その2  全摘手術

いぼ3.jpg




この場合、治療を兼ねているので、ガンでなければこれにて治療も終了。
しかし、ガンだった場合は、拡大切除手術を受けなくてはなりません。



さて、ここで、いつもの方にご登場いただきましょう。
全摘出手術について、お話しいただきます。

では、どうぞ。





ほくろ1.jpg






ほくろ2.jpg






ほくろ3.jpg






ほくろ4.jpg






ほくろ5.jpg





ほくろ6.jpg






と、いうわけで、シワが多い人ほど、傷は目立ちません。
皮膚ガンが疑われる世代は、シワも普通に多い世代ですから
傷の心配は、あまりしなくてもいいと思います。



で、再度。
「当院は本物のワンコの手術は行っておりません。」ふらふら






それでは、皆々様、素晴らしい連休をお過ごし下さいませ。



日刊柿本クリニックアニメ最終.gif



















posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:26| ホクロや皮膚癌