2024年04月12日
アトピー性皮膚炎の症状と、非ステロイド治療について
アトピー性皮膚炎の症状と、治療の強さの関係についてお話しします。
アトピー性皮膚炎とその治療を絵に例えると
燃え盛る火と、それを消す人、と想像してみてください。
症状がひどい時は、火が大きい時。
症状が軽い時は、火が小さい時。
火が小さい時は、小さな消化器でも火が消せるように
軽い皮膚症状のときは、非ステロイドでも治せるでしょう。
でも、
火が激しい時には小さな消化器では火を消せないように
ひどい皮膚症状のときは、非ステロイドでは炎症を鎮めることができません。
中波紫外線療法の治療器が開発されるまでは、
私も、このようなひどい症状にはステロイドを使っていました。
時には内服も処方していました。
すごくひどい症状を消すことができるのはステロイドだけだったからです。
しかし、中波紫外線療法のセラビームと出会って
それがアトピー性皮膚炎に保険適応になってからは
すごくひどい症状も、消すことができるようになりました。
ストロイド治療に近い効果を、
セラビームで出すことができるからです。
それなので、当院に
「非ステロイドのみで治療したい」と来られた方には
症状が強い時はセラビーム治療との合わせ技をお勧めします。
言い方を変えると、
強い症状をステロイドを使用しないで鎮火させるのは
非ステロイド外用剤だけでは無理があり、セラビームの力が必要
というふうに感じます。
最も強力に効果を発揮するのは
ステロイド+セラビーム。
どうしてここまで放置していたのですか、
忙しくて病院に行けなかったのですか
と言うほどの重症例では、この方法を使います。
この治療ですぐ効果が出てくるので、火が小さくなってきたら素早く
非ステロイドとセラビームへ変更
もっとマシになってきたら
非ステロイドのみへ変更
へ持ち込むのが治療のルールです。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 11:49| セラビーム紫外線治療
2024年02月26日
花粉症による目の周りの皮膚炎が増加しています。アトピー併発の方には紫外線療法も。
今年はスギ花粉の飛散は大変多いようです。
鼻炎だけでなく目の周りが真っ赤に腫れあがるような炎症症状の患者さんが増えています。
多くの方がアトピー性皮膚炎との併発の方ですので
その場合は、保険適応のセラビームで治療しています。
ステロイド外用剤の使用が大幅に減らせること、
跡形なく美しく治ることから
私の中で信頼度の高い治療です。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:27| セラビーム紫外線治療
2024年02月06日
セラビームUV308LEDでアトピー痒み、即効果ありますが、どうぞ全部見せてください。
当院は私が女性医師なので、
女性の患者さんで「男性医師に肌を見せるのに抵抗がある」という
患者さんが多いように思います。
ものすごく痒いアトピー性皮膚炎の痒みがある人、
時には、本人は全くアトピー性皮膚炎の自覚なく、
蕁麻疹だと思ってしまっていることもあります。
そんな方々も、最初はなかなか肌を見せてくれないのですが
体表の何%に症状があるか
炎症がどれほどひどいか
は、治療方針に大きく関係があるので
女同士ですから、そこは遠慮なく、ガバッと脱いで、と
お伝えして
症状の全容を把握します。
そして、炎症の強い場合は
痒みを止める即効性の高い、セラビーム照射を強くお勧めします。
こんな感じ。
セラビームを初めてみる患者さんは、疑心暗鬼ですが
すぐ効果に納得してくださるようになります。
さらに、保険治療なのをわかってくださると
尚、喜んでいただきます。
そして、2回目からは何も申し上げなくても
パッと肌を出して
ベッドに上がってくださいます。
当院もすごく助かるし、
(なんせ初回は恥ずかしがられるから)
ご本人の満足度も高いです。
アトピー治療なのに肌を見せたことはあまりない、
という女性の患者さん
女性スタッフの当院では、見せてくださいね。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 17:06| セラビーム紫外線治療
2023年11月07日
セラビームの最新機種に助けられています。妊婦さんの手にも!
2023年7月に納入した、セラビームUV308miniLEDは
当院の紫外線治療器の3代目、最新の治療器です。
アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症、円形脱毛症、白斑の保険診療に大きく活躍してくれています。
治療効果も先代の治療器よりも早く出るように手応えを感じています。
特に成人の顔のアトピーには効果が高く感じます。
当院ではステロイド外用剤の使用量を減らしていく、または使用しないで済む治療として
多くの方に使用中です。効果の早い方は1〜2回の照射で結果が出ています。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 11:36| セラビーム紫外線治療
2023年08月25日
今週セラビームが頑張ってくれた疾患は
今週も、多くの患者さんの治療に活躍してくれたセラビーム。
その治療内容は
1)アトピー性皮膚炎
2)円形脱毛症
3)掌蹠膿疱症
4)白斑
以上を、保険診療で治療しました。
皮膚の奥で起こっている炎症を鎮静化させます。
患者さんにわかりやすく伝えるために
「悪い部分を殺菌するイメージ」と言っています。
(実際には308nmの紫外線で炎症系の細胞を減弱化させています)
痒みを落ち着かせ
湿疹を抑え
毛をはやし
白斑の色を戻します。
今週も大活躍、セラビームさん、ありがとう!
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 18:47| セラビーム紫外線治療
2023年07月14日
セラビームminiLED で施術スピードが4倍になりました。
先日、当院が納入した紫外線照射器の新作「セラビームmini LED」
先代の「セラビームmin」の悩みをほぼ解決してくれる製品です。
これがセラビーム先代品
照射する面が重くて、非力な私はいつもスタッフにコードを持ってもらって
操作していました。
また100mJ照射するのに4秒ほどかかり、広い背中などを照射するには
時間がかかり、患者さんの負担にもなっていましたが
最新型では
持ち手がかなり軽量になり介助は必要ありません。
また、照射に要する時間も、同じ100mJで1秒、と短縮。
以前の機器で照射したことのある方、よかったら下記のビデオご覧ください。
こんなスピードです。
ダウンロードは🎥こちら
(自分で照射しながら撮影したので、同じ場所に重なって照射してしまっていますね。
患者さんの体には重ならないように気をつけます。)
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:32| セラビーム紫外線治療
2023年07月11日
セラビームUV308miniLEDがやってきました。
当院で、アトピー性皮膚炎や円形脱毛に効果のある保険治療医療器として
活躍中のセラビームが新しくなりました。
ウシオデンキ様の新作です。
照射にかかる時間が従来の4分の1に短くなりましたので
広い範囲も素早く照射が可能になりました。
本日午後診療から使用開始です。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 16:32| セラビーム紫外線治療
2022年10月21日
何度、紫外線照射で助けられたでしょうか
炎症の起きている現場を鎮めることができる紫外線照射機器「セラビーム」。
昔の電話機のような姿に、初めての患者さんも疑心暗鬼ですが
痒みを止める力と
炎症を鎮める力は本当に素晴らしく
私も手詰まりな時に、何度救われたかしれません。
以下の写真たちは、私の契約している有料画像の会社から
アトピー性皮膚炎の画像を購入したものです。
まさにこんな状況の時に紫外線が効く!と思われる症状の
写真を列挙します。
手の症状。
湿疹部分の皮膚は乾燥して厚みがあり亀裂も入っている。
時に出血や滲出液がある
首の症状
皮膚が剥離し、赤く炎症があり、痒みのために掻破し出血している
こんな症状の時に、まずステロイド外用剤を処方する前に
1度でもセラビームを照射してあげると治りが格段に良いのです。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 19:12| セラビーム紫外線治療
2022年07月12日
円形脱毛症の治療は保険適応の範囲が年々拡大しています。
少し刺激的な画像でごめんなさい。
私が契約している画像販売サイトのもので、海外の患者さんの写真です。
円形脱毛症は、様々な原因で生じる疾患ですが、
やはりストレスは原因の大きな部分を占めています。
そのためか、コロナ禍では、当院ではそれ以前と比べると何倍もの
患者さんが来院されています。
近年は、保険でできる治療も拡大してきています。
まず、診断のために欠かせないダーマスコピー(拡大鏡検査)が保険適応になりました。
全く生えていない毛穴がどの程度あるか、
生えかけた毛が、2週間後にはちゃんと伸びてきているか
目視よりも確実な経過観察ができます。
そして、紫外線療法も保険適応になりました。
当院では最も活躍している治療法です。
どの疾患でも、どうすれば一番早く治るか、を考えるのですが、
円形脱毛は、円形脱毛症がある、というストレスが加わってしまって
治りを遅くすることがあるので
なるだけ早く治してさしあげたい疾患の一つです。
関連記事「円形脱毛症の治療法リスト」
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 16:01| セラビーム紫外線治療
2021年09月28日
その手荒れ、掌蹠膿疱症かも
掌蹠膿疱症は、現在でも原因に諸説ある疾患で、はっきり究明されていない疾患です。
手のひらや指先、足の裏に
小さな水疱や赤い点々が発症し、それらが弾けるように破れて、
お互いにつながるように広がっていきます。
よく水虫や手荒れに間違えられることがあります。
治療法は、
1)紫外線の照射
2)ステロイド外用
3)保湿剤外用
4)ビオチンの内服
などが効果的で、当院でも取扱の多い疾患です。
昔は本当に治りにくい手こずる疾患でしたが、ビオチン内服と紫外線照射が
登場してからは、治療成績も向上しました。
紫外線は、照射強度を徐々に上げながら数回の通院が必要です。
現在は掌蹠膿疱症への照射が保険診療可能になりましたのでご相談も増えています。
また、アトピー性皮膚炎の方の手荒れ症状にもこの紫外線照射は保険診療可能ですし、効果もあります。
外用療法だけで効果の薄い方にはよくお勧めしております。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 11:24| セラビーム紫外線治療