アトピー性皮膚炎の症状と、治療の強さの関係についてお話しします。
アトピー性皮膚炎とその治療を絵に例えると
燃え盛る火と、それを消す人、と想像してみてください。
症状がひどい時は、火が大きい時。

症状が軽い時は、火が小さい時。

火が小さい時は、小さな消化器でも火が消せるように
軽い皮膚症状のときは、非ステロイドでも治せるでしょう。

でも、
火が激しい時には小さな消化器では火を消せないように
ひどい皮膚症状のときは、非ステロイドでは炎症を鎮めることができません。

中波紫外線療法の治療器が開発されるまでは、
私も、このようなひどい症状にはステロイドを使っていました。
時には内服も処方していました。
すごくひどい症状を消すことができるのはステロイドだけだったからです。

しかし、中波紫外線療法のセラビームと出会って
それがアトピー性皮膚炎に保険適応になってからは
すごくひどい症状も、消すことができるようになりました。
ストロイド治療に近い効果を、
セラビームで出すことができるからです。

それなので、当院に
「非ステロイドのみで治療したい」と来られた方には
症状が強い時はセラビーム治療との合わせ技をお勧めします。
言い方を変えると、
強い症状をステロイドを使用しないで鎮火させるのは
非ステロイド外用剤だけでは無理があり、セラビームの力が必要
というふうに感じます。
最も強力に効果を発揮するのは
ステロイド+セラビーム。

どうしてここまで放置していたのですか、
忙しくて病院に行けなかったのですか
と言うほどの重症例では、この方法を使います。
この治療ですぐ効果が出てくるので、火が小さくなってきたら素早く
非ステロイドとセラビームへ変更

もっとマシになってきたら
非ステロイドのみへ変更

へ持ち込むのが治療のルールです。