2025年06月17日

奈義町への旅



5月にはこんなにお花がある私の畑も





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これから
バラが終わり、アジサイが終わると花切れシーズンがやってきます。










夏から秋に咲く花たちを求めて、岡山県の奈義町を再訪しました。









奈義へは、
評判の高い奈義町現代美術館を見てみたくて2022年の6月に訪れました。





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関連記事 http://dr-kakimoto.com/article/189592099.html








その時に道の駅(現地では山の駅などと言われています)に立ち寄って、
地元の野菜と一緒に売っていた山野草を購入したことが


私の山野草育成の第一歩となりました。










そのショップにまた行きたくて、再訪しました。






最初のお店は、ここ

なぎ高原山彩村




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この野菜売り場の一角に山野草のコーナーがあります。




私が3年前に購入した苗についていたこの札。
力強い筆跡で絶滅危惧種と書かれていたフジバカマ。
その気迫に励まされてお世話してきました。



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今もその時の苗はどれも力強く咲いてくれているので
もしこの筆跡の方の苗があればまた購入したい、そう思っての再訪でした。





行ってみると、

同じ字の札がついた山野草がたくさん!

ワクワク、ドキドキ、どれにしよう、


迷いながら数種類を決めました。





レジの人に尋ねると、
この字の方はご近所に在住している農学博士の方で

地元の有名人。
ご自身で栽培して販売しているそうです。


毎日お水をあげに来ているんですよ、とのことでした。


やはり、そのような方だったのですねぴかぴか(新しい)




今度の苗も頑張って育てます。








次に向かったのは

那岐山麓・山の駅




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こちらは買い物だけではなく、
風光明媚な庭園が広がり、お食事も可能です。





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この豊かな水量が瀬戸内海へ注がれるのです。
この川沿いには棚田が広がり、ちょうど田植えを終えた時期で
煌めく水面が美しい風景を作っていました。




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ここから車で山に入っていったところに古刹・菩提寺がありました。
かなりお勧めされていたので、行ってみました。








とても清らかな空気の美しいお寺でした。
本堂の右奥にあるのが





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菩提寺の大イチョウ










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偶然、幻想的な写真が撮れました。









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思わず知らず手を合わせてお参りしてまいりました。
一人では行かないでね、熊とかいるみたいなんです。
















そして
奈義、といえば「なぎビーフ(奈義牛)」。


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山の駅で数量限定のなぎビーフステーキ定食です。






自宅用に、と
津山インターから高速に乗ることにして国道53号線沿いの
山本精肉店に寄り、買い物しました。

なぎビーフはさし多めですね。
ホルモンも売っていて、とても美味しかったです。











岡山は自然もお食事も最高に素晴らしいところですね。

サッカーJ1リーグに昇格したファジアーノ岡山も
行政も巻き込んで大賑わいのようですし

ファジアーノ岡山との試合も、いつか行ってみたい!
チケット争奪戦なのですが、ぜひ、いつか・・・・・!












posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:02| 医療以外のつぶやき

2025年06月09日

ART OSAKA 2025





ART OSAKA 2025

気になった作品を自分のためにも備忘録。












1人気の榎本マリコさんは4点。
見応えがありました。




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子供の頃から描く事が好きなお嬢さんが
文学からの影響や自分の価値観で内面を芳醇にさせながら育ったから

描く事ができる絵だろうなあ




そう思いながら見ていました。










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榎本マリコ
Instagram
AaP/roidworksgallery


























2高嶋英男さんは、
最近はこの草花紋様の染め付けのような作品が
活躍中です。









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中国の明時代のものとも、フランスのリモージュとも思える
不可思議な世界観。

「どうせそれらの様式を写すなら、造形は弾けてしまおうぜ」

そんな作品ですね。(私の想像)




抱いている猫は取り外せるそうです。ずるい。







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高嶋英男
Instagram
ギャラリーノマル




























3北川宏人さんは
パトリシア•ピッチニーニ氏との二人展へむけて作成した作品。







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バイオテクノロジーの進化がもたらす新たな生命の可能性を探り、
現代彫刻の最前線で活躍するピッチニーニ氏の作品と並列し、
北川は、人間のエゴや欲望が生み出す「理想のペット」を風刺的に表現した作品を出展します。
「人間が生み出した生命」の関係性を多角的に問い直し、
未来の生命は、人間の手によってどのように形づくられるのか?を考察する展示です。

Instagramより




ずーっと注目している作家さんです。
どこかフィギュアを思わせる、やや閉鎖的なフィールドの作家さんだったのですが

今回の展示は表現に開放感があり独自の世界へ踏み出してきた、
そう感じさせるものでした。
いいでしょ?






北川宏人
Instagram
Yoshiaki Inoue Gallery






















4池田孝友さんは

Michael Jackson Pollock
マイケル・ジャクソン・ポロック


という作品







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お尋ねすると、やはり

マイケル・ジャクソンとジャクソン・ポロックを
ダジャレで引っ付けたネーミングだそうです。


でも、その題名にとても想像力をかき立てられます。
どちらもスーパースター。
でも二人とも晩年の混迷混乱という共通項もあります。



この絵には純度の高い、濁りない色が使われ
そのカラーブロックはストイックなほど規律に満ちた配列で

私には混迷のポロックより好ましかったです。

ああ、そうか、バリバリに若かった頃のマイケルのダンスみたいなんだ。
なるほどなあ・・・・・・。








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池田孝友
Instagram
gekilin.

















5畑景子さん





私も漆塗りが大好きで、茶道具や食器に少しずつ手元に集めていますし
輪島塗の専門業者さんによくお話を伺う機会があるので



この素晴らしい技術をもっと外界に知ってもらえたらいいのに!

と、常々もどかしく思っていたところに、この作品に出会いました。









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「あたら夜」





作家の経歴を見てみると


アメリカ ボストン生まれ
大阪府枚方市で育つ
2012 京都市立芸術大学美術学部工芸科漆工専攻卒業
2014 京都市立芸術大学大学院美術研究科修了

卒業後、栃木日光にて仏像修理の仕事に従事
修理プロジェクト完了ののち関西に戻り、漆の現場で培った技術をバックボーンに、宇宙や自然界の事象をモチーフにした作品を制作する。

ノートギャラリーサイトより






ああ、そうですか、仏像修復!
それで作品が仏像によく用いられる麻布を漆で固める技法(乾漆)なんですね

柔らかい雲の表現に月が浮かび
漆黒の黒が宇宙の黒を思わせて





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よくぞ、漆で表現してくださった!と感動した作品です。







畑景子
Instagram
ノートギャラリー

















以上が中之島公会堂での作品群。


そして北加賀屋にあるクリエイティブセンター大阪での展示にも参りました。






お出迎えが、ラバー・ダック







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6オノヨーコさんによる



「三つのはしご、ポストカードの指示書」






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言わずと知れたビートルズのメンバー、ジョン・レノンの令夫人のアート表現です。
購入可能なようですよわーい(嬉しい顔)



オノ・ヨーコ
小山登美夫ギャラリー















7水田典寿さんと米津真理奈さん










流木に彫りを加えることで作品作りをしている水田さんと
ガラス作家の米津さんが、二人展を介して共同制作をしたら








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馬の顔の右半分(こちらからの目線では左側)は流木で水田作品
左半分はガラスで米津作品。







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流木の朽ちていく様子に、ガラスを砕き銀箔を施すことで調子をそろえた


高度なテクニックの、耽美的な作品です
美しかった・・・・・・・





水田典寿Instagram
米津真理奈Instagram
川田画廊

















各位様
いつもご招待ありがとうございます。
少しでもこのブログが恩返しになりますように・・・
































posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 14:03| 医療以外のつぶやき

2025年05月29日

「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」 完全版の配信は今日午後8時45分まで




音楽番組なんて縁がなくなったわあ・・という
でもいい時代のエンターテイメントに目の肥えた世代の胸にも


届いたでしょうね



MUSIC AWARDS JAPAN 2025
(ミュージック アワード ジャパン)







日本にもグラミー賞のような祭典を、と
今年初めて、それも京都で5月22日に開催された授賞式。








第1回目の開催ということで緊張高まる中、
オープニングに採用されたのは


YMO




代表曲の一つ「ライディーン」に乗せて
アーティストが自身の作品を披露します。


YMOが、その後続の世代に与えた影響は

リスペクトを口にする人もそうでなくても
何らか作品にヒントを与えてきたはず、と


演出が物語ります。


出演は 

Perfume 、砂原良徳、STUTS、ちゃんみな、
Number_i、Vaundy 、初音ミク、角野隼斗、千葉雄喜
細川たかし、山口一郎、FRUITS ZIPPER、CUTIE STREET、
10-FEET、新しい学校のリーダーズ、YUKI、岡村靖幸



誰だかわからなくても大丈すです。
すごいので






その素敵な映像は、YouTubeチャンネルで これからも見ることができるのですが
(下にも添付しておきます)







このYouTubeではカットされている冒頭部分で
開会の挨拶をYMOの細野さんがなさり



またYouTubeの最後のダンスパートの後に、
これもカットされているのですが司会の菅田将暉さんが
華麗に登場し、細野さんにインタビュー。

細野さんもこのパフォーマンスを生で見て感動気味




という映像は



今日、今日の午後8時45分までNHKプラスで見ることができます。

これから何十回も開催されるであろうMAJ。
その産声のオープニング、ぜひ、おすすめです。




↓以下NHKプラスへのリンク

オープニング
MUSIC AWARDS JAPAN 2025 第1部

第2部
幕開けの菅田将暉さんと藤井風さんも素敵です。
MUSIC AWARDS JAPAN 2025 第2部
















posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 11:38| 医療以外のつぶやき

2025年05月09日

映画「教皇選挙」






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昔ほど映画館に行かなくなった原因はなんだろうと考えると



アメリカンコミックを原作とするヒーローものが増え、
名優と言われる人達がその主役をしていたり・・は、少し白ける原因の一つで





爆音、殺戮、恐怖体験など


脳にショッキングな刺激だけをぶつけてくるような作品に
興味が持てなかったり






そんなこんなで、昔の映画をつい見てしまう私ですが

(先日もヴィスコンティの山猫にひたっていました)












評判の



映画「教皇選挙」





を観に行きました。





水曜日の午前中でしたが、満席かな、という人気ぶり。
大人の男女が大半を占めていました。










実際の教皇選挙とは、と、若い人向けに簡単に話すと


キリスト教にも色んな宗派があります。
その中のカトリック、という教団のトップである教皇が
亡くなると、次の教皇を決めるために選挙が行われます。


その選挙は古式にのっとり、バチカンで行われます。
バチカンはイタリアのローマ市内にありますが
イタリアとは別の国家です。



新教皇が実際に決まった今なら、本当の選挙の様子が素晴らしい写真や動画で見ることができると
思います。






そしてこの映画は、教皇が亡くなった場面から新教皇が決まるまでを
描いています。








映画の人気の秘密を分析してみると

1)ちょうど教皇選挙(コンクラーベ)があった。
2)ある年齢層以上の日本人女性はバチカンに行ったことある率高め
3)関連図書や映画にもこれまで興味を持ってきた
4)CG多用の爆音映画はもう・・・・






などかなあ、と思います。






私はちょうどこの映画のターゲット層だと思いますので
もう少し、この映画を楽しむ背景を語ってみましょう。

ネタバレは絶対できない映画ですので、いたしません。







1)主演 レイフ・ファインズ について


  英国俳優で王立演劇アカデミー卒業、シェイクスピア劇にも出ている、という
  典型的なエリート俳優さんです。
  今回の役どころに近いものでは、やはり007シリーズの「M」ではないでしょうか。

  イギリス情報局秘密情報部(MI6)の部長 M役は、
  ざっくりいうとジェームズ・ボンドの上司。
  ファインズ演じる「周囲からの信頼が厚く陰の働きのできる地味目の人」というM像は、
  歴代のM役の中でも異色の演出で、
  「教皇選挙」での首席枢機卿という役柄と重なります。

  もちろん今年のアカデミー賞では、
  この映画の主演として主演男優賞にノミネートされていましたが
  受賞はされませんでした。
  昨今はグローバルな視野からの受賞が多いことも影響しているかもしれません。

  

2)日本人とバチカン

  私だけ、かもしれませんが、法事は仏教、初詣は神道という宗教観の者にとっては、
  カトリック教徒ではないのにバチカンを訪ねる、という行為に
  なんら違和感はありません。

  欧州に横たわる宗教問題の中にいる方々のように多様な感情でカトリックを見ることが
  本当にはできないので、教皇選挙、という行事をまるで葵祭を見るように、鑑賞している自分がいます。
  映画を見にきていた方々も同じように感じているように思えました。


  また、先に述べたように、ある年齢層以上の日本人女性は、バブル期から欧州連合設立の前後に
  大挙してイタリアを訪れた時期がありました。その方々は土地勘があります。

  そしてバチカンは偉大な芸術家が奉納した作品の宝庫でもあります。
  選挙が行われる場所はシスティーナ礼拝堂、ミケランジェロの代表作「最後の審判」がある部屋です。
  映画にも「最後の審判」は背景に何度も映し出され。映画をより重厚なものにしています。

 

 (余談ですが、関西からは日帰りも可能な徳島県の大塚国際美術館には
  システィーナ礼拝堂の写しがあるのをご存知ですか。。)







3)教皇という存在への関心

  同じような層の方々は、ベルサイユのばら等を通して、
  マリーアントネット王妃の実家がハプスブルク家であることは、明治維新よりも詳しいかもしれません。

  ハプスブルク家は歴代において各王国でカトリックを重んじてきました。
  「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」には
  そんな歴史のこぼれ話が満載ですが、この地味目にも見える本、とても売れていまして

  著者の最も有名な作品は「怖い絵」シリーズなのですが、その講演会が兵庫県立美術館で
  開催された時のフィーバーぶりは、実は私も参加していてひしひし感じ

  その読者層はこの映画の観客とかなり重なるようにも思えます。

  そしてオーストリアやイタリアのオペラや交響楽団の客席におられる日本人観客の層とも
  重なっているようにも思えます。

  そんな文化理解の中に教皇の位置を見出している日本人は結構多いように思うのです。



  また、バチカン周りを描いた名画では「ゴッドファーザー3」や「天使と悪魔」などもあり
  それらに馴染みのある観客層も駆けつけているように思えます。(これらの映画は両方ともおすすめです)
  





4)映画の外側

 この映画の脚本のストローハンは、あの「裏切りのサーカス」の脚本家でもあるというので

 「ひゃー、また何回か観ないと筋がわからないのでは?!」と警戒していましたが
  多分、原作が「裏切り」の方がはるかに複雑だったようで、杞憂に終わりました。



5)結論、かなり軽めに観に行って大丈夫。


  上記のような、興味の行先として多くの大人がこの映画に集結したように思いますが、
  実際の映画は、バチカンに行ったことなくても、教会や歴史に興味なくても
  全く問題ありません。なんら予備知識なく観ても、理解できるほど明快で軽やかです。


  学生さんにもどんどん行ってほしい。友人と行っても気まずい暴力もありません。
  いや、私のようにソロ活にも最適かも。


  観た後の思いは、どうでしょうか・・・。



  感動?呆然?
  あり?なし?

 
 色々な語り合いの素材となりそうな、そんな映画でした。






  















  

  
  

















posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 10:56| 医療以外のつぶやき

2025年04月21日

姫路まで買い出し山野草と赤穂浪士






2022年に岡山の奈義町で
農家の方が育てた山野草を買ったことがきっかけで
山野草の魅力に気づいた私。





週末に、姫路まで足を伸ばして
有名な山之内造園さんに行って来ました。
山之内造園さんのInstagramはこちらカメラ








想像を超える品種と数。
過去訪れた山野草販売店の中では最強でした。






購入品はこちら


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稀少な山野草だけでなく
庭に植える花のつく木もたくさん販売されています。
今はドウダンツツジやサンシュユが見事な花を咲かせていました。


初心者からベテランまで集う店です。
住所 姫路市夢前町又坂45-1
火曜定休

中国自動車道の西宮北インターから1時間ほどです。






赤松PAで噂の大福を買いました。




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とっても美味しかったのです。
ネット販売もされているそうです。






包装をよく見ると
「忠臣蔵(ちゅうしんぐら)ゆかりの地 赤穂の塩使用」
とあります。





ちょうどNHKオンデマンドで
忠臣蔵を描いた「元禄繚乱」を見終えたところでした。

令和になってから
忠臣蔵の世界観は益々現代人には受け入れられないように
なってきていると思います。





でも大きく時代背景を見ると

太閤秀吉公の親族だった芸州浅野家一族を

秀吉公の息子を大阪城ごと攻め滅ぼした徳川幕府が

江戸中期になった時代にどう見ていたか、




この辺りが戦国時代ファンには見どころになります。





大河ドラマ「元禄繚乱」ではこの視点がよく描かれていてよかったです。







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この頃、勘九郎さん、若くて元気だったです↑












posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 13:34| 医療以外のつぶやき

2025年04月10日

三輪途道さんのこと その7 「彫られない眼が語る』




彫られない眼が語る











作家、三輪途道(ミワミチヨ)さんについて、以前このブログでご紹介したことがあります。







三輪途道さんのこと その1「天才女学生、東大寺を動かす。」

三輪途道さんのこと その2「盧舎那仏に選ばれし者」

三輪途道さんのこと その3「肖像彫刻を極める」

三輪途道さんのこと その4「愛に包まれる人」

三輪途道さんのこと その5「その後」

三輪途道さんのこと その6 「「不屈」って言葉では語れない」













その三輪さんから、
ギャラリーTAGA2 で開催される個展のご案内が届きました。







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Michiyo Miwa Exhibition / 三輪途道「沈黙の犬」
3 April – 2 May, 2025









今まで自分の言葉で三輪さんのことをご紹介してきた私ですが







今回は
この個展開催に際して三輪さんの書かれた文章を
そのままご紹介するのが
良いように思い、












TAGAさんからご提供いただいた作品の写真とともに
ご紹介します。
写真: 木暮伸也様
提供: アーツ前橋様
とキャプションがありますことをご紹介致しておきます。
















「沈黙の犬まで」








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具象彫刻において、眼は命です。








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「眼は口ほどにものを言う」とはよく言ったもので、

眼を作るために全身を作っていると言っても過言ではないほどです。

少々乱暴な言い方をすると、眼の造形を見れば作家の力量がわかります。

眼を見れば他の部位を見なくても、ある程度その作品の力がわかってしまう。

それが「眼」なのです。









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見えなくなっても彫刻を作り続けています。

ですが、眼は作れなくなりました。



長く木彫での肖像彫刻を自分の創作活動の核にしてきましたが、

木彫は刃物を研がなければならず、

刃を入れる際に木の柾目と逆目を見極める必要があるため、

見えない私には手に負えないものになりました。









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今は粘土で作品を作っています。


見えなくても長年の経験で触りながらなんとかそれなりに作っています。


ですが眼はどうやっても納得したものは作れません。

結局私は眼を作らないという選択をしました。








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私にとって生きるということは彫刻を作るということそのものなのです。

どんなものが出来ようが私は作品を作り続けることしか望んでおりません。

ものは考えようで見えなくなったという事は、

神様が自分に与えてくださったチャンスだと思えば、


見えないという事実を個性としてとらえることもできます。






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見えない分、勘を働かせ、手を動かし、知恵を使っているうちに、

違う人生が開かれてきたように感じます。





私が作る彫刻には眼がありません。

眼で語ることができないので、「沈黙」という言葉を採用しました。


彼らは私です。犬になって動き回る私です。








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見えていた当時の私は完全主義者で、

一人で生きることを好み、

人を頼ることはありませんでした。


作品も人を寄せ付けない空気が漂っていたように思います。






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一人ではなく人と生きることを選択したことで

作品も変わってきたようです。


人を寄せ付けなかった作品が人を受け入れるものに変わってきたのかもしれません。


考え方を変えると人生が変わる、作品も変わる、

そう思うと見えない人生もそう悪くはありません。










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三輪途道











以上が三輪さんからのメッセージです。



今回は私は言葉を添えません。それがいいように思います。




遠く離れた下仁田の三輪さんに、私なりに届けることができる愛は


これなのです。

「鹿サポーターズクラブ」





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奈良との縁(えにし)深き三輪さん。
(来年には奈良県立美術館館長の籔内先生や東大寺関連の何かがあると
 教えていただきましたが、まだ未発表なので、内緒。)











私の拙い思いなのですが・・
神の使いと言われる奈良の鹿さんをサポートすることが、
きっと三輪さんに良きことを運んでくれるような気がして・・・・。







鹿さん、お願いね・・・・ぴかぴか(新しい)

















posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 15:06| 医療以外のつぶやき

2025年04月07日

遠征先の思い出






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サッカーのプロリーグのJリーグには3階層あります。


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それぞれに20チームが所属しています。







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プロ野球と違って、大変恐ろしいのが、
下位3チームは、下の階層に格下げになる、というルールです。







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その代わり上位のチームは上の階層に上がることができます。

(とってもザクっりな説明なので興味あったら調べてください)




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そのトップJ1リーグには、人気チームが多く、予算も多いので
応援する人の数も大変多くなります。





20チームは、お互いのホームと相手のホームの2回対戦します。
それなので、リーグ戦では同じチームとは年に2度しか戦いません。

(カップ戦というものがありますが、難しいので端折ります)






そこに、楽しみがあるんですよねえ・・・いい気分(温泉)





例えば、アルビレックス新潟というチームと
新潟県で戦えるのは年に1回だけなのです。








そこで
Jリーグのサポーターたちの国内遠征は、
年に一度の対戦を、周囲への観光とともに楽しもうという行動をとり


その消費が、時に地元経済にインパクトを与えることもあり




上手に活用すると海外からの観光客とはまた違った影響を
地域に与えることになります。













昨日4月6日(日)は、
別名「蝗(イナゴ)」と称されるFC東京というチームのサポーターたちの
消費行動が、Jサポ界隈で大きな話題となりました。









今年、岡山市にあるファジアーノ岡山というチームが
チームの悲願であったJ1リーグに初めて昇格しました。





つまり我々Jサポーターは、初めての岡山遠征、という体験を
今年はすることができるわけです。









その「遠征」という行動に、「食道楽」を結びつけて
あらゆる情報を収集して名物料理をイナゴのように食べ尽くす


それがFC東京のサポーター、そしてその行動を「蝗活」と呼びます。




蝗活の歴史は古く、
2014年には甲府との試合の前後に
名物ほうとうの専門店に
FC東京のユニフォームを着た軍団が大挙して押し寄せ
とうとう完売させ、店を早仕舞いに追い込んだりわーい(嬉しい顔)




2022年には
サガン鳥栖との試合に遠征した蝗軍団が事前の情報で
鳥栖のスーパーの「ミンチ天」を襲撃のターゲットに決め
早々に棚を空にさせるほど爆買いをしたり爆弾





2018年にはヴィファーレン長崎との試合の前に
スタジアムに出店している「豚の角煮まんじゅう」の会社が

「かかってきなさい、絶対に売り切れないほど用意しました」

と煽ったものですからもう・・・・・・。


はい、当然完売です。

「まだあるのか、よーし」とばかりに
一人で試合前試合後に何個も食べていくんですって。
まさにイナゴ。。。。




他サポも毎回、この蝗活の顛末を楽しみにしています。




さて、そのイナゴたち、FC東京サポーターが初めて岡山に来る!

というので岡山サイドも万全のおもてなし体制を組み


「#東京サポを岡山から空腹で帰すな」


というハッシュタグでSNSを使って美味しいもの情報を発信し続けていました。





そこに乗っからない蝗たちではありません。
スタジアム周辺にとどまらず、岡山県全域に食べ歩きをして
SNSにこのタグをつけて配信していったのですから
地元民を巻き込んでの盛り上がりを見せ




チームの方も、こんな広告で





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告知が試合よりグルメ・・・
(ちなみにこのゆるムードで油断させたのか、試合は岡山の勝ち)



この騒ぎに気がついた
岡山県ではテレビのローカルニュースも放送していたようです。




Jリーグの試合自体はゴール裏席の値段が3000円なので
その何倍もの外貨(笑)が稼げる遠征活動。
行政も本腰を入れていくようです。

地元観光業にとってもインバウンドとノリが違って、楽しいのではないでしょうかかわいい









そんな私も遠征大好きで、試合の結果は覚えていないのに
その土地土地での出会いは忘れ難い思い出に変わります。





と、長い前振りになったのですが、今日この記事を書こうと思ったのは
2017年の仙台遠征のことをお話ししたくなったからです。







2017年、その時はJ1にいたベガルタ仙台との試合を応援に私は仙台に向かいました。




昔から伊達政宗公と仙台箪笥に憧れていた私は、
その遠征の時に青葉城と本場の仙台箪笥を見たい、という思いもあったのです。






試合の結果は覚えていません(多分負けたように思います)
一泊して翌日に向かったのは
青葉城と、
欅産業さんの今は移転している北仙台ショールームでした。




その時は、まだ震災から6年しか経っていなかったんですよね。



対応してくださった女性が、たまたまベガルタ仙台のサポーターだったので
試合を見に兵庫県から来た私を、これはやっぱりサポ同士の連帯意識で
歓迎してくださり




商品のこと、震災の当日、ここで勤務していた時のこと、
その後、津波で沈んだ仙台箪笥をたくさん修理したこと
たくさん聞かせてくださいました。




私はあらかじめ調べておいた商品を、とても小さなものですが
その場で会員価格にしていただき購入できました。




今も私の部屋にあるその小さな箪笥を見るたびに、その旅を思い出すのですが
今後この贅沢品とも言える仙台箪笥の生産はどうなるのだろう・・と
つい考えてしまいがちでした。






ところがですよ、

長かったなあ前振りが。





先日の神戸新聞で、この欅産業さんが取り上げられていたのでした。

「仙台箪笥 華麗に重厚に」

という記事で



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ああ、どうも訪日客もこの素晴らしさに気がついたようです。
よかった。本当によかった。


あの日、担当してくださったAさんもお元気かなあ。
どうか、この技術を伝承してくださいますように。
心からお祈り申し上げます。



イナゴから仙台箪笥まで転がりましたが
これが私のJリーグ旅なのです。(自己紹介)








































posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 11:32| 医療以外のつぶやき

2025年03月25日

あじさい日記







当院を飾るいけばなは、春日町に移転してきた6年前から始め、

毎日3カ所にお花をいけています。



今日はこんな感じ

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元々花づくりは好きだったので
この際
1年中の花を自分で育てたいと思うようになりました








その中で一番頼りにしているのはアジサイです。






↓去年の写真

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20年ほど前に購入した淡いピンクのアジサイは
目にも優しく
当院の内装にも映え、
何より1ヶ月以上は花を咲かせ続けてくれます。







苗が古くなると花の勢いも落ちるのでは、と思い
ある時から挿木で増やすことも始めました。










↓これは挿木が成功した苗の花です。

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挿木歴は6年目になります。
成功率は5割くらいですが、とても楽しい作業です。










挿木に適している枝は
勢いのある芽を吹いている枝







このように土に埋める部分を長くとって、
上の方に綺麗な葉がある、というバランスがいいです。









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根っこの負担を軽くするために
葉は先の方を落とします。






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こんな感じです。



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挿木作りに一番適しているのは、梅雨時期です。
でも私は思い立ったら真冬以外はトライしています。








この前の日曜日も、トライ。





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この時期はまだ葉が茂っていなくて
新芽が出てきている状態。それを活かして根出ししようと思います。





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ルートンという薬剤は、絶対に必要です。




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まず、土を用意します。
挿木用の土も売っていますが、
フワフワに軽いので、水をやると土が浮いてしまい
せっかく植えた苗が安定しないので



私は山野草用の土が好きです。







苗をさす前に、十分に水で濡らして、刺す場所に割り箸などで
深めの穴を開けておきましょう。




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ルートンは白いパウダー状なので、切り口をつけます。
感染症を考えるプロの方は、ちゃんとルートンを外に出して
つけています。
私のは、医学用語で言うところの不潔操作。











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苗はあらかじめ切り口を水につけておくほうがいいという
解説もあるのですが









面倒なので、すぐに植えてしまう私。
それが成功率5割の原因でしょうか、
水あげをするともっと高率に成功するのかも。








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下の写真は、2ヶ月前の1月中旬に挿木したものです。





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挿木した後もしっかり葉が出てきているので、大成功。











そして次は去年の6月に挿木したもの



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かなり根もしっかりしてそうで、もう枯れる心配はないようです。






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でも、どうでしょうか、今年は花がつかないかも、です。
この1年しっかり根を育てて、来年なら花が咲くかもしれません。




そう考えると、挿木も気の長い趣味です。










私の工夫ですが、水捌けと風通しを良くするためにこんな風に
明るい日陰に置きます。





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今では
数年前に挿木で増やした株たちのうち、4株が大きな花を咲かせて
くれるようになりました。






今年もあじさいの時期が本当に楽しみでするんるん
種苗法という法律がありますので、私個人の楽しみとして留め、
他の人にはお譲りしないようにしています。
皆様も、もし挿木をされる場合は気をつけてくださいね。











































posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 11:37| 医療以外のつぶやき

2025年03月20日

祝 ワールドカップ出場決定

信じてた。
やりましたね!

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posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 21:40| 医療以外のつぶやき

2025年02月15日

開幕!




Jリーグの2025年シーズンが開幕しました!




この嬉しさは、本当に何に例えられるでしょうか、
うちの家族などは冷ややかにみているようですが構いません。




昨夜は早速、大阪ダービーが吹田市のパナソニックスタジアムで開催されました。




ご存知ない方に、興味がないかもしれない方にも
説明してしまいますが








「ダービー」とは、同じ地域に本拠地を持つチーム同士の試合のことです。


サポーターの居住地区が重なっていればいるほど激しいダービーになると言われ、
セレッソ大阪とガンバ大阪の戦う大阪ダービーは日本を代表する激しいマッチです。






試合前からサポーター同士の鍔迫り合いもあり
スタジアム周辺もピリピリムード、なはずなのですが
そこは関西人同士、煽り合いにも気の利いた笑いがあります。





昨日は日本の至宝と言われた香川真司選手が大活躍で
セレッソ大阪が勝利しました。

当院のセレサポの患者さんたちもきっと喜んでいることでしょう。









ダービーと言われる地域合戦は他にもあり




多摩川クラシコは、多摩川を挟んだFC東京と川崎フロンターレの対戦。
お互いのスタジアムはとても近くて、どちらも強いチームですから
華やかな応援合戦が見ものです。






九州ダービー、四国ダービーは、その時々でチームが変わりながら、
バチバチとした対決というよりは地域のお祭りの色が濃いように思います。









最も地域の盛り上がりが強いのは
松本山雅FCとAC長野パルセイロによる”信州ダービー”ではないでしょうか。


映画にもなったのでご覧になった方もおられるかもしれません。

















私は、開幕戦は不参加・・・。
DAZN観戦で楽しむことにします。












今年も私の贔屓のチームのGKと3バックはズゴイぞ!

(みんな怪我なくね!)








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posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 13:07| 医療以外のつぶやき
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