私は相当にひどいニキビ肌でしたから
ニキビに悩んでいた10代から20代は
コンプレックスの塊になってしまっていました。
今、その年頃のニキビの患者さんが来られたら
若々しくピチピチした肌に
少しニキビがあるくらい気にしなくてもいいのに
すごく綺麗なのに
と思いますから
当時の私は気にしすぎだったのだろうか、とも思います。
ですが本人(私)、どん底、というほど一日中悩んでいました。
悩むと、今考えると、色々な情報に振り回されていました。
あらゆる「ニキビにいい」ということをしてしまっていました。
でも治らない。
当時とても有名だった大阪市内の皮膚科にも何回か行きました。
でも治らない。
隠すために厚いメイクをしていました。
女子校時代の友人たちに旅行に誘われても
夜お化粧を落とした顔を見られるのが怖く躊躇しました。
他の悩みは打ち明けられても
ニキビで悩んでいることは友人にも打ち明けられず
どこか孤立したような気持ちになりました。
エステにも何軒も行きました。
漢方も試しました。
私には効果はありませんでした。
なぜ治らなかったのか、今考えるといくつかの要因がわかります。
今は、それをシンプルに患者さんに伝えています。
すーっと理解してくださる方もおられます。
そして通院の中で回復させていく場面に立ち会っていると
その人の体の緊張も抜けていくのを感じます。
しかし私もそうだったかもしれませんが焦りすぎて
結果がすぐに出ないことで信用を失うこともあります。
治らない焦りは治療する者(私たち)に怒りとなって向けられがちです。
それもとてもわかります。
そう、ニキビ治療は、診療歴が30年以上になる私でも
時々投げ出したくなるほど困難な治療です。
でもでも、
そこに治る喜びを感じてくれる人が1人でもいる限り
だって、それでその人の心が解放されて生活も人生設計も変わるかもしれないのだから
これからもガッツの炎が少しでもあるかぎり続けていきたい。
そう思っています。
今、治療をうまく進めるためのパンフ作成中です。途中経過を一部公開↓


