
脂性肌、もしくは「あぶら性(しょう)」という肌の分類に
皮膚科診療歴34年の私には、違和感があります。
それは、
当院で治療が済んだ方々なら実感してくださっていることです。
脂性肌は、間違ったお手入れで「作ってしまう」ことがあります。
解説しましょう図1 皮膚の構造
この図は、まさに「理想の皮膚」を表現しています。
艶、ハリ感、水分十分でプリプリ。
透明感がある。
5万人以上の患者さんの肌を見てきた私の考える
「理想の肌」です。
少々シミがあってもシワがあっても、
上記の条件が整っていれば、
その人の肌の状態はとてもよく見えるものです。
対して、私が思う危ない肌は
赤く擦り切れて傷んでる肌。
例えシミやニキビがなくても、医学的にも
良い状態ではない、と心配します。
この状態は、後から出てくる「図8」の状態です。
図2 角層(角質層)の大切さ

どうして図1が理想的な肌かというと、この図2で強調している
角質層が十分にあるからです。
図3 「角質層」は水分の貯留場所、ベッドでもある
この層は、透明できらめく組織で、水分の貯留場所でもあります。
しかしとても剥がれやすいので、気をつけて守らねばなりません。
図4 皮膚に油気を与える皮脂腺
ヒトの産毛の根本には皮脂腺があります。
ヒトは毛穴を通じて皮脂を出します。
図5 皮脂は表面に油分を与えます。
全ての毛穴から、脂が出るのです。
図6 水分貯留場所である角質層がある場合は
そこで、表面の角質層が持っている水分が十分な時に
大成功!
図7 良質天然保湿クリームの完成
水と油が程よく混じり合って、透明感とハリ感のあるベールを
皮膚表面に作ることができるのです。
図8 現在のよくある問題 激落ち洗顔や、ゴマージュ、ピーリングは
この大切な角質層をわざわざ化学的に剥がしてしまう方法です。
下図の正しい肌と比べてみてください
図9 水分貯留場所を失っても、皮脂はコンスタントに出てくるので、
組む相手のいなくなった脂だけが過剰に感じます。
こういう状態を「脂性肌」と思い込み、
さらなる激落洗顔やピーリングをしても理想の肌とは近づけません。
多くの人、もしかしたらエステティシャンや美容部員さんも
この肌の仕組みの本当のところを知らないまま
安易にピーリングを勧めていませんか?
また、患者さん本人も、スマホ情報を頼り切っていませんか?

脂性肌だと思い込んでおられた若者たちが
私の話に納得してお手入れを変更していき
理想の肌に戻っています。
特に自費治療などしなくても
「こつ」を掴んだ若者たちの治りは早いです。
実は
理想の肌=本当は本人が持っている肌なのです。
その潜在能力を引き出してあげるのが、私の目指す皮膚医療。
1990年代日本で最初期にケミカルピーリングを取り入れ
数々の女性誌で取材を受けた当院ですが
治療の中で上記のような気づきがあり
そういう理由でピーリング施術はおこなっていないのです。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 16:57|
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