2023年06月01日

外反母趾に、バレエシューズも注意が必要です。



ファッション華やかな昭和平成時代に
おしゃれな靴を履いておられたご婦人の

足のお悩みの相談が、この頃また増えてきました。





私は自分で足専用の説明ブックを作成して、
診療時にみなさんにお見せしながらお話ししています。




このアルバムです。



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足の骨のイラストも大切な写真です。


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そして尖った靴の中で骨が変形するイラストもよく使います。




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そんな説明の中で

「もう痛いからペタンコ靴しか履いてないの」


というお話をよくうかがいます。






でも、一つご注意ください。

ペタンコ靴でも、外反母趾を痛めてしまうものもあります。


代表格は「バレエシューズ」



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本当にバレエ専門靴ではなく、まるでバレリーナーのシューズのように
先が丸くなったデザインのお靴です。







しかし、大きめを履くと脱げやすく安定しないデザインのため
きつくタイトなサイズを選びがちなところに問題が生じます。






靴のまるい先に合わせて、親指がかなり中央に偏位してしまうのです。


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ペタンコなのに痛い

そう思ったら、見直してください。




外反母趾に伴うウオノメやタコの初期治療は行っていますので
ご相談ください。
(深刻な外反母趾が原因となっている場合は
外反母趾専門の整形外科医院をご紹介して連携させていただいております。)











posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 15:52| 足・爪・靴に関する疾患

2022年12月02日

冬水虫にはレッグウォーマーで

水虫ですが、
よく患者さんから

「根治したい」
「今度こそはちゃんと治療したい」


というご相談を受けます。




水虫には2種類あって



1一時的に皮膚に付着感染しているもの


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2爪や角質に大量に居座っているもの


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(photoACより)







1は、すぐ治ります。早ければ1週間ほど塗り薬を塗るだけ。
問題は2です。



月に一度の診察と、効果がない時には別の薬を追加処方して
しっかりと治しきる。
とても時間がかかります。








冬は特に、冷えるので、寝る時も靴下を履きっぱなしという人が多いようです。



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(photoACより)













冬場の水虫の患者さんの多くは、実は冷え性の靴下好きの方。
上の写真の好発部位のところが蒸れるのです。







水虫が心配な方は
足先は出した、このようなレッグウォーマーに変えてみてください。
水虫の原因の蒸し蒸しは避けられて、慣れると十分暖かいです。


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(photoACより)
























posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 10:53| 足・爪・靴に関する疾患

2022年11月15日

爪周囲の腫れ!まずは日頃の靴の見直しから。






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爪の周囲を出血させたり、赤い腫れを生じさせて来院される方は
ほとんどが学生さんです。




治療も行いますが、まずは靴の見直しをお願いします。





関連記事 「巻き爪の治療(軽症の時)」
「巻き爪の治療(やや重症の時)」
巻き爪の治療(重症の時)
巻き爪の治療(不良肉芽のある時)







この症状の原因は、靴に押されて、爪が食い込むことで生じます。






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決して、小さい靴だからなるわけでもなく、
多くの場合、甲の薄い人の前滑りで生じます。





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甲を締めて、前に滑らせないことが大切です。





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今の靴、それに適合できていますか?
治療と同時進行で、そのことにも留意してください。

















posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 17:15| 足・爪・靴に関する疾患

2022年05月16日

爪白癬治療のゴール。



爪白癬の治療は
内服剤と外用剤の2種類があります。

内服剤が効果が高いのはもちろんですが

外用剤も、ドラッグストアや通販での市販のものと比べて、効き目効果が高いものが爪白癬のために開発されています。
皮膚科医院での真菌検査の結果が陽性だった場合に処方が可能となります。



爪白癬の治療には長い時間を要します。経過を追って見てみましょう。


治療開始時
白い部分が爪白癬の菌がいっぱいいる部分です。
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治療を開始から1〜2ヶ月後
根本から新しい爪が伸びてきます。伸びた分だけ白癬菌のいる部分が押し出されるので、切ってください。
押し出す(爪の伸びる)スピードは、各人とても差があります。
1ヶ月でこれくらい伸びる方もおられれば、2ヶ月以上かかる方もおられます。
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治療を開始から数月後
白い部分が外に押し出されるように消えていっています。
爪の生えるスピードが速い方で4ヶ月くらい。遅い方だと倍の8ヶ月くらいかかる場合もあります。
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治療はその間、継続していただくことになります。
サボると菌が広がって元通りになりますので、頑張りましょう。












posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 18:59| 足・爪・靴に関する疾患

2022年04月20日

そろそろ増加中の水虫。



気温の上昇と共に増える疾患は多いのですが、
やはり花粉症皮膚炎と足白癬(水虫)が代表格です。




今週に入り、水虫の患者さんが一気に増えました。
初夏を感じさせる気候ですものね。



水虫は、湿度を好むカビの一種ですから、汗ばむ狭い趾間などが後発部位です。



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たまに、化膿させる方もおられますので、早期診断が大切です。


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当院では保険診療で顕微鏡による真菌検査(水虫の検査)を行なっています。
水虫そっくりで違う疾患も多いので、ご相談ください。











posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:18| 足・爪・靴に関する疾患

2021年12月16日

巻き爪の治療(不良肉芽のある時)




前回の、先天的に大きな指のお子さん方とは別に
靴圧などで不良肉芽が進行してくる人もおられます。

こちらは中高年に多い症状です。


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爪幅が大きいわけではないのですが、巻きが強すぎて炎症が慢性化している時に
よくこうなります。



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ワイヤーを入れたくても不良肉芽が邪魔をしているので



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麻酔をしてからサージトロンという機械で不良肉芽を焼灼して除去し、








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その後にワイヤーを入れます。



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ワイヤーの説明をすると、「ものすごく痛そう」と思われる方が多いのですが
施術された患者さんに伺うと「その日から痛みが楽になった」と言われ、
装着中の2ヶ月も、「つけているのを忘れるほど快適」だそうで

ワイヤーをはずす頃には治療前の食い込み痛をすっかり忘れておられる方も多いようです。





posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 10:47| 足・爪・靴に関する疾患

2021年12月15日

巻き爪の治療(重症の時)



ワイヤーを入れることもできない重症例は

親指の大きさがレギュラーサイズより大きめな人で
爪の幅も飛び抜けて大きい人

で発症します。

これは先天的な形状なので、比較的若年層で発症し、多くの患者さんが10代です。




爪の横側に赤い肉が腫れあがっています。
不良肉芽、というもので炎症が繰り返されると反応性に出現する、よくない現象です。



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爪の横側は見えないのですが、鉤で引いてみると




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巨大な爪が隠されていたことがわかります。





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黒射線部分が、赤い不良肉芽の下に隠されていた爪です。



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この問題を解決するには、
この射線部分の爪が大きすぎて必要ない余剰部分だ、という判断をします。




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そこでその部分だけ、麻酔をした上で抜爪します。


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それだけでは、次にまた同じ爪が生えてくるので
爪の新生を止めるためにサージトロンという機械で熱を加え爪母を焼灼します。




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2ヶ月くらいすると、爪の幅が細く整います。



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10代の方を中心に保険診療で多く取り扱っていますので、ご相談ください。















posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 12:08| 足・爪・靴に関する疾患

2021年12月11日

巻き爪の治療(やや重症の時)





テープが差し込めないほど巻きが強い時は、巻きを直すワイヤーを装着します。





巻いている爪に、釣り針のような返しがついたワイヤーを入れ


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引っ掛けます。

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反対側にも装着し


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2本をきつく結えて固定します。



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過去多くの方に施術してきましたが、効果は抜群です。
設置の日から痛みが解消され、快適だとおっしゃいます。

当院では1ヶ月後に1度受診いただいて伸びた爪を切り
2ヶ月後に外すようにしています。

入浴も歩行も構いませんが、激しいスポーツは無理だと思います。









posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:15| 足・爪・靴に関する疾患

2021年12月10日

巻き爪の治療(軽症の時)



巻き爪は、横からの圧力で生じます。
きつい靴、クセのある歩き方、などが原因となります。



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進行すると爪横の皮膚が赤く腫れて盛り上がってきます。




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軽症の場合


巻きがそれほど進行していない、軽い食い込みの段階の時は食い込んでいる爪の下にやや硬いテープを差し込みます。

当院ではニチバンの布絆創膏を使用しています。


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これを食い込み部分を浮かせるように深く差し込みます。



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外れたら差し込んでを繰り返します。



最初の数日は差し込むのに苦労しますが、徐々に爪が浮上してくるので
入れやすくなります。

1週間ほど差し込みを続けたら、ほぼ食い込みは解除できます。









posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 17:37| 足・爪・靴に関する疾患

2021年11月06日

ウオノメを処理して、爪を切るのは、お任せください。



50歳以上になると、足に問題を抱える人が急増します。


例えば、足の裏の痛いウオノメ


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そして爪の問題。

食い込む人や、分厚くなる人。

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当院には、1〜2ヶ月に一度の割合で
こちらでウオノメを処理したり爪を切ったりする患者さんが何人もお越しになっています。

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保険で診療可能ですので、ご相談ください。





posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:24| 足・爪・靴に関する疾患
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