2024年07月19日
陥入爪治療の後、再発させない靴とは
外反母趾の原因のほとんどは靴で
先の細い履く靴に
足の骨を曲げるように足を入れて履くことで
両側から締め付けて
爪に圧がかかり
爪が曲がります。
その治療をしたとしても
こんな靴では
すぐに巻きが戻ります。
それを防ぐには足指に自由の効く靴を選ばなければなりませんが
最近は川村義肢さんが経営している靴屋さんをよく紹介しています。
先日、当院で陥入爪の治療のために爪のワイヤー治療を行なっている方に
再発を予防するには靴の見直しが必要とお話しし
このお店をご紹介しました。
そして、とても素敵なお靴を購入されて、見せていただきました。
上品な欧州のデザインで、本当によくお似合いで
これなら治療靴のようには見えず、おしゃれを楽しめそうだな、と
思いました。
高額なお買い物になるかもしれませんが、
これからもずっと痛みがなくご自身で歩くための
「足を買ったつもりで」と
そのかたはおっしゃっておられました。
確かに、外反母趾や陥入爪のために杖が必要になってしまう方も
たくさん診察しているので、
大切な足を守るために、という投資と考えていただくと
いいのかもしれません。
当院で診察をされている方には紹介状をお作りします。
どうぞご相談ください。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 15:32| 足・爪・靴に関する疾患
2024年07月01日
水虫 インフォメーション2024
梅雨時期に入って水虫の患者さんが増えています。
私たち皮膚科医は水虫や真菌にとても慣れてしまっているので
「水虫なんてうつる時はうつるし、治療すれば治るし」
と考えてしまいますが
ご本人や、特に同居している方には
「顕微鏡で調べた結果、水虫菌が見つかりました」
と言われることは、大変なショックになることもあります。
多くの場合が
「うつりませんか」
「お風呂は別にしたほうがいいですよね」
「小さい孫は来ないほうがいいですか」
などなど、「コロナ」ばりの警戒をなさいます。
いえいえ、大丈夫ですよ
外用剤を丁寧に塗っていれば、すぐ菌は死んで治ります。
菌を撒き散らしてしまうことが心配な場合は
以下のことを参考にしてください。
1)入浴後の足マットは共用を避け、キッチンペーパーなどで拭き使い捨てる
(タオル地マットは洗濯しても菌は死にません)
2)歩き回って菌を散らさないように、抗菌タイプの、前開きのスリッパの上で過ごす
(前が閉じたものは熱がこもり菌が繁殖しやすくなります。)
パンジー公式より
上記のパンジーさんのものは本当におすすめです。
私も使っていますが、くたびれたものを使い続けるのは良くなくて
傷んできたら買い替えをお勧めします。
3)前開き、で思い出しましたが、冷え性の方もご注意です。
足先の開いたレッグウォーマーを利用しましょう
関連記事「暑い夏の冷える足元。水虫にご注意を。」
そして、最後にご注意!
水虫菌は、ゴシゴシ洗っても死にません。
別の疾患(摩擦によるケガと感染症)を増やすだけですので、ご注意ください。
関連記事「タオルでしごき洗いはNG!」
また、よく似た疾患で掌蹠膿疱症のこともありますので、
顕微鏡による検査は大切です。
関連記事「掌蹠膿疱症と水虫。」
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:27| 足・爪・靴に関する疾患
2024年06月24日
陥入爪や爪甲鉤彎症の爪切りについて
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 16:01| 足・爪・靴に関する疾患
2024年06月06日
巻き爪のワイヤー治療の説明、再び。
過去に掲載した記事ですが、再掲します。
私の巻き爪治療の経験は20年以上になります。
色々試しました。
重症例に行う、爪母を潰す治療では
部分抜爪後の縫合(鬼塚)
部分抜爪のフェノール法
部分抜爪の電気焼灼法、
などを多く行っています。
爪だけを矯正する治療では
ジェルネイルで板状に形を整え矯正する方法も数多く治療しました。
今は、爪だけを矯正する治療では、この会社のワイヤーを使います。
爪の両端にワイヤーを引っ掛けて持ち上げるだけ。
当院では2ヶ月つけっぱなしにしてもらっています。
資料写真で説明します。
左が施術前で、
かなり巻いた爪が肉に食い込んでいるのがわかると思います。
右がワイヤーを設置した後の写真です。
30分ほどの施術時間の後すぐに巻きの強さが戻っているのがわかると思います。
ベッドから立ち上がって踏み出した時には、「痛みが消えてる」と喜んでいただいています。
このまま2ヶ月経つと、もっと巻きが治ります。
この治療は、すごーくいいのですが
私不器用なので昔は
何度も何度もワイヤーを切ってしまい装着するのに時間がかかっていましたが
かなりかなり練習し、素早く装着できるようになりました。
普通の器用さのドクターなら大丈夫です。
私の中学・高校・大学の全てにおいて先輩、というドクターが
(そうお呼びできるのは、ただお一人なのです)
「爪の下の肉にまでワイヤー刺すのかと思っていた」
とホッとしてくださったので
(違います、脇に引っ掛けるだけです)
私説明がうまくできてなかったなあ、と反省しました。
同じように心配されている方、大丈夫ですよ。
まずは診察にお越しになっていただいて、後日施術時間をお取りします。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 17:08| 足・爪・靴に関する疾患
2024年06月04日
6月に入ると急増する水虫のご相談
足が痒い時、水虫かもしれない、と思いつくようになったのは
テレビのCMのおかげですが
水虫でない場合もあったり
または湿疹に水虫菌が合併していたり
そこに化膿菌が合併していたりと
全員が同じ症状ではないので
まずは顕微鏡で菌を探すところから、
その患者さんの病状を割り出します。
保険診療で行っていますので、ご相談ください。
本日は予約なしでの院長診察、受け入れ可能です。
再掲↓
オンライン予約を開始しました。
オンライン予約をできるのは以下の日程です。
受付締切:3日前の0時まで
受付開始:30日前の0時から
オンラインで予約ができるのは以下の項目です。
クリックで移動します。
皮膚科診療の初診(はじめての来院)
当日は健康保険証をお持ちください。
来院後、問診票をゆっくりご記入ください。
ご相談内容は一般皮膚科、皮膚外科、美容皮膚科になります。
問診票を元にカルテを作成しますので予約時間は診察開始時間ではありません。
時間に余裕を持ってお越しください。
お車の方は駐車券をご提示くださると2時間無料です。
こちらをクリック↓
全くの初めての来院の方、一般皮膚科、皮膚外科、美容皮膚科の院長診察をご希望の方
当院は電話予約が主流なので、現在はオンラインに公開しているのは少量だけです。
医院が閉まっている時間帯に予約が取りたい方へのサービス、とお考えください。
実際には他の時間帯には空席もございますので、お電話でご相談ください。
電話 0797-34-0400
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:16| 足・爪・靴に関する疾患
2024年05月31日
いい素材写真があったので、爪トラブルについてこれで説明いたします。
いい写真素材がありましたので、これで爪トラブルについて説明したいと思います。
(当院の患者様の写真ではありません)
この爪をよく見ると、3つのトラブルがあります。
黄色く変色しているのは、爪白癬。
爪の水虫です。
よく見ると割れています。
爪白癬のために爪が脆くなっているのかもしれません。
ささいな変化ですが、治療の途中で問題になることがあるので
見逃せない情報です。
ご本人にとっては一番問題となるのが巻き爪ではないでしょうか
爪が周囲の肉に食い込んで痛みが生じているはずです。
では、どこから治療するのがいいのでしょうか。
当院なら、巻き爪にはワイヤー矯正。装着と同時に痛みが鎮まります。
ワイヤーの装着の時に割れがあるとうまくいかないので、
先にジェルネイル剤で修復しておきます。
そして爪白癬の治療は、ご本人の健康状態にもよりますが、
内服剤で治療を開始するのもいいでしょう。
これができれば巻き爪が治っていくのと同時に爪白癬も治療できるプランです。
そのほか、爪白癬を外用剤だけでまず直し
そこから巻き爪の治療をすることも可能ですし
一番大切なのは、進行を止めるためにも
正しい靴選びですね。
当院ではできる限りの靴情報をお伝えしております。
再掲↓
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このネット予約は
「過去に施術を受けたことのある方」だけの予約枠です。
初めての方は、まず初診にお越しください。
受けたことがない方は初診予約からお願いします。
予約したいメニューをクリックしてください↓
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posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:13| 足・爪・靴に関する疾患
2024年05月30日
爪甲鉤彎症について
足の爪の水虫の疑いで来院の方の半分くらいは
実際には水虫でない場合があります。
70歳以上の方に多く発症する「爪甲鉤彎症(そうこうこうわんしょう)」は
まるでオウムのくちばしのように
爪が大きく肥厚して、彎曲し、白濁、または黒色になる疾患です。
近頃、爪の水虫である爪白癬のことは、
よくメディアで目にするようになったので
これも水虫ではないか、と来院されるケースが多いように感じます。
爪甲鉤彎症の原因は、どういったことでしょうか。
最初に爪の仕組みについてお話しします。
爪の根元の、皮膚の下にある部分を爪母といいます。
この爪母は、いわば爪の製造工場。
ここで爪が作られて、前へ伸びていきます。
それなので、爪母が破壊されると、
ちゃんとした爪を作ることができなくなります。
例えばこういう靴を長く履いていると
圧が常にかかって
爪母は徐々に損傷を受けます。
爪の製造工場が破壊されるわけですから
生えてくる爪は、いくら切っても、例え1度抜いても、
ずっと変形した爪が生え続けることになります。
治療法は、痛くないように伸びた爪を切ることだけ。
月に1度、伸びた爪を専用爪切りで切って差し上げてます。(保険で可能です。)
そんな方が、何人かいらっしゃいます。
そして、たまーに、ここに水虫菌がついてしまって
「爪甲鉤彎症プラス爪白癬」という
やっかいなことになることがあるので、
時々真菌検査もして水虫になってないかの管理もいたします。
保険でできる治療ですので、ご利用ください。
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posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 10:24| 足・爪・靴に関する疾患
2024年05月20日
外反母趾の爪変化についてのご相談が増えています。
外反母趾は、現在70歳以上の方に重症の方が多いように思いますが
30歳代でも進行しかけている方もおられ、
爪が痛い、足底に魚の目ができる、ということをきっかけに受診され
外反母趾が始まっていることを当院で発見するケースも多いです。
当院では、これらの写真集をお見せしながら、
現在の状態の進行度をお話しし、
どうすればできるだけオシャレを楽しみながら
外反母趾対策ができるか
なかなか靴屋さんでもわかりにくい、骨構造の話をして
患者さんがご自身の足の構造を理解してくださるように
しています。
「足を見せるのは恥ずかしくて」
とおっしゃる方がとても多いのですが
早い段階で、どうすれば進行を防げるかを知っていただくと
その後はとても変わってくると思いますので
ご相談ください。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:06| 足・爪・靴に関する疾患
2024年05月13日
巨大指、巨大爪から生じる陥入爪
色々な種類の陥入爪の治療をしています。
靴が原因、外反母趾が原因、という陥入爪は
圧倒的に40歳以上の女性に多く、治療は比較的容易です。
対して、
巨大指、巨大爪が原因の陥入爪は、治療に手こずります。
10代の、男性の方が多いかな、と思います。
大きな親指と
大きな爪幅
この爪幅が両側の肉に食い込んで出血し腫れ上がります。
足と爪の構造上の問題があるので、
相当に靴選びを気をつけないと発症しますし
一旦発症すると、手術以外の方法では完治しにくいのが特徴です。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 16:34| 足・爪・靴に関する疾患
2024年03月30日
ケガで爪の下に血が溜まっている「爪下血腫」の血抜きについて
ケガで、足の爪の下に血が貯留する「爪下血腫」のご相談が
相次いでありました。
春のアクティブな気候と関係があるのかもしれませんね。
爪下血腫について、原因と治療をお話します。
爪下血腫(そうかけっしゅ)は
爪の下に
血が貯留している状態(血腫)です。
あまり痛くなく黒くなっていることで気づく場合と、
痛みで我慢できずに気づく場合があります。
痛みに気づきにくいパターンは、
長く歩行した時や登山で、
靴の圧で爪が押される場合に多いようです。
激痛があるのは、上から重いものを落とした時に多いようです。
そのような圧で、爪の下に出血が生じます。
その血溜まりを血腫と言いますが、それによって
爪はぷかぷか浮いたようになります。
治療は
痛みが強くない場合は、生え替わりを待ちます。
下から新しい爪が生えてくると
黒い爪は追い出されるように入れ替わります。
完全に入れ替わるのに6ヶ月から1年かかります。
痛い場合は、爪の下に多量の血液が出口を求めて貯留している状態なので
針などで穴を開けて、
血を出します。
その場で痛みが軽減するので、喜んでいただいております。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 13:29| 足・爪・靴に関する疾患