2024年02月16日
春のお出かけシーズン。足元のむくみや指や爪の痛みには靴で対策を
お花見に、行楽に、ご家族ご友人とのお出かけの時
「少し歩くと足指が痛くて」
というご相談を受けます。
治療もしておりますが、その前に、現在の靴で本当に合っているのか
そのことも見直してみてください。
大きくすぎてもだめ、小さすぎてもだめ
そんな靴選びについて以前書いた記事です。
陥入爪や巻き爪だけでなく、足指が痛い方全てに当てはまりますので
ご高覧ください。
関連記事
陥入爪の人にお勧めするスニーカーの履き方
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 18:31| 足・爪・靴に関する疾患
2023年12月21日
パーティーシーズ、靴選びにご注意ください。
年末年始、おしゃれをしてお出かけの機会も増える頃となりました。
当院は女性の足のトラブルの患者さんが多いのですが
その方々にも、靴選びに注意が必要なシーズンとなりました。
人の足です。
その中にある骨です。
緑のラインで囲んだゾーンが、最も足のトラブルの起きるゾーンです。
小さな骨が関節でつながっているだけのゾーンで、
骨たちは自由に動けてしまうので、
どんな小さな箱のような場所にでも収まってしまいます。
上の写真ですが、
第1趾の爪の横は押し込められ
(陥入爪の原因)
第2趾は元々指が長いのに伸びきることができず折り畳まれ
(ハンマートウの原因)
第4第5趾は内側に押されて90度以上外に反転
(内反小趾の原因)(爪も潰れます)
対策ですが
もっとご自分の足を知りましょう!
足を裏から見てみましょう
さっきの骨が多いゾーンは、この緑のラインで囲んだ部分です。
この部分が、できるだけ伸び伸び入る靴を探しましょう。
そのためには、靴のサイズをもう少し大きくして
前に滑らないように、ジェル状の中敷を敷くのも有効です。
小さいサイズの靴でこれをやってしまうと
余計に指骨の収納スペースがなくなるので
自分で思っているサイズより1〜2サイズ上の靴で行ってください。
探すの大変だけど、1足あればいい、という思いで探してください!
女子力高めのみんな!頑張っておしゃれしてね!
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 11:44| 足・爪・靴に関する疾患
2023年08月29日
陥入爪の人にお勧めするスニーカーの履き方
陥入爪や巻き爪の原因の大部分は靴です。
靴といっても、こんなヒールばかりが原因ではありません
スニーカーだって原因になります。
スニーカーの幅が広いのは途中まで。
そこに親指が止まっていないといけません。
前の方は狭い空間なので、
そこに足が入っていっては爪も押されます。
比べてみてください。
そのために、かかと方面に足を固定します。
爪が痛いので大きめの靴で。というのは半分は合っています。
ただ、前滑りしてはいけない、と覚えておいてください。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 11:09| 足・爪・靴に関する疾患
2023年07月25日
タオルでしごき洗いはNG!
「水虫がひどくなって」
と来院される方、特に男性の方の多いのですが
こんな状態。
黄色い汁が付着してただれています。
足の甲にまで広がっているのが特徴で、これは果たして水虫でしょうか。
普通水虫は真菌の感染症なので、
重症になっても透明か白い水疱です。
そこに化膿菌が感染すると赤くなったりします。
こうなると市販の水虫薬では治りません。
水虫と化膿の両方の治療が必要です。
そして最初に戻って、これですが
もう一つ、よく見ると白いパウダーまみれなこともあります。
こんな状況の時の多くが「水虫薬のかぶれ」です。
白いパウダーは乾燥剤で、市販の水虫薬です。
そして、もう一つ悪化させる要因が、タオルを指の間に挟んで
強い力でゴシゴシ洗う「しごき洗い」です。
これは、よくある、皮膚科医も見逃しがちな患者さんの行動ですので、
問診時に気をつけて聞くようにしています。
弱っている皮膚を強い力で洗ってしまうと
治ることなく、重症化します。
こうしてしまう多くの方のお気持ちには
「水虫は不潔な疾患なので、力強く洗浄しなくては」
と、まるで油まみれの換気扇を洗うような気持ちでおられるようで
強い洗浄をやめるようにお話ししても聞き入れてくださらない方もおられます。
しかし、
「交通事故で転倒してできた傷を、タオルでゴシゴシしたら
傷がひろがって重症化しますでしょ、
それと同じ原理ですよ」
と説明しますと、ご理解いただけます。
何事も、ほどほどに、お願いしたいです。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 10:49| 足・爪・靴に関する疾患
2023年07月22日
暑い夏の冷える足元。水虫にご注意を。
この季節になると細身の人の水虫の患者さんが増えます。
そういう方に
「もしかして、ソックス履いて寝ておられませんか?」
とお尋ねすると
「冷えるので」
とのお返事をいただくことが多いです。
ご自身の「冷える感覚」とは別に
夜間、靴下の中の温度や湿度は、水虫菌には大変快適な場所になってしまいます。
せめて、足先だけは換気のできる
レッグウォーマーで冷えを予防してください。
古い靴下の、足先だけハサミで切ったものでも
代用ができると思います。
また、水虫の検査は簡単に皮膚科で受けられますので、
お気軽に受診してください。
恥ずかしがらないでください。
皆さんが思っているより遥かに多く、
清潔な女性にも発症しています。
思わぬところで感染し、その後高温多湿な環境で繁殖して定着します。
1度だけ行った場所で感染、ということもありえます。
また、水虫に似た、他の疾患もあるので
なるべく市販薬に頼らず、受診をお勧めします。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:19| 足・爪・靴に関する疾患
2022年11月15日
爪周囲の腫れ!まずは日頃の靴の見直しから。
爪の周囲を出血させたり、赤い腫れを生じさせて来院される方は
ほとんどが学生さんです。
治療も行いますが、まずは靴の見直しをお願いします。
関連記事 「巻き爪の治療(軽症の時)」
「巻き爪の治療(やや重症の時)」
巻き爪の治療(重症の時)
巻き爪の治療(不良肉芽のある時)
この症状の原因は、靴に押されて、爪が食い込むことで生じます。
決して、小さい靴だからなるわけでもなく、
多くの場合、甲の薄い人の前滑りで生じます。
甲を締めて、前に滑らせないことが大切です。
今の靴、それに適合できていますか?
治療と同時進行で、そのことにも留意してください。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 17:15| 足・爪・靴に関する疾患
2022年05月16日
爪白癬治療のゴール。
爪白癬の治療は
内服剤と外用剤の2種類があります。
内服剤が効果が高いのはもちろんですが
外用剤も、ドラッグストアや通販での市販のものと比べて、効き目効果が高いものが爪白癬のために開発されています。
皮膚科医院での真菌検査の結果が陽性だった場合に処方が可能となります。
爪白癬の治療には長い時間を要します。経過を追って見てみましょう。
治療開始時
白い部分が爪白癬の菌がいっぱいいる部分です。
治療を開始から1〜2ヶ月後
根本から新しい爪が伸びてきます。伸びた分だけ白癬菌のいる部分が押し出されるので、切ってください。
押し出す(爪の伸びる)スピードは、各人とても差があります。
1ヶ月でこれくらい伸びる方もおられれば、2ヶ月以上かかる方もおられます。
治療を開始から数月後
白い部分が外に押し出されるように消えていっています。
爪の生えるスピードが速い方で4ヶ月くらい。遅い方だと倍の8ヶ月くらいかかる場合もあります。
治療はその間、継続していただくことになります。
サボると菌が広がって元通りになりますので、頑張りましょう。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 18:59| 足・爪・靴に関する疾患
2022年04月20日
そろそろ増加中の水虫。
気温の上昇と共に増える疾患は多いのですが、
やはり花粉症皮膚炎と足白癬(水虫)が代表格です。
今週に入り、水虫の患者さんが一気に増えました。
初夏を感じさせる気候ですものね。
水虫は、湿度を好むカビの一種ですから、汗ばむ狭い趾間などが後発部位です。
たまに、化膿させる方もおられますので、早期診断が大切です。
当院では保険診療で顕微鏡による真菌検査(水虫の検査)を行なっています。
水虫そっくりで違う疾患も多いので、ご相談ください。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:18| 足・爪・靴に関する疾患
2021年12月16日
巻き爪の治療(不良肉芽のある時)
前回の、先天的に大きな指のお子さん方とは別に
靴圧などで不良肉芽が進行してくる人もおられます。
こちらは中高年に多い症状です。
爪幅が大きいわけではないのですが、巻きが強すぎて炎症が慢性化している時に
よくこうなります。
ワイヤーを入れたくても不良肉芽が邪魔をしているので
麻酔をしてからサージトロンという機械で不良肉芽を焼灼して除去し、
その後にワイヤーを入れます。
ワイヤーの説明をすると、「ものすごく痛そう」と思われる方が多いのですが
施術された患者さんに伺うと「その日から痛みが楽になった」と言われ、
装着中の2ヶ月も、「つけているのを忘れるほど快適」だそうで
ワイヤーをはずす頃には治療前の食い込み痛をすっかり忘れておられる方も多いようです。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 10:47| 足・爪・靴に関する疾患
2021年12月15日
巻き爪の治療(重症の時)
ワイヤーを入れることもできない重症例は
親指の大きさがレギュラーサイズより大きめな人で
爪の幅も飛び抜けて大きい人
で発症します。
これは先天的な形状なので、比較的若年層で発症し、多くの患者さんが10代です。
爪の横側に赤い肉が腫れあがっています。
不良肉芽、というもので炎症が繰り返されると反応性に出現する、よくない現象です。
爪の横側は見えないのですが、鉤で引いてみると
巨大な爪が隠されていたことがわかります。
黒射線部分が、赤い不良肉芽の下に隠されていた爪です。
この問題を解決するには、
この射線部分の爪が大きすぎて必要ない余剰部分だ、という判断をします。
そこでその部分だけ、麻酔をした上で抜爪します。
それだけでは、次にまた同じ爪が生えてくるので
爪の新生を止めるためにサージトロンという機械で熱を加え爪母を焼灼します。
2ヶ月くらいすると、爪の幅が細く整います。
10代の方を中心に保険診療で多く取り扱っていますので、ご相談ください。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 12:08| 足・爪・靴に関する疾患