2021年12月11日
巻き爪の治療(やや重症の時)
テープが差し込めないほど巻きが強い時は、巻きを直すワイヤーを装着します。
巻いている爪に、釣り針のような返しがついたワイヤーを入れ
引っ掛けます。
反対側にも装着し
2本をきつく結えて固定します。
過去多くの方に施術してきましたが、効果は抜群です。
設置の日から痛みが解消され、快適だとおっしゃいます。
当院では1ヶ月後に1度受診いただいて伸びた爪を切り
2ヶ月後に外すようにしています。
入浴も歩行も構いませんが、激しいスポーツは無理だと思います。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:15| 足・爪・靴に関する疾患
2021年12月10日
巻き爪の治療(軽症の時)
巻き爪は、横からの圧力で生じます。
きつい靴、クセのある歩き方、などが原因となります。
進行すると爪横の皮膚が赤く腫れて盛り上がってきます。
軽症の場合
巻きがそれほど進行していない、軽い食い込みの段階の時は食い込んでいる爪の下にやや硬いテープを差し込みます。
当院ではニチバンの布絆創膏を使用しています。
これを食い込み部分を浮かせるように深く差し込みます。
外れたら差し込んでを繰り返します。
最初の数日は差し込むのに苦労しますが、徐々に爪が浮上してくるので
入れやすくなります。
1週間ほど差し込みを続けたら、ほぼ食い込みは解除できます。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 17:37| 足・爪・靴に関する疾患
2021年11月06日
ウオノメを処理して、爪を切るのは、お任せください。
50歳以上になると、足に問題を抱える人が急増します。
例えば、足の裏の痛いウオノメ
そして爪の問題。
食い込む人や、分厚くなる人。
当院には、1〜2ヶ月に一度の割合で
こちらでウオノメを処理したり爪を切ったりする患者さんが何人もお越しになっています。
保険で診療可能ですので、ご相談ください。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 09:24| 足・爪・靴に関する疾患
2021年10月07日
足爪の疾患について、ホームページもリニューアル中です。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 18:13| 足・爪・靴に関する疾患
2018年01月13日
掌蹠膿疱症と水虫。
掌蹠膿疱症の診断と治療の中で、避けられないのが水虫との関係です。
掌蹠膿疱症は、今でも原因がはっきりしない疾患の一つで、
まるで膿んでいるような水疱が生じる疾患です。
掌蹠膿疱症
多くの患者さんが治療に何年も通院した経験があり
その間に皮膚科を転院していく方も多いのですが
よく問診時におっしゃるのが
「最初の皮膚科では掌蹠膿疱症と言われたのに、2番目の皮膚科では水虫と言われた。」
というエピソード。
皆さん、同じようなエピソードがあり、混乱や不信の原因になっているようです。
その原因は、掌蹠膿疱症の治療剤にあると思います。
よくあるケースですが以下のような流れを踏んでしまう患者さんが多いのです。
掌蹠膿疱症と水虫のループ
掌蹠膿疱症の治療中に水虫が発生し、さらにステロイドを塗ることで(ステロイドは水虫菌を増やすので)菌がどんどん増殖してしまう。
それでも、前には効いていたので、さらにステロイドを塗る。
当然悪化する。
転院する。(医院を変える)
転院先の医院に行く頃には掌蹠膿疱症の症状の上に水虫菌が重なっている状態で、どちらなのか判然としない。
真菌検査で調べると水虫が検出される。
掌蹠膿疱症の症状は水虫にマスキングされているのだが、最初の診断を知らない医師から「これは水虫です」と診断される。
水虫薬を外用する。
水虫菌は消え、かゆみや炎症が鎮まるが、隠されていた掌蹠膿疱症の症状は残るので、完治はしないで水疱はやはり残る。
それでも、水虫薬は少しは効いていたので、さらに塗る。
掌蹠膿疱症は悪化する。
転院する。
「水虫ではなく掌蹠膿疱症です」と診断される。へ戻る
掌蹠膿疱症の治療のために、
最も多く用いられるのはステロイド外用剤です。
その他にはビタミンD製剤もありますが、
実質、効果が強いのはステロイドの方なので、
初診時には、まずステロイドを処方されることが多く、
患者さんも数日外用していると症状が軽快するので
次の受診時もステロイドをもっと多く処方して欲しいとおっしゃるケースが多いようです。
塗っていて治りそうなら、
通院の手間を省くために大量に処方して欲しいと思うのは当然かもしれません。
しかし、ステロイドには、
靴の中のように高温多湿の部位に塗った場合は
水虫菌を増殖させる強い力があるのです。
そのため、治療中も真菌検査は行い、水虫が出たら早めに対応することが大切です。
また、ステロイドに頼り切らない治療をすることも大切で、
保険で照射できるセラビームはとても効果のある治療法です。
関連記事「掌蹠膿疱症の治療体制も整いました。」
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 13:06| 足・爪・靴に関する疾患
2015年05月16日
巻き爪になりにくい靴選び。これさえ気をつければヒールでも履けちゃいます。
さて、本日は、予防編。
どんな靴なら、巻き爪になりにくいのか、をご紹介します。
じゃん!
うそうそ。
これを履くのは、最後の手段です。
その前に、皆さんの足の形の特徴を、よく分析してみてください。
通常の足。
理想的な、足のバランスです。
しかし、最も足のトラブルの起きやすいのは、こんな足ではなく、
足の甲の薄ーい人。
お草履を履くと、綺麗なのですよ、このおみ脚は。
しかし、西洋靴では、最もサイズ選びに難渋する足型です。
靴を選ぶとき、この薄さでは靴を履くと、奥の方まで足が進んでしまいます。
カパカパ浮くので、ちゃんと安定しようとすると、
かなり足が靴の中に入ってしまいます。
そして、実際の指の長さより、1センチほど小さい靴が安定してしまうのです。
つまり、本当の指がのびのびでいているサイズより、
ワンサイズは小さい靴を選んでしまっているケースが多いのです。
しかし、この選択は、外反母趾まっしぐらになってしまいます。
なぜなら、足の自然な曲線を極端に狭めるラインを作るからです。
本当は、指がしっかり伸びて、さらに先にかなり余裕があるサイズ選びをすると
ピンポイントの尖った靴でも、横からの圧を受けにくい角度にまで
軽減できます。
しかし、薄い足で、そういう履き方をしようと思えば、
前滑りをしないようにすることが、絶対条件です。
押さえておくポイントはこんな感じ。
上のポイントを気をつけて貰えば、何時間でも立ち仕事が可能です。
時に上のように前開きだと、完璧です。
そして、冬は、甲のぴったりフィットするブーツ。
とにかく履き比べて、甲がピッチリ体重を支えてくれるか、
そこがぶかぶかだとだめなんです。
それらの応用で、就活パンプスも選べます。
ぎゃ、イラストが混み混みで、字が読めない。
えっと
まず甲のところ。
「薄い足が前滑りしないように
足の甲をしっかり締めること
ができないので、足底の
敷物で滑り予防が必要になる。」
足先の厚みのところ。
「ここに厚みがあると
爪が潰されない。
でも、足が前滑りし
ないように、中敷を
装着することが大切。
前に滑るとNG.」
足底のところ。
「分厚い衝撃緩和の素材が
しっかりあり、地面から
の衝撃を受けにくい構造。
薄い底材はNG.」
ヒールのところ。
「前さえしっかり滑り止め
できていれば、ヒールは
細めでも可能。」
値段度外視で、こんな靴をひとつ見つけたら、
会社訪問、1日歩いても大丈夫。
コツは、ストッキングでもツルツル前滑りしない中敷を買うこと。
そして、その中敷を持って、靴を買いに行くことです。
若いうちから、実践して欲しい靴選び。
これからは、なんとなく靴選びを、そろそろやめてみませんか?
このGIFもお気に入り。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 14:33| 足・爪・靴に関する疾患
2015年05月15日
巻き爪に対してのワイヤーでの矯正治療。
昨日は、狭い靴によって巻き爪ができるまで、
をご紹介しました。
この爪が
こうなる。
gif 作ってみました。
さて、今回は治療編です。
巻き爪には様々な治療方法があります。
最も一般的に行っているのは、
局所麻酔して、巻いている部分の爪を抜き電気焼灼する方法です。
フェノールという薬剤で焼灼する方法もあります。
それ以外にも、新しい方法として、
ワイヤーでの矯正という手法もあります。
こんな、ワイヤーを2本使います。
フック状になった先端部を、潜り込んでいる爪の端にひっかけます。
この時、かなり重症で巻き込みが強い人は局所麻酔をして行います。
ほとんどの方は麻酔を要しません。
ワイヤーを締め上げると、巻いていた爪が開いてきます。
ここの作業は患者さんがおっしゃるには痛くないようです。
装着したところの断面図
上から見たところ。
ジェルネイルのような製品で、ワイヤーを固定します。
このままお風呂も入れますし、ふつうに生活できます。
時間の経過とともに巻きが治っていきます。
ただし、ワイヤーを装着したままで、
こんな靴を履いていると、ワイヤーの効果はありません。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 12:06| 足・爪・靴に関する疾患
2015年05月14日
巻き爪と靴の関係。
当院の取り扱い疾患でも、かなり多いのが
「巻き爪」
そして
「陥入爪」。
今日は第一弾として、どうして巻き爪ができてしまうのか、
その原因の第1位を占める、
「靴との関係」
についてお話しします。
10代のハイヒールやパンプスを履いたことのない足は
断面図はこんな感じです。
しかし、おしゃれをしたい気持ちも出てきて
ヒールのある靴も取り入れるようになっていきます。
さて、この足の人が
こういう靴を選択したとします。
本来足の健康を考えるとこんな靴がいいのかもしれません。
足の形にぴったりです。
しかし、美しい足先というわけにはいきません。
それなので、痛くてもピンポイントシューズを履きます。
ここから実写を交えます。
この小さな足先に指を収納しようとすると
これですから、
こう入るしかなくなります。
その結果、長年の間に、靴の形に足の骨は変形していきます。
そして
こうあって欲しいのに
こうなっていきます。
そして、両側から押しつぶされた爪は巻きます。
みなさん、巻き爪の痛みを訴えられますが、
足が変形していることには、案外気づいておられません。
この人の病名は、
「外反母趾」
「内反小趾」
「ハンマートウ」
「趾間鶏眼(けいがん)」
「足底胼胝」
「陥入爪」
まだまだ、整形外科的には、腰痛や膝の痛みもあるかもしれません。
「巻き爪」
そして
「陥入爪」。
今日は第一弾として、どうして巻き爪ができてしまうのか、
その原因の第1位を占める、
「靴との関係」
についてお話しします。
10代のハイヒールやパンプスを履いたことのない足は
断面図はこんな感じです。
しかし、おしゃれをしたい気持ちも出てきて
ヒールのある靴も取り入れるようになっていきます。
さて、この足の人が
こういう靴を選択したとします。
本来足の健康を考えるとこんな靴がいいのかもしれません。
足の形にぴったりです。
しかし、美しい足先というわけにはいきません。
それなので、痛くてもピンポイントシューズを履きます。
ここから実写を交えます。
この小さな足先に指を収納しようとすると
これですから、
こう入るしかなくなります。
その結果、長年の間に、靴の形に足の骨は変形していきます。
そして
こうあって欲しいのに
こうなっていきます。
そして、両側から押しつぶされた爪は巻きます。
みなさん、巻き爪の痛みを訴えられますが、
足が変形していることには、案外気づいておられません。
この人の病名は、
「外反母趾」
「内反小趾」
「ハンマートウ」
「趾間鶏眼(けいがん)」
「足底胼胝」
「陥入爪」
まだまだ、整形外科的には、腰痛や膝の痛みもあるかもしれません。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 14:23| 足・爪・靴に関する疾患