7/1土曜日は1日限定の事前予約制にご協力いただき、
誠にありがとうございました。
おかげさまで無事飛行機にも乗れ、彼の地で重要な任務を完了しました。
任務後、地元の美味しい居酒屋料理を堪能して宿泊。
翌日は、レンタカーを借りて、第二の目的地、柏崎市へ参りました。

柏崎市へ
柏崎市は、身近なところでは有名なお菓子のメーカー「ブルボン」の本社がある土地で
レストラン日本海で鯛茶漬けを絶対食べた方がいい土地です。

その柏崎の閑静な庭園の中に木村茶道美術館があります。
赤坂山公園の一角にある第4駐車場に車を停めて、
さて、隣接する松雲山荘庭園へ。

この生垣はドウダンツツジ。
ここまで趣向のある生垣も関西では珍しいです。

ここが
松雲山荘庭園の入口です。
柏崎ガスの創設者の旧居で、50年手をかけたそうです。

この坂をずーっと山を登っていくと
池や太鼓橋もあり

小さな池の脇に東屋も。
中には床もあり、野点ふうの茶会もできるようです。

植えられている植物は、もみじ、桜、松、など日本の四季を彩る優美なものばかり

しばらくこのような景色を楽しみながら登っていきます。

そこに建つのが
和の建築の静かな佇まいの「
木村茶道美術館」です。


ここでは学芸員なのでしょうか、男性の立派な方が
亭主役を務め、お道具の説明をしてくださいながら
御点前さんがお茶を点ててくださいます。
全て木村翁が収集した、大変なお道具ですが、
翁の生前の「道具は使わないと」という教えを守っておられます。
お道具は、公式の
Facebookをご覧ください。今回のもお軸が特に貴重なものでした。
いつもここに来ると、相手がどの程度にお茶を知っているかに
関わらず、精一杯心を尽くす気持ちよさを感じます。
この美術館に惹きつけられる理由です。
私のような茶道初心者でも楽しめますし、
海外からの団体客にも人気と伺いました。
帰りに受付の方、確か前にもおられた、木村翁生前のお弟子さんかもしれません。
「遠くから、ようこそ。」と何度も嬉しそうに名残惜しそうに
送ってくださいました。
今回も充実の「木村茶道美術館」。よかったです。

新潟市へ
次に向かったのは、新潟市の
燕喜館。
毎月第1日曜日に月釜がかかるとのことで、行ってまいりました。

今月の担当流派は煎茶道東阿部流。
お煎茶は、合同茶会などで数回体験しただけですが
前回コロナ前に燕喜館を訪問したことがあり、その美しさに魅了されていたので
ここで行われるお茶会に出てみたい!という好奇心だけで
怖いもの知らずに訪れました。
前回の時の燕喜館内部の写真です。

ここも大豪商の邸宅だったものです。
大広間は、欄間が素晴らしくて天井方面の写真しか残っていませんでした。

大広間は3間続きで、最奥の部屋に大きな床があります。

今回、煎茶席も、この最奥の部屋で行われていました。
ところが遅くに行ったため、待合にいる客は私一人。
受付の社中のかたを一見するだけで
これはすごく格式の高い席だとわかってしまうお美しさ。
「今お席が始まったばかりなので、次のお席にどうぞ」
途端に自分の旅行者そのものの軽装が恥ずかしくなり
「すみません。旅行者なので、こんな格好で」とお話しすると
「あらどちらから?」
「兵庫県です」
新潟の方が兵庫県の場所を知ってくださっている可能性は限りなく低いのですが
偶然ご主人様のご先祖が小野市出身だったとのことで、
不思議なご縁を面白く感じてくださり
大変ご親切に対応していただきました。
結局私しかいないお客では格好がつかないので
亭主(席主)の先生が正客を務めてくださり、私は次客、三客は別のお弟子様という
お身内のような温かい席に入れていただきました。
素人の私に、総礼からお菓子の取り方、お茶のいただき方まで
席主先生が本当に親切に横並びに教えてくださり
夢のような時間でした。
お人柄が感じられる明るくて優しい道具組で、
煎茶道の道具選びの極意など、優しく教えてくださり
煎茶道って、素晴らしい!と心惹かれました。
新潟市の誇る燕喜館で、優雅な煎茶を体験し、
日常を忘れるようないい思いをさせていただきました。
燕喜館が建つ白山公園の150周年記念に
なでしこの種をいただきました。

楽しかった新潟の旅。
「また来年、再訪します。」と心に誓い、新潟空港を後にしました。
posted by 皮膚科芦屋柿本クリニック at 16:24|
医療以外のつぶやき